無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2004年09月16日(木) 小田部通麿氏ご逝去/あさりよしとお『まんがサイエンス�宗�

 やりたくないけどやらなきゃなんないトンガリさんを囲んでの会議。
 もともと今日は会議の予定はなかったのだが、当初予定していた会議の日と、トンガリさんの出張が重なったので、ほかのメンバーの方々との時間の調整等、四苦八苦してようやく今日の時間が設定できたのである。
 でもやっぱりトンガリさん、予定の時間に遅刻してくる。いや、ほかにも遅刻してきた方はいらっしゃるのだが、「みなさんが遅刻されるので私も遅刻していいと思いました」と、こう言い訳する。なんだよ、その言い草。
 今回に限ったことではないが、この人はいつも「○○さんがこれこれこうだから私もズルしていいと思いました」と言い訳して自己正当化を図ろうとする。なんか小学生の「だって○○君もイタズラしてたんだもん。ボクだけじゃないもん」と同レベルであるが、もちろん「そんなの言い訳にもなりませんよ」と言っても、「ああ、そうですか」と言ってプイと横を向かれるだけなのだ。
 当然、列席のみなさん、ムッとされているのだが、もう「この人には何を言ってもムダ」と諦めきっているので、ただ沈鬱な空気が漂うばかりである。
 けれども会議の進行役は私なので、内容によってはトンガリさんにネタを振るしかない場合もある。でまあ、懸案のちょっとおかしなお金の流れについて質問をしたのだが、「そこはこれこれこのように処理をしております」と、平然と言う。処理していないことはこちらの調べでハッキリしているので聞いたのだが、よくもいけしゃあしゃあとウソをつけたものだ。でもこれがウソではなくて自分では本当に仕事をしたように思いこんでいる可能性もあるから始末に悪い。
 「処理なんかしてないですよ。こちらでちゃんと調べてますから」
 「そんなはずはありません、そちらの勘違いじゃないんですか?」
 「現実に未処理のままです。処理をしたのなら、どこにそれが記録されてますか?」
 そんなに強い口調で問い詰めはしなかったのだが、トンガリさん、突然席を立つと、無言でバタバタと部屋を出て行ってしまった。残された私たちは呆気に取られた。またヒステリーを起こしてどこぞに雲隠れしたのか? と溜め息をついて、仕方なく残りの議題について話を進めることにした。
 ややあって、なぜか涼しい顔で戻ってきたトンガリさん、屈託もなく「ああ、私の勘違いでした。未処理のままでした」と言って、全くナニゴトもなかったかのように椅子に座った。いや、「勘違いしてました」ってそれだけか。「すみませんでした」の一言もなしか。
 列席のみなさんも、憮然とした顔で押し黙っているが、この空気の重さにも気がつかんのかアンタは。
 「……じゃあ、これから処理していただけるんですね」と声をかけたが、トンガリさん、無言のままである。やる気あるのかないのか。はらわたが煮え繰り返りそうになるが、なんとか抑える。でも抑えると胃に悪いのかなあ。かと言ってここで怒鳴ったってやっぱり胃に悪そうなんだよなあ。だからどうすりゃいいのよ。
 会議が終わったあとで上司が「今日のトンガリさんはちゃんと出席したしわりと協力的だったね」とニコニコ笑いながら言っていたが、あっちこっちから圧力かけてムリヤリ出席させただけじゃん。トンガリさんのナカミはまるで変わってないのである。これからだってどうせまたミスをやらかして、それを誰かの責任に転嫁して、自分はのほほんとしてるに決まっているのである。そう予測がつくだけに、今からもう胃がキリキリと……。
 ああもう、これ以上は何も書きたくない。


 夕食は昨日買ってきた材料で親子丼。
 鶏の胸肉、千切りキャベツにエノキ茸、卵は二つ、片方は黄身のみで味を濃くして、つゆは焼肉のタレにマヨネーズを混ぜてお湯割り。これでつゆだくの親子丼のできあがり。3人分作って、しげには二人分をどんぶりに山盛り割り当てたのだが、これをやっぱりペロリと平らげた。で、最後に言ったセリフが「おかわりないと?」
 ……ないよ(~_~;)。

 帰宅はちょうど6時。WOWOWの『青銅の魔人』放送にギリギリ間に合う。
  前編の『怪人二十面相』の方は昔見たことあったんだけど、今回のこの続編は初見。
 魔人の中に二十面相が入ってるにしろ(ネタバレだけどこのトリックがわからんやつなんてまずいないから書いたって構うまい)、その能力は殆どロボットだからこれはもうSFっていうしかないんじゃないかね。もちろんこの場合、誉め言葉としては使ってない。何がイヤって、明智小五郎がなにやら分けの分からん液体の瓶を取り出して、魔人に向かって「これをかけると機械の継ぎ目から入ってお前のからだを溶かしてしまうぞ!」とすごむところ。で、実際にかけてるし。明智がそんな芸のない脅しをするかい。……いやまあ、低予算の添えもの映画に文句つけたってしょうがないんだけどね。

 マンガ、あさりよしとお『まんがサイエンス�宗戞�
 もう9巻。連載は10年越えてると思うんだけれど、これだけ続いてネタギレしないというのもまさに世に科学のタネは尽きまじ。と言いながら巻末付録の専門家一覧見ると、ドクター脳とかミスター脳とか似たようなキャラがしょっちゅう出てきてるけど。学年誌連載だからこの程度のダブリは仕方ないか。ウンコの話なんかは「学校でウンコをしよう」運動があってたころの話なのかな? 胃弱になっちゃった身としては実にタメになります。


 俳優の小田部通麿氏が、8月29日、再生不良性貧血のために死去していたことが判明。享年77。
 「おたべ・みちまろ」と聞いて、はて、どんな俳優さんだったかとパッと思い出せない方もおられるだろうが、特撮オタクにとっては、いや、悪役俳優ファンにとっては忘れようったって忘れられない方である。たとえ名前は知らなくても、そのいかにも悪役然とした目つきに獅子鼻の異相、あれは一度見たら決して忘れられるものではない。出演したドラマは思い出せなくても、あの時代劇この時代劇と、脇役で散々ヤクザとかをされていたから、40代以上の人間なら、小田部さんを見たことがない人はまずいないだろう。写真を見れば、「ああ、この人!」と言ってきっとポンと手を叩くに違いないくらい印象深い方なのである。あのご面相で本職はお寺のご住職だったのだから、まさに鬼神も三舎を避けるといった雰囲気だったのではなかろうか。
 私にとって小田部さんと言えば、何と言っても往年の特撮時代劇ドラマ『仮面の忍者赤影』第2部「卍党編」で演じた不知火天馬役が極め付けである。
 いきなり「ファイヤー!」と叫んで火炎攻撃、火柱と爆発で赤影を散々苦しめたあのド迫力! 時代劇なのに英語? という文句は『赤影』に関しては付けてはいけないのである。
 東映時代劇の役者さんにはこういう豪快な悪役さんが多かったが、小田部さんはその中でも特に郡を抜いた迫力であった(『赤影』には第3部「根来編」にも魔風刑部役で続けて登場)。
 『燃えよ剣』では珍しく善人役で最後まで土方歳三に付いていく壬生の伝蔵役を演じておられたが、やはりその本領は悪役にあったと思う。『赤影』の悪役さんはもうかなりの方が物故されてしまっているが、もともと甲賀幻妖斎の天津敏さんを初め、阿波地大輔、汐路章、二見忠男といった諸氏も小田部さんも、みな大部屋出身で脇役専門、日の当たる主役を演じる機会はないに等しかった。それでいて自らの立場を卑下することもなく、かえってその強烈な個性を持って役を全うし、時には主役をも食うほどの存在感を見せておられたのだ。今、若手でそんな役者がどれだけいるというのだろう。寂しい。

2003年09月16日(火) 狂熱の一夜/映画『南の島に雪が降る』/『C級さらりーまん講座 付和雷同編』(山科けいすけ)
2001年09月16日(日) オタクの輪ッ!……古い(^_^;)/『(週)少年アカツカ/おまわりさんを追いかけろ!号』(赤塚不二夫)ほか
2000年09月16日(土) 電波とスケルトンと二人乗りと/アニメ『バットマン マスク・オブ・ファンタズム』



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