| 2004年06月05日(土) |
全てが¨白¨になる時 |
いつかはこういう日が来ると思っていた。
その日は遠からず来るだろう・・・・・・・・・・と。
だが『あの人に限って』と思っていた。
心の中で否定していた。
強く、強く否定していた。俺は認めなかった。
『あの人がそうなるなんて!!』
認めなかった。
・・・・・・・否。認めたくなかったのかも知れない。
俺は容易に想像出来る¨その起こりうる現実¨を肯定したくなかったのか。
そして、遂に現実となってしまった出来事に、俺が想像していた現実に!!
・・・・・・・・・俺は・・・・・・・・・・・・・・揺れている。
勝手な奴だ俺は・・・・・・・・・・・・・・。
俺の母親の母親。
つまり、俺の祖母になる。
気丈な人だった。
俺は昔から大好きだった。
優しい笑顔が大好きだった。煮物が美味しかった。
ガキの頃に遊びに行くと『ジュース飲んできなさい(^^)』といつも100円くれた。
一緒に畑で虫を取ったりした。ドブ川に落ちた俺を、自分もドブ川に入って助けてくれた。
そんな祖母も3年ほど前からパーキンソン病になった。
筋力が徐々に衰え、外出する事はめっきり減っていった。
家にいて・・・・・・・・・ただテレビを見て過ごす。
齢80。
それは、なるべくしてなってしまうのか。
止められないのか。止める事は出来ないのか。
皮肉な事にプロが近くにいるのに、その俺は何も出来なかった。
出来なかった・・・・・・・・・やろうとしなかった。
『マサカ、アノヒトガ』
俺はやらなかった。
対処という対処を、俺は何も施行しなかった。
プロなのに・・・・・・・・・・・・。
『あそこに子供が2人いる。』
誰もいない空間を指差して、そういう祖母。
『お前がこれから嫁に行くとこは良いとこだよ(^^)』
俺の母に、笑顔で言う祖母。
今はまだ初期なので軽い症状だが、その時は必ず来る。
全てを忘れてしまう日が・・・・・・・・・。
痴呆の進行は誰にも止められない・・・・・・・・・・・・。
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