日々楽しく生きている。

2003年08月27日(水) 親といふもの

『ゆっきー、キン肉マンの漫画本買ってきたぞ。』


『うおー!ありがとう、おっとー。』







俺が小学校の時、大好きだったキン肉マンの漫画本を親父が買ってきてくれた。


小学生の俺は小遣いなどもらっていなくて、欲しいものがあっても買えなかった。






欲しいものがあっても買えず、我慢して、我慢して、耐える。


他の友達が自分の小遣いで好きなものを買うのを見て


『いいなぁ・・・・』と思いつつ、じっと我慢してた。








・・・・・・・・・・・・・じっと、じっと我慢。






なので、俺が欲しかったキン肉マンの漫画本を親父が突然買ってきてくれた事は


心の底から嬉しかった。本当に本当に嬉しかった。








だけど、その事が母親にバレ、親父は叱られてた。


『漫画本なんか読ませないでよ!』


『でも、ゆっきーが欲しがってたんだ!!』


買ってもらったキン肉マンの漫画本を持つ俺の目の前で、口ゲンカをする両親。


でもまあ、そんな深刻な理由でもないので大ゲンカには発展する訳もなかったけど


子供心に『離婚するの?』くらいに思った(笑)


んなわけねーけどな。今思えば。






うちの親父。昔から母親に叱られつつも、それでも時には母親の目を盗んで


俺のしたい事、欲しかったもの、行きたいとこの願いを叶えてくれた。












さすがに今はもうそんな事ないけど、でも今でもふと思い出す。


『・・・・・・・嬉しかったなぁ・・・・・・・・』


と。





















『なあ、親父。』


『あん?』


『昔、俺に漫画本買ってきてくれた事あったよな?』


『あったか、そんな事?』


『・・・・・・・・・あったんだよ。母さんとケンカしただろ、あん時。』


『あぁ・・・そういえば、あったかな。』


『何で買ってきてくれたんだ?母さんに叱られるって、分かってただろ?』


『当然だ。おっかぁは漫画本嫌いだからな。』


『じゃあ何で?』

































『親ってのはな・・・・馬鹿なもんで、子供の喜ぶ顔が見たいもんなんだ。』




























親は、子供の喜ぶ顔が見たい・・・・・・・・・・・・・。











いい事言うじゃねえか、この親父。
























でも・・・・・・・・・・・・







俺は自分の息子に、








俺が子供の頃に味わった、嬉しい気持ちを味合わせる事が出来るんだろうか?
















『お父さん、ありがとう』














・・・・・・・・・・・・この言葉を聴く事があるのだろうか?























































でも、最近なんとなく思い始めてきてる。













『子供の為なら、何だって出来る!!』












ってね。





















・・・・・・・・・・親って、自分の子供が一番可愛いよね。


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相坂 [MAIL] [HOMEPAGE]

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