俺の親父は津軽塗りの職人。
職人といえば頑固者のイメージがあるが
親父も例外ではなく、ちょー頑固者だ。
しかも短気ときてる。
そして、その血を受け継いだ俺も短気ときてる。
TME購入説得にあたり、絶対にバトルしてはいけない。
まして交渉決裂なんてもっての他。
事は穏便に、且つ、冷静にすすめなければならない。
もし、怒号を浴びせられても、キレる事なく話をすすめなければならないのだ。
キレる自信100%ですが何か?
とにかく、どっちかキレたらもうその時点でTME購入は無理。
しばらく我慢するハメになってしまう。
冗談じゃねえ(汗
とにかく冷静に話しをしてみよう・・・・・。
親父だって、話せば分かる・・・・ハズだ。多分(汗
『・・・・親父、ちょっと話があるんだけど。』
『何だ?』
『いや、実は車を買い換えようと思って。』
『あぁ!?』
むかっ(怒
シュ〜
・・・・・・・・・・・・・・抑えろ、抑えろ俺。
・・・・・・・・・・・・・・ここでキレたら終わりだ。
そして努めて冷静を装い、
『いや・・・、欲しい車があるんだ。』
『今の車、ローン終わったばっかりだろ。また組むのか!?』
『く・・・・。でも下取り90万なんだ。今なら。』
『そんなにするのか!?あのクソ車が!?』
ブチッ(激怒
ぶすぶす・・・・・
ふー・・・・・・・・・・。
かなり精神力を使うな、この親父・・・・・・・・。
『・・・・・・90万だ。』
『・・・・・・・・・・・○○は良いって言ったのか?』(妻の名前)
『ああ、良いって言ったよ。』
『・・・・・・・・・・・お前、もう独身じゃないって事は分かってるんだよな?』
分かっとるわ(怒
思わず言いそうになる。
が、ぐっと堪え
『ああ、もうローンとかは計算してる。大まかだけど。』
『そうか。なら言う事はない。・・・・・・ただ・・・・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。』
『お前も1人の子を持つ親なんだという事を忘れるな。それだけだ。』
『・・・・・・・・・・・。』
『何を買おうが構わん。ランサーでもな。ただこれだけは忘れるなよ。』
『・・・・・・・・・・・・分かってるよ。』
『ならいい。ちゃんと払っていけよ。俺は一切金は出さん。』
『当たり前だ。』
画して、無事にバトルは展開されずに終わった。
この瞬間、俺はTME購入権を手にする。
だが、同時に手にしたもの。
それは親父の『父の側面』を改めて知った事だった。
・・・・・・親父は、いつまでも親父なんだなぁ
ありがとう、親父。
『あ、それとな。』
『な、何?』
『ちゃんとした内訳を持ってきて見せろ。』
『な、なんで!?・・・・・・・あ、あれか。』
『そうだ。保証人だ。ローンする時は保障人になるのは俺だろ。』
『た、確かに(滝汗』
『だったら、いくらぐらいするか知っておく必要がある。』
××0万です、父上(涙
まだバトルの可能性はありそうです(T△T)
とりあえず第一関門は乗り切ったという事で。
親父の山は高いな〜。
色々な意味でね(苦笑
|