つんつん日記
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「非対称」という言葉がしばしば使われる。 「対称」が、互いに対応してつりあっていることをいうなら、 当然ながら「非対称」は、つりあいがとれていない状態・・・。
「ナイフ」という小さな武器で大惨事を引き起こしたテロ事件が始まりだった。 最も原始的ともいえる武器で、文明の利器の旅客機を乗っ取り、 ・・・世界のビジネスセンターに激突させた。 ほんの少人数で、世界最強国を震かんさせたこの始まり以来、 「非対称」は広がり、深まっている。
世界の多くの人がその映像を見て、衝撃を受けた。 しかし、アフガニスタンの多くの人はあれを見ていないだろう。
テレビはなく、新聞には写真と絵がない。 ・・・そして映画館もなければ、映画をつくる人もいない。
「世界最貧国」のひとつ・・・。 そこへ世界最強国が最新兵器を使って攻撃を仕掛けている。 ・・・そして攻撃する側が恐れるのは戦場での対空砲火より、 むしろ母国での日常生活への反撃・・・。
いや、攻撃を仕掛けている国だけでなく、 世界のどこで反撃がなされるかわからない。 米側は限定攻撃といっても、それへの反撃は無限定の可能性が高い。 これが最新の「非対称」・・・。
大義はどうか。当初、米国側に大きく傾く「非対称」だった。 しかし誤爆をはじめ誤算が積み重なると、こちらの「非対称」は揺らぎ始める。
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