つんつん日記
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「あんなにおとなしくていい子だったのに…」と…途方に暮れる母親。
その話を本人に向けると…顔色一つ変えずに… …「親なんだから子供の望みをかなえるのは当然。 今までは親の望み通りにやりたいことも我慢してきたんだ。 これからは、やりたくないことは一切やらずに生きていきたい。 人間はだれだって自由に生きる権利があるはずです」と… …全く悪びれる風もなくあっさり語った。
そこには一昔前までみられたような… …“過干渉で支配的な母親”対“抑圧をふりほどいて巣立とうとする子供”… …といった葛藤のニュアンスが乏しい。 治療的介入の手がかりがつかみにくいケースであり… …このようなケースは年々増加している。
ところで…生命保険文化センターがまとめた… …「生活者の価値観に関する調査」によると… …「他人に迷惑をかけても、権利は権利として主張する」と答えたのは… …10代、20代では4割に上るという。
つまり…臨床家が従来“病理”と認める事態が… …その世代では“ごく普通のこと”になっているという現実がある。 親や治療者がこの現実を素直に直視することなくしては… …問題解決の糸口は見えてこない。
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