無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年06月21日(土) こんにちは/映画『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』/『あひるの王子さま』6巻(森永あい)/『ななか6/17』12巻(八神健)

 しげ、昨日の喧嘩など全くなかったような顔でサバサバと起きだしてくる。
 「出て行く」「もう離婚やね」と自分からやたら言い出すくせに、「じゃあ離婚届取ってこいよ」と言うと、「何でアンタが幸せになるために私が努力してやらないかんと?」と言い返すのである。
 っつーことは、オマエは私と一緒にいて私を不幸にしているという自覚があって、それでもなお私にしっかりしがみつくつもりだってことなんだな?
 ……それって、「悪魔」じゃん(-_-;)。


 休日で昨日の疲れを癒す……のは明日にして、今日はお出かけ。
 もっともしげはいつもの練習だが、私は買いものと映画である。
 休みでも最近はなかなか一緒に行動できなくなってるなあ。
 博多駅の紀伊國屋で買い忘れの本やDVDを買ったあと、久しぶりにゲーセンでちょっと遊ぶ。と言っても私ゃUFOキャッチャーしかしないのだが。トロのぬいぐるみを首尾よくゲット。
 昼飯はマクドナルドで豆腐バーガーにチキンナゲット。ここで買ったばかりの鳥山明『ドラゴンボール 完全版』13・14巻を読み切る。とうとうサイヤ人編(アニメだと『Z編』だね)に突入だが、連載当時は「もう終わろうよ、いい加減で」って気持ちだったな。「亀仙人がもちっとだけ続くんじゃ」と言ってたわりに、これまでの分量分軽くかかってたなあ。「ドラゴンボール」が使えるのもあと一回のはずだったのに……。


 バスに乗って、ワーナーマイカル福岡東まで。考えてみたらバスでそこまで行くのは初めてだ。バス停の見当がつかないので(駅の地図で「福岡東サティ前」というのを見つけたのだが、掲示板を見てもそのバス停が身つからなかった)、ともかく別府まで行く。そこから歩いて15分もかかった。
 映画は2時から『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』(原題:CHARLIE'S ANGELS:FULL THROTTLE)。
 今日の先行上映にわざわざ出かけたのは、「パーフェクトガイド」というパンフレットがタダでもらえるという特典が付くから。実質的な千円興行だね。こういうサービスをしてくれるってのはありがたい。
 しかも、福岡東、相変わらず客入ってないから、上映10分前でもゆっくり座れる。見たとこ100人弱くらい? 前の方なんかガラ隙である。キャナルシティなんか、今日は三館上映やるそうだけど、それでも押すな押すなになるんだろうなあ。

 昔のテレビシリーズがグレードアップで映画化、ということになると、かつてのオールドファンからたいてい「昔のとイメージが違いすぎる!」と文句が出るものだけれど(私も『スパイ大作戦』が『ミッション・インポッシブル』になったとき、あのオチはないよなあ、と思った)、なぜかこの『チャリエン』シリーズはあまり不満の声、聞かれないね。昔のイメージ、これだけ破壊しまくってる映画もないって思うんだけど(^_^;)。MTV出身のマックジー監督の映像センスがいい意味で発揮されてるのだ。初期のバカ映画撮りまくってた頃の大林宣彦を彷彿とさせるような、とたとえたら怒る人もいるかな(^o^)。
 チャーリーが昔と同じくジョン・フォーサイスだってのもポイント高いけど、「リメイク」ではなく「続編」として制作したのが勝因だろうね。かつてのエンジェルたちのイメージはそのままに取っておいて、今の若い子をチャーリーが雇ったら、まあ、こいつらみたいなイカレたやつらでもおかしかないか、と納得はできるし。いつも通りオープニングで三人の過去や活躍ぶりを紹介するのだけれど、相当ヘンだよ、三人とも(^_^;)。
 いやもう、前作のトンデモないバカ映画ぶりは、あの中野貴雄氏をして「この映画を見るために生まれてきた」(「映画の歴史は『チャリエン』を生むためにあった」だったっけ?)と言わしめたほどの出来であったが、もちろん私はこーゆーのは大好きである。誰も認識しちゃいないが、推理の部分も(ミステリなんだよ、これ一応)案外キッチリしてるんである(テレビシリーズよりも今のアッパラパーに見える彼女たちのほうが知性的には上だったりするのだ)。だいたい、女の子が3人いればそのうち一人はボケ役に回るものだけれど、みんな頭いいんだものなあ。元ヤンキーのディランまで知性派ってのはどういうわけだ(^_^;)。

 今回のエンジェルたちのファースト・アサインメントは、モンゴル奥地に拉致された米警察機構の要人、カーター(ロバート・パトリック)の救出。
 任務自体は成功したものの、カーターが持っていた対組織犯罪の最重要証人のリストを隠した「指輪」は敵に奪われたままだった。
 そして、そのリストに載っていた証人が次々に狙われる事件が起こる。しかもそのリストの中にはディランの名前も含まれていた。彼女はかつてアイリッシュマフィア「オグレディファミリー」の殺人現場を目撃していたのだ。かつての恋人、シーマス・オグレディ(ジャスティン・セロウ)に命を狙われることになったディラン。ナタリーとアレックスに被害が及んではと、彼女は一人姿を隠した。
 その間、事件の黒幕を追っていた残る二人は、カーターに目を付ける。ところが、彼はあっさり殺されてしまった。そしてその殺害犯人、真の黒幕は……。

 ミステリの定石としてはこれから先は秘匿しておくのが筋なんだけど、もうCMでもなんでもバラしてるから、問題はないね。
 今回の敵は、かつてチャーリーの元で働いてた「最強のエンジェル」、マディソン・リー(デミ・ムーア)なんだね。しかも、彼女の最初の殺しの相手がカメオ出演の元夫ブルース・ウィリス。でもって、ウィリスの過去のテレビ出演作『こちらブルー・ムーン探偵社』の彼の相方の役名が「マディ」だったことを思い出すと、このお遊びがずいぶん凝ってるものだってことがわかる仕組みだ。当初、ムーアの役名は「ヘイロー」になる予定だったから、これは確信犯的な変更だろう。
 そのムーアは、5000万円近くもかけて自らのカラダをアクション用に改造したとか。確かに胸も以前に比べて小さくなってるし、あまり揺れない。黒柳大徹子か(←安永航一郎のギャグです。念のため)。何をどう改造すればそこまでかかるのかねえ。170億も製作費がかかるわけだな(^_^;)。
 楽屋オチで言えば、今回、3人のうちナタリーにもアレックスにも恋人がいるのに、ディランだけは一人身に戻っている。前作のチャドちゃんがいなくなってるのである。これは私生活でもドリュー・バリモアと付き合ってたチャド役のトム・グリーンと別れたのを、そのまんま映画にも持ちこんでるのだな。セルフパロディっていうか、実生活反映映画(^o^)。でもって、かつての殺し屋には狙われるわ、前作で変態ぶりを見せつけてた「痩せ男」(クリスピン・グローバー)には言い寄られるわ(前作の爆発でよく死んでなかったなあ)、3人の中での汚れ役は前作同様、ドリューが一手に引き受けようって感じ。これはプロデューサーでもあるドリューの二人に対する敬意だろう。
 前回も自分の過去の出演作、『E.T.』や『ウェディング・シンガー』をパロってましたが、今回はBGMに『炎の少女チャーリー』が流れます。そんなとこにまで気がつくなんて、私ゃドリューのファンなのか(^_^;)。いや、3人とも全然私の好みじゃないんだけど。
 ディランの本名も今回初めて判明。「ヘレン・ズアス」ってのがそうなんだけれど、続けて発音すると、「へレンズ・アス」、つまり「ヘレンのお尻」って意味になる(字幕では「ヘレン・ノケツ」になってた。ムリがあるなあ)。でそこから延々、「ケツ」の駄洒落が続く(「出身は“アス”トラリア?」とか)という下品な展開(^_^;)。こういうベタなギャグがある意味では映画版『チャリエン』の真骨頂なのだけれど、そういうのが嫌いな人にはこのシリーズ、いまいち楽しめないかも。もちろんここまで開き直ってシモネタ百連発って感じでやってくれれば、私は大好きです。
 アレックス役、ルーシー・リューの父親役、ジョン・クリースもシモネタ担当(なんでイギリス人のクリースの娘が中国系なんだってことだけど、ちゃんと映画中に中国人のお母さんと映った写真が出てきます)。娘のアレックスを「イタチちゃん」と呼ぶくらい溺愛してるのだけれど、彼女の恋人、ジェイソン(マット・ルブラン)から「実は彼女はヘルス嬢だ」(そうジェイソンも思いこんでいるのである)と言われて、アレックスの一言一言に勘違いかまして呆然となる。まあ、「チャーリーのこと、黙っててごめんなさい、きっと心配すると思って……、でも今、私この仕事がとっても楽しいの! 今日も50人の男を相手にして、イカしちゃったのよ!」なんて娘に言われりゃねえ(^o^)。前作のギャグ担当はビル・マーレーが主に受け持ってたけど、今回はクリースがいい味出してます。
 前回ボスレー役のビル・マーレーは今回は写真のみの出演(前作でスタッフにワガママ言いまくるルーシー・リューとソリが合わなかったらしい。リュー本人は否定してるけど)。代わってのボスレーはバーニー・マックが演じている。でも、同じ役ではなくて、マーレーの弟という設定。でもマックは黒人なんだけど(^_^;)。これも本作で明かされる秘密だけど、ボスレーおの母さん、子育てが趣味で、人種に関わりなくどんどん養子を取ってるのである。だもんで、今回も15歳の若いボスレーが誕生。こうやってボスレーはどんどん増殖していくのである(^o^)。……ってことは、テレビシリーズの初代ボスレーの故デビッド・ドイルも養子なのかな。それとも、あの黒人のお母さんが奥さん?
 ともかく、そういったお遊びはあちこちに満載。とても全部は追いきれないし、よくわかんないものもある。初代エンジェルのジャクリーン・スミスの出演シーンなんか、私は息を飲んじゃったんだけど、お客さんはよくわからずに見てた感じだったしなあ(前作でも出演依頼があったけど、もうトシ取ってたので辞退したらしい。そのせいか今回、紗をかけまくり(^_^;))。
 全体的に客席の反応は鈍い。アクションには見入ってるけど、お話(というほどたいしたことないけどね。マディソンの犯罪動機が「スピーカーに使われるのがイヤになった」って、おまえはコドモかい)やギャグには興味ないって雰囲気。こういうバカバカしいお話を余裕で見られる感覚に欠けてる人間が多いってのが困りものなんだよねえ。まあ、確かに喫茶店なんかでこの手の話をしてると周囲から白い目で見られちゃうけど(^_^;)。
 一つだけ文句つけるなら、タイトル。テレビシリーズから気になってたけど、どうして複数じゃないのか、それがフシギ。
 
 しまった、ナタリーのキャメロン・ディアスに全く触れてない。
 えーと、前回も受けてた「パンツ」のギャグ、今回もあります。なんと彼女、男モノのブリーフはいてる(^_^;)。多分恋人のピート(ルーク・ウィルソン)のを拝借してるんだろうけど、女は恋人のなら平気でパンツ履けるのか(全然動揺してなかったから、間違えて履いたわけではないのは確か)。
 しげは履くんだよな。しげとキャメロンの唯一の共通点であろう(^o^)。
 でもってもう、何枚も私のパンツ履き潰してる(履いたあと洗濯に出さないで放置するのである)。だもんで私のパンツがどんどん減ってるのである。
 「買って返せ」と言ったら、「私の代わりに履いていいよ?」だと。
 誰が履けるかああああ!


 映画が終わってしげに電話をかける。
 どこかで待ち合わせをするかと考えていたのだが、ちょうど穂稀嬢を家まで送るついでなので、福岡東まで来るとのこと。
 その間にサティの中の本屋で買い損ねてた『Newtype』などを買う。


 ほどなく、しげの車がマイカル前に到着。 
 穂稀嬢、なんだか以前よりふくよかになっていらっしゃる。
 ふと、ドアを開ける左手の指先を見ると、クスリ指に指輪が。
 思わず「なに、穂稀さん、結婚したの? それとも男避け?」と聞いたら、「違いますよう。たまたま拾ったから、付けてんです」。
 しげが驚いて「拾ったあ?」。
 穂稀嬢、慌てて、
 「あ、拾ったと言っても、自分の部屋でです」
 と否定する。
 「……つまりそれは、部屋でなくしてたのを見つけたってことで、もともと自分のものなんだね?(それならそう言えよ)」
 ( )はもちろん心の声であるが、カッコ付けにしなくても、この程度のニュアンスは汲み取れるであろう。穂稀嬢以外の人間なら(^o^)。
 「はい、そうです」
 しげ、「よかったあ、ハカセ、ホントにどこかで拾ったものを指にはめてたのかと思った(おまえならそれくらいしかねん)」
 「さすがにそこまではねえ」と私が言ったら、穂稀嬢、「まあ、『心頭を滅却すれば火もまた涼し』と言うじゃないですか」。
 ……たとえの意味が繋がってねえ(-_-;)。
 「なんだそりゃ」と言ったら、穂稀嬢、「いえ、しげさんが暑そうだったから」。
 人の話聞けよ、おまえは! まあやっぱり相変わらずの「ハカセ節」なのであった。


 そのあと、しげと「びっくりドンキー」で食事。
 5時近かったけれど、昼のランチをまだやってたので、注文。ハンバーグに野菜の掻揚げというちょっとミスマッチな組み合わせだけど意外に美味い。
 その足で、ベスト電器、BOOK OFF、ブックセンターほんだを回る。今日のうちに買うもの買って、明日はゆっくりするつもりなのである。
 ゲーセンで、猫のマグカップをゲット。こういうのなら、しげはあまり文句を言わないのである。
 帰宅は七時過ぎ。しげはすぐに爆睡。
 チャットでヨナさん、鍋屋さんと話す。鍋屋さんの「トンデモ本大賞」のレポート、もうすぐ上がるということで、楽しみである。
 買ってきた本などを見ているうちに私も寝る。


 マンガ、森永あい『あひるの王子さま』6巻(完結/角川書店/あすかコミックス・420円)。
 結構ドロドロになりかけてたからどうなることやらと思ったけれど、オチが付くというより、「騒動はこれからも続く」パターンで終わりましたね。これもまた『李さん一家』チルドレン。もうこうなるとつげ義春はマンガ界の「空気」のようなものである。みんな吸ってるのに気付かない。
 けど、ミスターと蘭姉さんの始末をああいう形で方付けるとはねえ。わはは、麗一とミスター、穴兄弟になりましたな(お下品)。


 マンガ、八神健『ななか6/17』12巻(完結/秋田書店/少年チャンピオンコミックス・410円)。
 完結ものが続くね。
 でも実に、いい終わり方をしたよなあ。
 ……ごめん、読みながら泣いた。だから、誰かが消えていくって話、基本的に駄目なんだよ、私(誰に謝っているのだ)。まあ「アルジャーノンじゃん」という批判はあろうが(^_^;)。
 いや、これも稔二と七華、雨宮さんとの三角関係はそのまま継続、という形なんだけれど、明らかに稔二も七華も雨宮さんも「大人」になったからね。同じ世界観がこれからも、という終わり方とは違う。
 七華のように多重人格にならなくても、人は大人になって行く過程で、自分の中のたくさんの「子供」を一つ一つしまいこんでいく。その「子供」の正体は、たいてい心の「傷」だから、ただしまいこむだけで忘れてしまおうとする。時としてそれは、忘れなければ生きていけないことでもあったりするから、仕方のない面もありはする。
 けれど、本当は覚えていなければならない「傷」だってあるはずなのだ。そうでないと、人は「大人になったふり」をしてるだけで、ものが見えなくなってしまうから。もちろん、一番見えなくなっているのは「自分」なのである。

 しげからはこういうマンガに感動してる私がバカに見えるらしいが、実際、バカなんだからなあ。だから私も「置き忘れてきたもの」がたくさんあるんだよ。で、それを取り戻せた七華がうらやましいのだよ。
 それと、同じチャンピオンマンガのほのぼの路線括りで、「小山田いくを好きなヤツはこれだから」という言い方はちょっとやめてほしいな。あれとこれとは全然ベツモノだよう(T∇T)。八神さんは小山田さんみたく自分自身が作品世界に埋没してるんじゃなくて、も少し現実とちょうどいい感じで距離を取ってると思うよ。

2002年06月21日(金) やっぱりカネがあると肉/映画『ウォーターボーイズ』/映画『アイ・アム・サム』
2001年06月21日(木) つーきも、おぼーろに、しらーああうおの、/舞台『黙阿弥オペラ』(井上ひさし)



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藤原敬之(ふじわら・けいし)