あまりに腹が立つ事なので、封印を解かせてもらう。
書かせてもらうぞ!
仕事中に俺を呼び出す放送があった。
『相坂さん、詰所まで来て下さい。』
・・・はて、俺って何かしたか?
呼び出しが掛かる事に疑問を持ちつつ、仕事を中断して詰所まで向かう。
『どうした。何かあったの?』
『うん。この人の言ってる事が分からなくて。悪いけど対応してくれない?』
最初、小さな?が頭に浮かんだ。
『この人』と指された患者さんは、極度の難聴で補聴器を使用している。
難聴の患者さんというのは、言葉が少し吃音っぽくなる。
そして自分の言ってる事が通じないと、やはりというべきか最後は暴力に発展してしまう。
言ってる事が分かってもらえずイライラするのだろう。
実は俺もこの患者さんは苦手である。殴られた事があるから。
だが、少なくとも言ってる事が分からないというほどにまで吃音ではない。
根気よく聞けば理解できるのだ。
俺が殴られた時は、根気よく聞きすぎたのが原因だったのだが。
聞かなくてもダメ、聞きすぎてもダメ。
難聴患者の対応ってのは難しい。俺も苦手だ。
だが、この時に言ってる事はすぐに分かった。
『どうした?』
『補聴器・・・電池換えても・・・・聞こえないんだ。・・・修理・・・してくれ。』
『ははぁ。なるほどね。』
ここで、最初に浮かんだ?が大きくなる。
(分からなくないじゃん。・・・・俺を放送で呼び出す事なのか、これは?)
その患者さんの補聴器を修理するために、家族に電話するが繋がらない。
それを患者さんに伝えると
『何で・・・いないんだ!!補聴器店に・・・・電話すれば・・いいだろう!!!』
と怒り始める。
ところが、その補聴器の修理の店が分からない。何も申し送りを受けてない。
そして何かあったら、まず家族に連絡する事に統一されている。
ところがこの患者さんは、それを説明しても全く納得しない。
『修理する店に・・・・電話しろ!!!!』
の一点張り。
仕事中は負の感情を殺してる俺も、段々と表面に怒りが湧いてくる。
(何で分かってくれねえんだよ、おい!!!家族がいねえっつってんだろ!!!)
だが、俺に最も怒りを湧かせたのが、俺を呼び出したスタッフ。
(放送までして俺を呼ぶんじゃねえ!
てめえが受けたんだから、てめえで対応しろや!!)
理不尽だ。あまりにも理不尽だ。
いくら自分が入院患者の記録をしてて忙しいからって、入院とったの午前だろ!?
今何時だ!?
午後の4時だぞ!?
俺だったら午前中で終わってるぞ!?
いつまでもチンタラ仕事してんじゃねえよ!!!
挙句の果てに、俺に押し付けやがって!!!
段々と怒りが頂点に達してくる。
そして俺は騒ぐ患者さんに、声を荒げて言ってしまった。
『どうしようも・・・・出来ない・・・・じゃないか!!!』
『出来ねえって言ってるだろ!!』
とりあえず補聴器は何とかしたが。
だが、そのスタッフ。
『珍しいね、相坂さんが怒るなんて。イライラしたでしょ。』
お前になあ!!(怒)
お前の尻拭いをしてやったんだ。
ありがたく思えよ、コラ!!!
・・・・・・・・最近、ムカつく事ばっかりだ。
|