時折、えもいわれぬ不安に襲われる時がある。
どうしようもない不安。抜け出せない不安。
それは突如として引き起こされ、俺をひどく狼狽させる。
俺はここにいていいのか?
俺は生きる価値があるのか?
俺は誰かに必要とされているのか?
俺がいなくても、いなくなっても、何も変わらない。時の流れに変化は起こらない。
いっそ、この身をどこか遠くへ投げ出してしまいたい。
自分の殻に閉じこもりたくなる。
膝を抱えて座り込みたくなる。
俺という存在を抹消したくなる。
この世に必要ない人間はいないのだ。と、日記に書いた事がある。
嘘だ。
それは俺の一番嫌いな、大っきらいなキレイ事だ。
必要のない人間は確実にいる。いても役に立たない人間というのは確実に存在する。
どれだけキレイ事を並べようが、確実にいるのだ。
その人間が¨世捨て人¨という言葉に当てはまるのかどうかは知らないが・・・・・・・・。
俺には
俺には仲間がいる。いてくれる。
いつも砕けた話が出来る高阪も
ふざけた後輩のシーサーも
頼りになるIさん、姐さん、Mさん、職場の人達。
そして何より家族がある。愛する妻と可愛い子供2人。
俺には少なくとも、仲間が、家族がいる。
困った時は手を差し出してくれるであろう仲間たち。
俺が死んだ時は泣いてくれるであろう仲間たち。
俺が守らなければならない家族たち。
襲い掛かる不安を、俺はそれらによって払拭する事ができ、そして彼らに助けられて生きている。
今までも。そしてこれからも。
仲間や家族がいる間、相坂という人間は必要ない人間ではないだろう。
俺は幸せ者だ。
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