つんつん日記
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2002年07月23日(火) 十を聞く

「一を聞いて十を知る」という言葉がある。
才知が優れ…わずかな示唆で物事のすべてを理解することを表す。

しかし…こうした例は極めてまれで…たいがいは早合点に終わるのがオチ。
「十を知る」には…相当の経験と研さんが必要なのだ。

むしろ…私たちが心掛けたいのは「十を聞く」ぐらいの気持ちであろう。
忙しい世相にあって…人の話をじっくり聞く習慣がすたれつつある。
その反動か…おしゃべりとは違う…
…「自分の話を聞いてもらいたい」と思う人が増えている。

コミュニケーションの基本は「双方向」。
自ら言葉を発し…相手の話に耳を傾ける。
そこに…心の交流が生まれ…理解し合えた喜びがあり…新たな気づきがある。
それが…自己の成長と前進につながっていく。

「双方向」を「一方通行」に変質させているのは…
…便利さと効率を追い求める人間の安易さが背景にある。
テレビを見て“評論家気分”になり…行動の伴わない言論を横行させたのも…
…自らは動きたくない“怠け心”が本質だ。

「人間は、なんと知ることの早く、おこなうことの遅い生き物だろう!」
(高橋健二訳)と…ゲーテは嘆いた。

口先だけで行動しない人はずるい。

行動の中で磨いた言葉が…人の心をうつことを忘れまい。


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