琴 星 商 事 日 乗
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2005年03月28日(月)
  Face

 人の顔って、勿論成長(寧ろ年齢と言った方がいいのか?)と共に変わるものです。でもどんなに年を取っても幼い頃の「面影」はあるだろうし、骨格やパーツの位置・バランスは通常変わらないから、10年ぶりに会うような人の顔も認識出来るんですよね。

 私、昔は目が一重でした。でも何とも不安定な一重で、ちょっと具合が悪かったりするとある朝突然二重になってたりしてました。だから数年前に突然左目だけ奥二重になった時も、明日目が醒めたらまた一重に戻ってるだろう、と思ったんです。
 が、それから6年以上経過した現在に至るまで、浮腫みでもしない限り一重には戻りません。それどころか、整形もせずに右目も奥二重になり、最近は左目は奥二重から(幅は狭めながらも)二重になってきました。これは一体どういうことなんでしょう。

 それでも周囲の人が私を私であると認識するということは、目が二重だろうと一重だろうと、基本的な印象とかイメージとかは大して変わらないってことなんでしょうねぇ。

 高校のひとつ後輩の女の子。その子が入学した翌年、年子の妹さんも同じ高校に入学して来ました。入学式の日、後輩にそっくりな女の子を新入生の中に見付け、後で確認するとやっぱり妹さんでした。
 でも、二人並べて見ると・・・全然違うんだよなぁ・・・。何処が似ているのか訊かれても、答えられない。つまり、似ているのは「全体の印象」であってパーツのひとつひとつではないってことなんでしょうね。

 抑も、一卵性双生児でもなければ「同じ顔」は有り得ないワケで、一卵性双生児だって「全く同じ顔」ではないし、言うほど似てない一卵性双生児だっています。よく似た兄弟姉妹もいるけど、やっぱり並べてみれば違いが判る。なのに、やっぱり「似て」いて、「兄弟だよね」って判ってしまう。にも関わらず、「こっちの方が可愛い」とか「こっちの方が賢そう」だとか差が出てくるのはどういうワケだ??

 人の顔って面白いし難しいですねぇ。

 ちなみに私には妹が1匹おりますが、小さい頃から人には「そっくり」と言われます。中学の先生たちにも「そっくりだからすぐ判った」って言われたし、私の結婚式に来た友人達も同様に「そっくりだから(以下略)」と口を揃えます。でも本人達は、人が言うから「似てるらしい」と思うだけで、人が言うほど似てると思ってません。何処の兄弟姉妹もそんなものでしょう。

「『同じ』に思われるくらいなら、比べられた方がマシ」
 ある一卵性双生児の方が、こう言っていました。「似てる」程度の兄弟姉妹には、計り知れない深い世界です。

 人の顔って、どうやら「印象」なんですね。そんな曖昧なモノに拘る我々は小さいイキモノですが、そんな曖昧なモノが他者の自己に対する評価・判断に大きな影響を与えるんですから、拘るのも致し方ないような。
 でも先述の事例を鑑みるに、造作の小さな違いを大して判別してはいなさそうですから、大事なのは造作より寧ろ表情なんでしょう。良い表情で暮らしたいな。

 人の顔って、面白いし難しいです。


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・過去の「今日」。

2003年03月28日(金) ツッコミといふ愛

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