つんつん日記
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「一を聞いて十を知る」という言葉がある。 才知が優れ…わずかな示唆で物事のすべてを理解することを表す。
しかし…こうした例は極めてまれで…たいがいは早合点に終わるのがオチ。 「十を知る」には…相当の経験と研さんが必要なのだ。
むしろ…私たちが心掛けたいのは「十を聞く」ぐらいの気持ちであろう。 忙しい世相にあって…人の話をじっくり聞く習慣がすたれつつある。 その反動か…おしゃべりとは違う… …「自分の話を聞いてもらいたい」と思う人が増えている。
コミュニケーションの基本は「双方向」。 自ら言葉を発し…相手の話に耳を傾ける。 そこに…心の交流が生まれ…理解し合えた喜びがあり…新たな気づきがある。 それが…自己の成長と前進につながっていく。
「双方向」を「一方通行」に変質させているのは… …便利さと効率を追い求める人間の安易さが背景にある。 テレビを見て“評論家気分”になり…行動の伴わない言論を横行させたのも… …自らは動きたくない“怠け心”が本質だ。
「人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物だろう!」 (高橋健二訳)と…ゲーテは嘆いた。
口先だけで行動しない人はずるい。
行動の中で磨いた言葉が…人の心をうつことを忘れまい。
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