無責任賛歌
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| 2004年10月01日(金) |
映画の日なので『アイ・ロボット』と『LOVERS』を。/『かってに改蔵』26巻(完結) |
さあ、今日もまたトンガリさんが休みだ。昨日はてっきり欠勤だと思いこんでいたのだが、よく思い出してみると、月末に出張があると上司から聞いていたのだった。無断欠勤だとばかり思いこんでいたのは私の大きな勘違いだったので、謹んでここに訂正させていただきます。トンガリさんにあらぬ不名誉な印象を与えてしまって、申し訳ありませんでした。……で、今日の休みは何なのよ? 出張が入ったとは言え、ここんとこずっと週休四日とか五日だけど、これがどうして問題にならないのかよくわかんないね。 ウチの部所での宴会が近く計画されているのだが、当然、トンガリさんだって一応は誘わなきゃならない。今日、その案内を頂いたのだが、予定の会場というのが、私やほかの同僚にとっては交通の便がよくて行きやすいところなのだが、トンガリさんの家からはかなり離れているのである。上司がロコツに「おまえは来るな」と遠回しに伝えているようで、こういうのは今一つ好きになれない。私は旅行土産とかも、会話したくなくともちゃんとあげているのである。まあ、来てくれないほうが嬉しいんだけど、断わるなら断わるでなんかイヤミの一つも言いそうでイヤだな。
帰りはしげと待ち合わせて、ダイヤモンドシティへ。 夕飯はそこのとんかつ屋で定食。ごはんとキャベツがお代わり自由なのはほかのとんかつ屋もだいたい同じだが、ここはさらに味噌汁もお代わり自由である。これはちょっとオトクなんで、私は嬉しかったのだが、味噌汁と言っても中身は「しじみ汁」だったので、貝が苦手なしげは手をつけず。砂が入っているのがどうにもイヤだと言うのである。確かに「砂」は食い物じゃないから、これは一概に「好き嫌い」とは決め付けられない。日頃のしげの好き嫌いぶりを見てると釈然としないものを覚えはするけれど。
小学館の広告に浦沢直樹の『プルートゥ』の発売が「9月30日」と書いてあったので、「フタバ図書」で探してみたのだが、ポスター広告はあったのだけれど、ゲンブツは見当たらない。店員さんに聞いてみると、「明日発売」とのこと。福岡はどうしても東京に比べて、二日は遅れてしまうのである。ホントはもう荷物届いてんのは知ってんだけど、わざと一日、二日は「寝かす」からなあ。 以前は貸し本屋のころから付き合いのあった知り合いの本屋が「寝かさずに」本を出してくれてたから、新刊も広告記載の発売日通りか、一日早く入手できていたのだけれど、去年ついにツブレちゃったんで、それができなくなった。まあ、仕方ないけど。 一日買い損なうと、きっと入手困難になると踏んでるので、これだけは毎日本屋通いしてでもゲットしなければならんのである。
今日は映画の日で千円興行。だもんで映画を2本ハシゴする。 『アイ、ロボット』。前にも書いたが、アシモフの原作はモチーフに使われただけ。 役者と演出次第じゃ結構楽しめる作品になったと思うんだけれど、主演がウィル・スミスじゃ、ウスいSFにしかならんのである。これ、もっと渋い役者がやんないと生きないよ。それこそ渡辺謙あたりに演じさせてやりたいわ。 ストーリーそのものはSFミステリーの骨組はきちんと取ってて、謎解きにもそうムリはない(そのために謎が簡単過ぎて犯人すぐ分かっちゃうけど)。だから一応つまんなくはないんだけど、そりゃ普通のB級SFとして見たら、ということであって、わざわざアシモフのロボット三原則をモチーフに使うってんなら、どうしてももっとハイレベルなものを期待しちゃうじゃないのよ。 そもそも三原則自体、“矛盾”“欠陥”があることはSFファンならみんな知ってることなんだから、それを“うまく”つじつま合わせなきゃ、物語は成立しないのである。なのに結局は「逃げ」を打ってるから、どうにも不満が残るのである。アシモフの名前使う必要、ないんだよね。 「黒幕」の正体もありきたり。『マクロスプラス』や『攻殻』見た後じゃ、トテモトテモこの程度のドンデン返しじゃ、感動なんてできませんわな。いや、ルーツを辿れば映画のロボットものはやっぱり『ブレードランナー』に行き着いちゃうんだけど。 「どうしょうもない」とまで言い切っちゃうほどにひどくはないけど、なんか物足りない感は強く残った。この程度の作品を「SFとして面白い」とか言っちゃいけないよね。
続けて、『ヴァン・ヘルシング』を見ようかと思っていたのだが、時間が丁度合わなかったので、『LOVERS』に変更。しげはあまり興味示してなかったのだが、ムリヤリ誘った。これでつまんなかったら、あとが怖い(^_^;)。 原タイトルの「十面埋伏」と邦題とのギャップがなあ。でも、実際、映画はラブシーンがやたら多くて(しかもすべてアオカン(~_~;))、アクション・シーンが一つ息つくたびに別の息吐きまくってくれるので、見ていてちょっくら気恥ずかしいのであった。 出演予定だったアニタ・ムイが急死したため、ラストにかなり変更が加えられた、という事情は『キネ旬』で読んで知っていたが、尻切れトンボ感がするのはやはりその通りだった。ヒロインの小妹(おお、「妹」か!?)が、「今度会う時は敵同士よ」ってセリフ吐いときながら、すぐ男のあと追いかけて、逃避行しようって、そりゃ意表突かれますですよ。最後の対決は草原の戦いがいきなり雪山になるし。『姿三四郎』&『続姿三四郎』でひとつぶで二度美味しいって趣向か?こりゃ。竹やぶの落ち葉の描写からてっきり季節は秋だと思ってたんだけれど、もしかして主役の二人、冬になるまでずっと戦ってたんかい。映画館でも後半はやたら失笑買ってたなあ(^_^;)。 厳しい見方をすれば、キャストが一人亡くなったからって、映画を完成させないわけにはいかないんだから、代役立ててでも「本来の」結末を描くべきだった、と言えるだろう。当然、張藝謀監督は、朝廷と飛刀門との最終対決、一大スペクタクルを描くつもりだったのだろう(英語タイトルはまさにその“House of Flying Dagger”「飛刀門」である)。「事情」を知らない観客にしてみれば、ラストはあまりに唐突で、「これで終わり?」ってなもんだ。 けれど、役者を使い捨てのように扱う映画がやたらあることを思うと、張藝謀監督の判断、映画監督としてはダメダメでも人間としてはキライにはなれない。山田康雄が亡くなったあと、毎年『ルパン三世』が愚作を連発され続けてる状況とか見てると特にねえ。だからまあ、今回は映画としてどうこう、ということはホントはあまり言いたくないのである。 しげは「なんであの女(ヒロインのチャン・ツィイーのことね)、カネシロに行くんだよ、アンディ・ラウのほうがずっといいじゃん!」と憤慨していたが、自分がフラれたからって、嫉妬に駆られて女殺そうとする男のどこがいいかね?「素直に身を引く男なんて、本気で愛してない!」とか言うんだけど、身を引かなきゃそいつ、ストーカーって言われると思うんだけど。そっちのほうがいいなら、そういうタイプの人を好きになってくださいな。そんときゃ私ゃ素直に身を引くから。
帰宅して、買って来たマンガ本を何冊か読んだら、疲れてたらしくすぐに落ちた。 読んだマンガは、まず、竹本泉『トゥインクルスターのんのんじーEX』。 第2巻がずーっと出ないな〜、と思っていたら、連載が打ち切られてページ数が足りなかったのであった。面白いのになあ。それを補うのにゲスト作家を呼ぶってのはちょっとどうかとは思うけれど、面白いからヨシ。アンソロジーだと思えばいいのだ。絶対にヌードは描かない竹本さんだけれど、鶴田謙二さんはしっかりおーるぬーどののんのんじーを描いてくれていてマル。あさりさんも久米田さんもいい絵描いてる。けれど竹本さんもう45歳なんだね。月日がたつのは早い。
川原泉『ブレーメン�供截鬼�(完結)。 川原泉最大長編となった本作もついに完結。これまでのキャラクターも聡登場して、いかにも最終回にふさわしいムードだけれど、テンション自体は初めのころに比べて下がっちゃったような。人類の傲慢を告発する点では実に正統なSFの王道を描いているのだが、これまでのキラたちの活躍で、ブレーメンたちへの差別も宇宙的に随分と緩和されているので、虐待事件も簡単に解決しちゃうんである。盛り上がりがないっていうか。でも川原さんは連載がちゃんと続いてくれてるだけで嬉しいのである。
久米田康治『かってに改蔵』26巻(完結)。 「打ち切り打ち切り」と作者のストレスが前面に出すぎて、読んでてツライ完結編。26巻も続いてるじゃん。『タッチ』なみよ? 単行本出してもらえないマンガ家さんだっているのに。作者自身、自虐的に言ってるけど、「かわいそう」ぶるのはやめたがいいよなあ。「不可抗力」ネタは納得しちゃうけど、やっぱこれ、「ギャグの面白さ」とは違う。共感強要マンガとでも言うべきか。最終回のネタは長らく引いたけど、1巻のころから伏線引いてたんで、確信犯なんだろう。意表をついてて、シメとしては悪くない。ギャグマンガじゃないと思ってみればね。
え〜っと、もう何年前のアニメになるんだっけ、「2001年製作」だから3年も経つか。TOKYOPOPによるTVアニメシリーズ『SAMURAI GIRL リアルバウトハイスクール』が、メリッサ・ジョーン・ハートの主演で実写映画化されることが決定とか。 日本じゃイマイチマイナーなアニメがアチラでは大人気、ということはよくあるけれど、『サムライ・ガール』とはまた「いかにも」な好みだねえ。『サムライ・ジャック』のヒットとはあまり関係なさそうだけど。 でも外人さんを主役に、ということは、設定もキャストもかなりオリジナルシリーズより変えられちゃうんだろうな。学園ものになるかどうかすらあやしい。 けれどそれで日本のファンが激怒する、ということは今回はあまりないんちゃうやろか。『サムライガール』と言っても知らないオタクも多いだろうし。原作があるものをアニメ化、実写化すると、必ず怒り出すファンがいるものだけれど、それはあまりに有名な、そして人気の作品を改変しちゃうからである。完全オリジナルだったら、そういう意味での批判は起こりにくい。今回は、「無名の、人気のない原作を使う」ことで批判を回避したわけだ。批判に弱い製作会社は、今度からこの手を使ったらどうか。 『トンデラハウスの大冒険』とか、『ワンサくん』とか『超人戦隊バラタック』『氷河戦士ガイスラッガー』『超光速ガルビオン』『超時空騎団サザンクロス』、このへんの作品なら、実写化リメイクしても、誰も文句言わないと思うぞ(^o^)。
2003年10月01日(水) 別れの謂れ/『おそろしくて言えない』1巻(桑田乃梨子) 2002年10月01日(火) たかが賞金で金持ちにはなれない/アニメ『あずまんが大王』最終回/『西洋骨董洋菓子店』4巻(よしながふみ) 2001年10月01日(月) 貴公子の死/ドラマ『仮面ライダーアギトスペシャル』/『終着駅殺人事件』ほか 2000年10月01日(日) スランプと○○○の穴と香取慎吾と/映画『マルコヴィッチの穴』
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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