つんつん日記
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山々の緑に目を凝らすと・・・その多彩さに気づく。 遠目には緑一色・・・でも・・・ よく見れば深海に似た濃い緑・・・ 若芽色の淡い緑などがあやなす寄せ木細工のよう・・・ ・・・この緑が劇的に色づく紅葉が待ち遠しい。
自然の多彩さを美しく感ずるのと同じで、人間は音楽や料理に接するときも、 その多様さと調和の楽しみを味わう。 楽器の音色も食材も「違い」があるから、素敵なのだと思う。
この道理が分かっていながら、どうしてだろう?・・・と思う。 ・・・人が自分と他者との違いを乗り越えられないこと・・・ 性格、考え方、大きく言えば民族、文化の差異にこだわってしまう。
森鴎外の『阿部一族』の中に、人にはだれにも好きな人、嫌いな人があるが、 その理由はと考えてみると、それほどのものがないというくだりがある。 ・・・人間関係の再考を促(うなが)される。
「違い」があるから美しい・・・。
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