琴 星 商 事 日 乗
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2005年03月18日(金)
  愛知行き当たりばったり紀行 <画像あり>

 昨日名古屋に着いたのは既に夜でした。なので駅ビルの13階で味噌煮込みうどんを食べたくらいしか記憶がありません(体調最悪だったの)。味噌煮込みうどんは、煮込みにも関わらずまるで蒟蒻うどんかのように歯ごたえがしっかりしている不思議な食感でした。

 さて体調も回復した今日。夫は学会なので私は一人で勝手気ままに参拝紀行。名古屋に来たのは初なので、何はともあれ熱田神宮でしょう。名鉄に乗り、神宮前へ。7時起きと初動が早かったので、何と9時前には熱田神宮に着いてしまいました。
 基本的に夜型で朝に弱い私は、あんまり早朝の神社に来たことがありません。昨日の雨のなごりがほんの少し落ちてくる、湿度・密度の高い空気、深い杜。きっと10時を過ぎると、団体の参拝客なんかがバスでやって来たりするんだろうけど、この時間だと、参拝客より境内の清掃をする奉仕の人の方が多いくらいです。「観光地」じゃない雰囲気をたたえた大社を参拝する機会は少なかったなぁ、としみじみ。真っ青な空の下の神社もいいけど、湿気をたっぷり含んだ早朝の曇天の神社もいいよな、うん。


左から本宮、別宮八剣宮、摂社上知我麻神社。

 はてさて、広い境内をのんびり散策したつもりだったんですが、時間はまだ10時にもなりません。当初予定では、午前中に熱田神宮にお参りし、午後に尾張国の一宮と総社を回ろうと思ってたんですが、この調子じゃ午前中+αくらいで全ての予定をこなせてしまいそう。
 取り敢えず神宮前駅に行き、路線図を眺めて考えます。このまま名古屋から離れていくと、ずーっと先、終点に見えるのは・・・「豊川稲荷」。駅員さんに訊いてみると、急行で1時間くらいだそう。てことは、着いて11時、参拝とお昼に1時間みて、名古屋に1時過ぎには戻ってこれる計算です。計画段階では「ちょっと遠いよなぁ」と思ってたんですが、行けるじゃないか。
 と言うことで急遽豊川稲荷行き急行電車に乗車。尾張を飛び出て三河まで行くことになりました。思ってたより、愛知って狭いのかも(^^;)

 昨年11月、赤坂の豊川稲荷にも参拝しています。まさかこんなに早く本家に参拝することになろうとは(笑)。豊川稲荷の駅前には狐の像が踊ってました。電車の本数が少ないので、ホームの時刻表を携帯のカメラで撮影してからレッツゴー。
 しばしば神社と混同される豊川稲荷ですが(地図で鳥居マークになってるお寺はそうそうないでしょう)、本家は赤坂の別院より更に神社っぽいです(−−;)。豊川閣妙厳寺という歴としたお寺なのに、この巨大な鳥居は一体。そして鳥居の向こうにはためく「豊川吒枳尼真天」の幟。神仏習合というかなんというか。いやいや、神道にダキニはないぞ、ダキニは。
 法堂を撮影していたら、法堂の参拝を終えたおじさんが「いやだなぁ、オレ撮ってたの? 知らないお姉ちゃんの写真に写っちゃったよ(笑)」と言って笑いながら通り過ぎていきました。いや別におじさん撮ったワケじゃないですけどね(笑)。それが一番右の写真です。


左から鳥居越しに御本殿、狛犬ならぬ狐、法堂とおじさま(笑)。

 参拝を終えたら続いてお昼ご飯。急げば11時57分発の岐阜行き快速急行に乗れます。快速急行は30分おきで、間に1本各停が来るのみ。ここは何としても57分の電車に乗りたい。
 ・・・ので、味より時間重視(笑)。お客のいない店に飛び込み、お蕎麦を注文して大急ぎでかき込んで駅へ向かいました。別に不味くなかったですけど、味わってる余裕はなかったです(爆)。蕎麦に鰹節をかけるのは、あの辺りでは普通のことだったんだろーか? それだけ謎ですが。温かい蕎麦の上で踊る花鰹ちゃんは初めて見ました。

 無事時間までに駅にたどり着きましたが、券売機は新札に対応していなかったので、窓口で一宮まで切符購入。行きに乗ってきた急行電車は長椅子の車両だったんですが、今度の電車は2席ずつ全部前を向いた半ボックスシート(?)。プチ旅情を味わいつつ、名古屋を通り過ぎて一宮へ。

 尾張国一宮は、真清田神社(ますみだじんじゃ)。神社でいただいた由緒書によると「木曽川の灌漑用水による水田地帯として、清く澄んだ水によって水田を形成していたため、真清田の名が生まれたといわれて」いるそうです。境内には霊水の湧く井戸があり、龍の口から水が出ています。よく手水舎で見る光景ですが、手水舎と違うのは、龍の後ろに鏡が設置されていること。鏡を見て自分の姿を正して水を汲みなさい、ということらしいです。あ、強風で髪の毛乱れてる(違)。
 本殿向かって右には摂社・服織神社(はとりじんじゃ)が祀られています。御祭神は本殿に祀られる天火明神の母神・萬幡豊秋津師比賣命ですが、別名を「棚機姫神」と言われているそうです。棚機姫、そうですよ織姫ですよベガですよっ(放馬)。ちなみに現在、一宮市は「押しも押されぬ機織工業地」(by由緒書)だそうで、門前にも布地や衣料品を扱うお店が多かったです。


左から真清田神社正面、神水舎の龍(後ろは鏡)、服織神社。

 一宮駅に戻り、今度は名古屋方面行きの電車に乗って国府宮へ。目指すは通称「国府宮(こうのみや)」、尾張国総社・尾張大國霊神社です。ネーミングセンス的には武蔵国総社・大國魂神社と全く同じだわ。
 ちなみにですね、今回の旅は一切ガイドブックとか持ってないんですよ。地図も路線図もナシ。駅の路線図と街中の地図と勘が頼りの参拝紀行。ところが、国府宮で下りて改札口にあった矢印通りの方向に出ても、地図とか看板とか一切ありません。駅前に交番があったので、お巡りさんに道を訊いちゃいました。線路沿いを北にまっすぐ、踏切を右に折れてまっすぐ、で、神社正面、だそうで。言われたまま行くと、大きな鳥居が建ってました。でもその道は正面の参道ではなく、西側の鳥居みたいです。鳥居をくぐり、境内を左手に見つつ更に進むと、重要文化財の立派な楼門に辿り着きました。ここが正面入口ですな。
 この神社では、毎年旧暦の正月十日に「儺追神事」通称「はだか祭り」という有名なお祭りが行われます。その所為なんでしょうか何なんでしょうか、手水舎の水が出る所、これは・・・鈴? 釜? はだか祭に「大鳴鈴」という物が登場するようだし、上部に「儺」「追」の文字が入っているので、きっと鈴なんでしょう。手水舎に鈴って相当珍しいんじゃないだろーか。


左から楼門(重文)、手水舎の鈴(暫定)、拝殿(重文)。

 参拝後、名古屋に戻って何故かハンズでポストカードとか買いあさってみたり、マックでマックシェイク100円飲んだりしてたのは私です。マックシェイク、普段は絶対飲まないんだけど、100円になると絶対に飲んじゃうんだよなぁ。しかも必ずバニラ味。100円の価値は大いに認めるけど、通常価格(200円?)程の価値は認められないのです。

 ・・・え? な、名古屋城ですと?? 何処にあるのさソレ? 目印のシャチホコないから判んないよ(笑)。


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・過去の「今日」。

2002年03月18日(月) 春やねえ。

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