つんつん日記
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2003年02月20日(木) 自由の翼

ライト兄弟が人類初の飛行に成功したのは1903年。

木と布で組み立てた頼りない機体が…初めて翼を広げる幼鳥のように…
…かすかに舞い上がった。

兄弟は飛行実験のため…辺ぴな地に小屋を建てた。

井戸もない地で…蚊の大群にも襲われた。

死と背中合わせのテスト。

何度も機体は砂地に突っ込み…物笑いの種に。

初の飛行は59秒。

距離は約二百六十メートル。

観衆は5人。

ほんの1分足らずのフライトが…人類を新世界に連れて行った。

大航空時代の扉が開いたのである。

革命は特別な人間が起こすものではない。

ライト兄弟も自転車工場で働く30代の青年。

深夜まで航空学の文献をあさった手は…
…昼は油で黒ずんでいたにちがいない。

真の革命児は黙々と己を進歩させる人である。

初飛行から100年。

20世紀は「航空の世紀」となったが…
…飛行機は戦争で殺人の道具にもなった。

「どう飛ぶか」を解明した人類だが…
…「何のため飛ぶか」という問いに…いまだ迷っている。

大空をゆく鳥に国境はないが…
…人間は不信や憎悪の壁で地球を区切ってきた。

その壁を越える自由の翼こそ…時代が求めてやまないものである。


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