琴 星 商 事 日 乗
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2004年12月30日(木)
  in 九州−宗像・福岡・博多編 <画像あり>

 最終日の今日は朝から曇り空。天気予報も下り坂です。でも気合で頑張れ晴れ女。今日は小倉からほぼ海沿いに博多まで南下します。

 まず目指すは宗像市の宗像大社(辺津宮)。中津宮・沖津宮の3社からなる宗像大社のうち、唯一島でないところにあるお社です。ちなみに中津宮のある大島までは神湊から村営フェリーで20分程度ですが、今回は時間が合わないので断念。3社に祀られているのは宗像三女神と呼ばれる3人の女神で、沖津宮のある沖ノ島は今でも女人禁制です。と云って、男なら行けるような所でもないですが。
 鳥居のすぐ横に大きな駐車場があり、参道には明日の夜以降には明かりが灯るだろう屋台が並んでいました。きっと初詣には多くの人が訪れるんでしょうね。拝殿内の扁額には「奉助天孫而 為天孫所祭」とありました。天照大神が娘である宗像三女神に言った言葉(日本書紀による)と思われます。大体扁額には神名(「○○宮」とか)が書かれてるんですが、こういうのは珍しいですね。

 続いて津屋崎町の宮地嶽神社へ。参道を進んでいくと、珍しく頭を下げた馬像に出会しました。何でこんな格好なんだろう?
 この神社には3つの日本一があります。まず直径2.5m・長さ13.5m、重さ5tの大注連縄。続いて直径2.2m、重さ1tの牛の一枚皮で作られた大太鼓。最後に直径1.8m、重さ450kgの大鈴。確かにどれもデカイです。出雲大社の大注連縄も日本一を謳ってますが、どっちがホントの日本一なんでしょう? ちなみに出雲大社のは長さ13m、太さ8m、重さ5tらしいです。微妙だ。


左から奉納されていた馬像、宮地嶽をバックに建つ鳥居、大注連縄。
全て宮地嶽神社にて。

 続いて向かうは志賀海神社。あの有名な「漢委奴國王」の金印が見付かった志賀島にあります。島とは云っても海の中道を経て志賀島橋で陸続きになっていて、気軽に行けるリゾート地になっているよう。その橋を渡ってすぐの所に神社はあります。
 玄界灘に浮かぶこの地は、古来交通の要衝。創建が明らかでないこの社の基となる信仰は、金印の時代にはきっとあったはずです。「魏志倭人伝」の時代が身近に感じられる土地ですなぁ。九州って古代史がとても近い所だと、この旅を通じて思いました。
 神社は本殿が改修中で、神様は境内にある摂社・今宮神社を仮殿として鎮座しておられました。本殿はほぼ完成しているようで、真新しいお社が拝殿の後ろに見えています。遷座祭もきっともうすぐでしょう。これだけ海に近い所にあると、建物の傷みも早いんだろうなぁ。

 さて、次に向かうは香椎宮。ですが雨がかなり降ってきました。時間もお昼に近く、先にお昼を食べて雨をやり過ごそうかとも思ったんですが、海の中道には何もなく、中道から香椎宮まではもうすぐです。でも、到着した頃には殆ど雨は上がってました(笑)。ビバ晴れ女。つーことで昼ご飯より先に参拝。
 香椎宮は来年秋に勅祭が執り行われるらしく、その看板があちこちに立ってました。要するに、10年に一度の勅祭に合わせてあちこち修繕するから、浄財よろしく、てことなんですが。総事業費は1億4250万円だそうです。前回の勅祭の際には、重文の指定を受けている本殿が修復されたそうで。この本殿、全国唯一の香椎造という造りになっています。
 参拝を終え御朱印を頂きに社務所に行くと、コンクリ造りの社務所の前に、やたら立派な鶏のつがいが。写真じゃ大きさは余り伝わりませんが、普通の鶏より二回りくらい大きいです。しかも人を恐れない。撫でられるんですよこの鶏は。御朱印待ってる間中、2羽で私たちの周りを(まるで私たちなんかいないかの如く)ウロウロしてました。


左から志賀海神社内の遙拝所から海の中道、暗いけど香椎造の本殿(香椎宮)、
香椎宮社務所前にいたでっかい鶏のつがい。

 次の目的地は筥崎宮。だいぶ博多の街に近付いてきました。すぐ近くに福岡空港があるので、頭の上をものすごい低高度で飛行機が飛んでいきます。こんな近くを飛行機が飛び交ってたら、窓の外見てても飽きないかも(うるさいけど)。

 筥崎宮から南へ1kmほど行くと、福岡県庁と東公園、元寇資料館の一角に辿り着きます。車の中からびっくりするほどデカイ日蓮像が見えました。日蓮宗の証・「南無妙法蓮華経」の幟が見える前から「絶対日蓮!」と判るほどの大きさと迫力。何でこんな所にそんなものが?と思ったら、この県庁一帯は元寇の際の激戦地なんだって。日蓮、それは蒙古襲来を予言した人物。そういう縁があるのね。
 東公園の一角に十日恵比須神社が鎮座しています。恵比須さんらしく、手水舎には大きな鯛が踊ってました。

 続いて博多駅のすぐ傍、御供所町にある聖福寺と東長寺というふたつのお寺に向かいます。聖福寺は日本最古の禅寺だそうで、「扶桑最初禅窟」の扁額が上がってました。後鳥羽上皇の宸筆だそうです。

 東長寺から更に少し南下すると、筑前国一宮の一・櫛田神社。博多祇園山笠はこの神社のお祭りです。境内に飾り山笠が展示されてました。この祭りの所為なのか、境内が何となく派手です。
 丁度この頃に3時を迎えました。そう、紀宮様と黒田さんの婚約会見ですよ。カーナビでTVを付けて、会見見てました(笑)。


左から筥崎宮境内より飛行機、十日恵比須神社の手水舎(鯛!)、櫛田神社のえと恵方盤。

 テレビを見ながら博多の街を西へ向かい、アクロス福岡の正面にある水鏡天満宮へ。今でこそ小さな神社ですが、有名な天神という町の名前の由来が、この天満宮です。
 続いてもう一つの一宮・住吉神社へ。全国にある住吉神社の総本宮は大阪の住吉大社とされますが、この博多の住吉神社は「日本第一住吉宮」と言われます(壱岐にある住吉神社もそういうようです)。確かに、ここ博多と壱岐、長門の住吉神社は、住吉大社の御分霊ではありません。いずれにせよ、どれも歴史ある古い神社であることは確か。
 境内には来年の干支・酉の絵が描かれた特大の絵馬が飾られてました。参道にはめちゃ可愛い猫。

 最後に向かうは福岡三越の裏にある警固神社。神功皇后の三韓征伐の際に船団を守護して勝利に導いたという神様を今の鴻臚館跡に祀ったのが始まりだそうです。現在地は天神の繁華街の真ん中。北側には警固公園が広がっていますが、あとはビルばかり。さっきの水鏡天満宮もですが、散歩がてらにお参りしていく方が多いようです。サラリーマン風の人、子連れの若い女性など、いろんな人が境内で過ごしていました。

 さて、巡礼(?)の旅はこれで打ち止め。折角博多に来たんだから、明太子買うでしょー!ってワケで、中州のふくや本店へ。中に入るとお茶を出してくださり、色んな辛さの明太子や着色料使用・不使用の明太子の食べ比べがし放題(笑)。喉も渇いていたのでお茶を飲みつついっぱい明太子を食べて、結局普通に辛さレギュラー無着色の明太子を買って帰りました。試食明太子美味かった(笑)。更に高速のPAで明太子プリッツと明太子じゃがりこも買い、帰路に就きました。

 次に九州来る時は、宮崎の鵜戸神宮に是非とも行きたい。うん。


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・過去の「今日」。

2002年12月30日(月) 当社納会にて。

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