つんつん日記
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2001年10月02日(火) 心の持ち方

心や精神の病気は・・・
慢性の経過をたどるものもあれば・・・
・・・そのときの環境や状況に左右され症状が変動するもの、
・・・症状が一進一退して遷延(せんえん)化するものなど・・・
・・・多彩な経過をとるものが多い。
良くなっていたのに再発した、回復がある程度のところで止まったなど、
治療や援助が長引く場合もよくあることもある。
・・・それに反応する患者や家族の心理も多彩である。
           
「先生は治ると言ったのに良くならない」・・・
「いつまで薬を飲むのか」・・・
「もう治らないのではないか」・・・
・・・不安や苛立(いらだ)ちばかりが先立ち、
徐々に希望や元気をなくしていく患者と家族たち。

しかし、心の健康を取り戻し、病気を打ち負かす極意(ごくい)・・・
それが“心の持ち方”。
・・・患者と家族が病気に対する“心の持ち方”・・・だと思う。

患者は症状に苦しみ悩み惑(まど)わされ、
・・・病気を患(わずら)っていることに絶望感を抱く。
さらに家族や周囲に申し訳なさを覚え、同時に助けてほしいと願う。

家族はそういう状況を受け入れることが困難で、
・・・逆に患者や病気に対して否定的な感情をもってしまうこともある。
こういう患者や家族の“心の持ち方”は心の健康の回復にブレーキをかけ、
・・・ますます悩まされる症状に不安が増大し、病気が長引いたり、
悪化する結果に・・・。

それでは心をいかに持つか?・・・

患者は・・・
「これも生きている証拠だ。何とかなるさ」・・・
「ゆっくり休めということか」など・・・
・・・自分の病気や状態を楽観的にとらえることで、
心のゆとりやたくましさが芽生(めば)えてくる。
               
また家族は病気を受容(じゅよう)し、
十分に理解し温かい励ましや援助をするという
・・・ゆとりある豊かな“心の持ち方”が、患者に安心感を与える。

患者と家族の、決して一方通行ではない“心の待ち方”が、
心の健全なバランスを生じ、真の健康な心を回復していく・・・のだと思う。


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