朝起きて2階の寝室から下に降りると、パソコンの前に書き置きがあった。
¨車力村に行ってきます。 昼は適当に食え¨
・・・・ボーッとした頭で読みながら
『・・・・適当に食え、って(汗) この場合、最初の文が丁寧語なんだから¨食え¨じゃなくて¨食べて下さい¨なんじゃないのか?』
などとどうでも良い事にツッコミを入れつつ、歯磨きをし、顔を洗い、服を着、活動オッケーの図。
活動オッケーと言いつつも、今日の用事はトロイのビデオをツタヤに返しに行くだけなんだが。
おまけに今日は深夜入りなので無駄な体力も使いたくないし。 引き篭もりなので。
『さーて。行ってくるかなー。』
車に乗り込み、ツタヤまで出発。
特にトラブルもなく往復30分で家に帰ってくる。
ネットを開き、ダラダラと時間を過ごす。
『・・・端から見たら怠けモノだな。』
なんて思いつつオークションや自分の掲示板にレスしたりする。
腹が減ってきた。
時計を見ると昼が近い。
『あー、何食うかなー。適当に食え、つっても食うものあんのか?』
パソコンの前から立ち上がり、料理するのめんどくせえな、と思いながら冷蔵庫を開けようとした瞬間、携帯にメールがきた。
『なんだ?書き込みか?』
携帯を見ると・・・・そうだな、仮にAさんとしておこう。
掲示板にもよく遊びに来てくれるAさんからだった。
¨今日はお休みですか?¨
¨まーね。でも深夜入りだけど。¨
¨ちょっとお聞きしたい事が¨
¨はい。なんでっしゃろ?¨
俺に聞きたい事。はて、何だろう?
そう思っているとメールがきた。
¨実はホットワイヤーの事なんです。コードを取り付ける順番が分からなくて。今休憩中なんでやってしまおうと思ったら詰まってしまいました¨
それか。俺にDIYを聞くとは・・・・。
命知らずだな(笑)
と一瞬思ったが、順番なら俺のエンジンを見れば分かるので何とかなるだろうと思った。
だがふと思った。
これをメールで打つのは凄くメンドイ。 携帯メールめんどくせえし。
電話しよう。そうしよう。
¨番号教えて¨
俺はメールを出す。
¨090-○○○-○○○○です¨
・・・・・・・・・・・・・ん?
何か番号一個足りないような気がする。
でもそっちはそうなのかも知れない、と思い、その番号に電話する。
かからない。
俺は再びメールする。
¨あのさー。番号一個足りなくない?¨
¨あ、そうでした。090-○○○○-○○○○です。¨
頼むぞオィ(笑)
正しい番号をゲットした俺は早速電話する。
ぷるるるるる・・・・・・・・・・・・・
『はい、もしもし。』
『もしもし。相坂ですけど。』
『うおー、初めまして。Aです!』
『ふほほほ。電話では初めまして。相坂です。』
この瞬間、俺はAさんと電話を介してリアルの世界で繋がった。
お互いに文字のやり取りではなく、自分の声でのやり取り。
Aさんってこんな声してるんだぁ・・・・・
どうしよう。僕、津軽弁だ(きゃっ) なまらないようにしないと。
嗚呼・・・・・・・感無量・・・・・・・。
なんて感傷に浸るわけもなく。
『で、何番と何番わがんねーの?』 思いっきり津軽弁の俺。
『いやもう説明書ないんで全部です。』 方言が素敵。
『ぜ、全部ぅ!?』
とりあえず順番に行くか。
『1と4を右のダイレクトイグニッションコイルに繋ぐんですよ。』
『ダイレクトイグニッション?』
『プラグ上部についてる黒いやつ。』
『この大きいやつ?』
『そう。その黒くて大きいやつ。』
・・・・・・・・・まんまだな(笑)
『んで左上に3番コード。真上のやつに2番コードを入れて。』
『え?これって奥まで入れていいんですか?』
『いい。奥まで入れちゃって。』
『入りました!』
『ずっぽり入った?』
『根元までずっぽり(笑)』
電話でも変わんねー人だ(笑)
ネットとリアルでも全く変わらないAさんに感動を覚える一瞬(笑)
『えーとね。あとね。小さいバネ入ってきてる?』
『え?バネ?』
『うん。付属してきてるはず。』
『いや、ちょっと待って下さい。えーとですね・・・・・・・・(ガサゴソ)』
『あった?』
『無いですわ!』
『マジ!?それが無いと多分機能しないよ?』
『マジっすかー!?』
『うん。そのバネをコイルの中に入れるんだけど・・・・。』
『うーん・・・・・無いですねえ・・・・。』
バネとは関係ないけど、そういえば俺、車庫に説明書あるんじゃねーか?
思い出した俺は子機で喋りながら車庫に向かい、説明書を探す。
・・・・確かこのダンボールの中に・・・・・お、あったあった♪
『Aさん、俺さー。バネとは関係ないけど説明書見つけた。』
『マジっすか!?』
『うん。ファックスで送ろうか?』
『ええ是非!自宅に送って下さいませんか?』
『・・・・・・・・・もしかして奥さんいる?』
『・・・・・・・・・いますな。』
『げっへっへっへ(邪笑)』
『あ、でもうちの奥さんは相坂さんの事をエロの元凶だと思ってますよ。』
『・・・・・・・・・・・・・は?』
『だって、○○○○やってると後ろで色々言われますもん。 ¨エロ○○○○やってる¨って。』
ぐ、グゥの音も出ねえ(汗)
『あ、あなた少しは俺の事フォローしなさいよ!』
『だって実際そうですからねえ・・・・。フォローもなんも出来んっすわ。はっはっは。』
笑うとこじゃねー(汗)
『と、とりあえず今からファックス送りますわ。』
『はい。よろしくお願いします♪』
つーわけで、合計4枚送ったところで自宅に電話。
ぷるるるるる・・・・・・・・・・
がちゃっ
『・・・・・・・・・・・・・・・・・。』(無言)
知らない番号だから警戒してるっぽいな。
『もしもし。』
『はい、もしもし。』 すげー若い声。
・・・・・・もしかして奥様?
『○○○さんのお宅でしょうか?』
『はい。』
『わたくし、青森県の相坂と申します。』
『はい!?』
・・・・・思われてるよ思われてるよ。
エロの元凶だって思われてるよ(滝汗)
『さきほど旦那さまから部品の取り付けが分からない、と相談されまして説明書をファックスで送らさせて頂きました。』
『はい。あー何か来てます。』
『4枚あると思います。それを旦那さまにお渡し下さい。』
『はい。わざわざありがとうございます。』
『いえいえー。では失礼します。』
『失礼しますー。』
がちゃっ。
手が汗でべっとりだ(汗)
ふおー緊張したぜ(滝汗)
しかしエロの元凶とは・・・・。
元凶は間違いなく○○○○○○○さんだと思うんだが。
まー何にしても人助けは気持ちいいもんですな。
追伸
Aさん、素敵な声の奥様で羨ましいです。
ウチも負けてねーけどな(笑)
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