俺の後輩、シーサー。
プライベートでは友達だが、職場では俺が指導係なんである。
俺 『シーサー、あれやっとけ。』
シ 『ういうい。』
俺 『返事はハイだ!』
『ハイー!』 ワッキー風に。
俺 『いや返事はキレイよ。うん。・・・じゃなくってとっとと行け!』
『ハイー!』
『いいから行けえ!!』
とまあ、仕事中でも普段遊んでる時とあんまり変わらない会話だったりする。
と、そんな事はどうでもいいとして。
彼、この度めでたく正社員になった。
給料も増えるし当たり前に年休も取れる。いい事づくめだ。
・・・・だが俺にとって気がかりな事が一つある。
正社員になったって事は、年度末に事例発表をしなければならないのだ。
そしてその管理役というか文章構成を担当するのが指導係。
つまり俺。
俺が今から頭を抱えるのには訳がある。
患者さんの退院が決まった場合、サマリーというものを書かなければならない。
¨サマリー¨というのは
この人は入院中こういう問題があった、とか
これこれこういう症状がある、というのを一枚の文書にまとめたもの。
このサマリーを書くのは、その患者さんの担当の役割なのだ。
ある時、シーサーの担当患者が退院する事になった。
俺 『おいシーサー。あの患者さん、近々退院するからサマリー書いとけ。』
シ 『うぇー!?書いた事ないっすよ。』
俺 『大丈夫だ。俺が教えるから。ただ文章はお前が考えろ。担当なんだから。』
シ 『苦手なんですよねぇ、文章考えるの。』
俺はこの時、奴を甘く見ていた。
以前働いてる施設でも似たような文書は書いてるはずなので、きっとスラスラ書けるんだろうと。
でも違ったね。
俺 『シーサー、出来た?』
シ 『いや・・・・・まだっす。』
俺 『あ、そう。書き方はさっき教えた通りだから。ゆっくりやれよ。』
シ 『ういー・・・・。』
30分後。
俺 『シーサー出来た?』
シ 『いや・・・・・・・・・・・・・・・・まだっす。』
俺 『どれ、どこまで書いたのか見せてみろ。』
シ 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。』
俺 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
5文字だけ? ¨このptは¨
俺 『30分かけて5文字ってナメとんかワリャー!!!』
シ 『いやこれが限界なんですよ(涙)』
俺 『限界低すぎだバカタレ(怒)』
こいつ、本当に文章能力ねーんだな〜(汗)
俺 『いいか?つまりこの患者さんはこうだから、こう書いて・・・・。』
スラスラ・・・・・・・・・・・・。
シ 『何でそんなに書けるんですか!?』
『何でそんなに書けないんでつか!?(激怒)』
ああ・・・・・・・・・今から思いやられる。
俺、どっかに異動して高阪に指導係を押し付けようかな(苦笑)
頼むぞテルちゃん♪
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