無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2003年03月29日(土) メモ日記��


 天神、KBCシネマに映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』を見に行く。
 しげが「11時30分の回に行く」と言ったので、出かけてみたら、特別チャリティー興行の講演つきということで、前売券が使えない。
 しかもしげは本当は「2時の回に行く」つもりで来ていたと判明。
 2時の回に行くつもりでどうして10時に家を出たのか、しげの言ってる意味がよくわからない。本人にも謎だそうである。
 福家書店、ジュンク堂を回って時間つぶし。

 『ボウリング・フォー・コロンバイン』、ドキュメンタリーとしては監督の思想が全面に出すぎていてつまらない。何だか『柳川堀割物語』を見せられているような。
 全米銃協会のチャールトン・ヘストン本人はあまり好きじゃないが、だからと言って、銃の犠牲者となった少女の写真を家に置いて去るっていうマイケル・ムーア監督のパフォーマンスは鼻につく。
 

 父の店に寄って、散髪してもらう。
 父はなんと『ガンダムSEED』を見ていた。戦争嫌いの父はイラク戦争のニュースを見るのが嫌いでアニメにチャンネルを合わせていたのだ。
 しかも「今日はクレヨンしんちゃんの映画があろうが。ビデオ録画しかけたぜ」ときたもんだ。いったい何があった、オヤジ(・・;)。
 「あっ、俺、『しんちゃん』録画し忘れた!」
 「だったらすぐ録画してこい!」
 というわけで散髪を途中で中断していったん、家に帰る。ホントにどうしたんだだ、オヤジ(°θ°;)。
 父の店に戻ったあと、「五風」で食事。
 父は「前に来たときより、店の雰囲気が前より明るくなったなあ」と言ってたが、単に照明の暗い席に案内されただけじゃないのかな。
 父と姉、見ようによっては不倫カップルに見えるし(^_^;)。


 「山本弘のSF秘密基地」のイラク戦争に関する書きこみと、「唐沢俊一の裏モノ日記」の記事を比べてみると、その意見の食い違いが面白い。
 まずは山本さんの方を引用。

> 確かにアメリカがほとんど無傷で勝利するのは、後のことを考えると危険ですね。非情かもしれませんが、「民間人の被害は最小限」「戦闘員に多大な犠牲」が、この戦争における最善の結果(嫌な言葉だなあ……)かもしれません。
> しかし、泥沼化するのもまずいと思います。戦争にかまけてアメリカ経済が破綻すれば、世界恐慌が起きる危険だってあります。そうなれば戦争に匹敵する犠牲者が出るかもしれない。
> 日本だって対岸の火事じゃないですよ。恐慌が起きたら、今以上に景気が悪化、会社がばたばた倒産、一家心中が続出……というシナリオだってありえるんだから。
> うーん、とてつもなく危険な綱渡りをやってるよなあ、ブッシュ。

> そうそう、この戦争がはじまる1月ほど前、『ブッシュ妄言録』(ぺんぎん書房)という本を読みました。いわば「トンデモブッシュの世界」。これまでブッシュがやってきたトンデモ発言を集めたものなんだけど、

> 「カナダとメキシコの国境関係が良好だったことはない」
> 「(ブラジルの大統領に)ブラジルにも黒人はいるの?」
> 「アメリカと日本は150年もの間、素晴らしい同盟関係を結んでいます」
> 「ワシントンDCとカリフォルニアも近いですが」
> 「アフリカは深刻な病に苦しめられている国家だ」
> 「(記者団の質問に)フランス語でも、英語でも、メキシコ語でもいいですよ」

> その他にも、ギリシャ人のことを「the Grecians」と呼んだとか、isとareの区別がついてなかったとか、スティーヴィー・ワンダーに手を振って呼びかけたとか。
> ……こんな奴に、今の世界の運命は委ねられているのですねえ(ため息)。


続いて唐沢さんの28日の日記。

> (前略)
> まあその先生、ぺんぎん社の『ブッシュ妄言録』に書いてあるようなことを引用して、いかにブッシュがバカかと強調していた。典型的なインテリのブッシュ批判であ る。さて、そのバカ・ブッシュの支持率は現在、アメリカで7割以上。この先生はアメリカ人の大部分を敵に回しているわけだ。N.Y.や西海岸あたりの知識人がブッシュの無知をあざ笑えばあざ笑うほど、彼の支持基盤であるテキサス等、中央部でのブッシュへの肩入れは強固なものになっていく。忘れてはいけないが、アメリカという国は基本的に田舎者が大多数の国なのだ。知識をひけらかし自分たちをバカにする都会ものに対する、純朴な良き農民、牛飼い、季節労働者たち非エリート層の反発がブッシュの力だ。彼らは、アメリカ人のアイデンティティを奪おうとするインテリたちに、根本的なところで抜きがたい不信感を持っている。ブッシュはそこをうまい具合にすくい上げ、強いアメリカ、不正の前に屈するよりは名誉ある孤立を選ぶアメリカのイメージを自らの上に重ね合わせている。

> ものを知らない、よく言い間違いをする、文法を誤って使う、しょっちゅうジョークをハズす、嗜好が幼稚である、というようなことでマスコミはブッシュを笑い者にする。これは平清盛がノシ上がってきたときの宮中公家たちの態度、ヒトラーが台頭してきたときの旧プロイセン貴族たちの態度と同じだ。彼らの立場がその後どう逆転 したかは、歴史の教えるところである。ブッシュを甘くみてはいけない。彼のようなタイプのリーダーは、本当に恐ろしいのだよと、私はこれまでもこの日記で再三、言及している。世間の人々は一様に、この戦争が一日も早く終わって欲しい、と口にする。私は全く逆で、出来るだけこの戦争が長引き、アメリカ・イラク双方に被害が甚大であってほしい、と、ひそかに(さすがにあまり声を大にしては言えない)願う。なぜならば、戦争が長引けば長引くほど、ブッシュの評価は落ちていくからだ。この戦争が短期にして一方的なアメリカの勝利に終わったが最後、ブッシュは反対勢力すべてを黙らせるだけの絶対権力をその掌中にする。そのとき、この敬虔なキリスト教原理主義者は、いったい何を次の目標とするか。まさか21世紀に生きるものが、いかにファンダメンタリストとはいえ、異教徒の殲滅(ジェノサイド)を企むとは思えない、と信じたい。しかし、そのとき彼にはそれが出来るだけの力が、すでに与えられているのである。

> アメリカは公平に見て、素晴らしい国である。独裁者を生まないだけの知恵を、システムの中に組み入れている。今のブッシュの父であるブッシュは、湾岸戦争に勝利をおさめ、アメリカに栄光を取り戻し、95パーセントの支持率を得ていながら、再選されることなくクリントンに破れている。経済問題の失敗をつかれたから、というのが表向きの理由だが、意識下で、英雄に力を与えすぎてはいけない、という国民の良識が働いたためと見ていいだろう。しかし、現在のアメリカは、この開戦の際の国連、仏独、ロシア等の態度に、大きな失望を抱いている。誰も頼りにならぬ。なら、いっそそんな連中との連携なんかやめちまえ、オレたちは助けなんか借りず、勝手にやっていけるんだから、と、今アメリカ国民はそのセリフが喉元まで出かかっているだろう。それに伴うかの国の暴走をかろうじて押しとどめているのは、皮肉な話であるが、今度の戦争に賛同しているイギリス、スペイン、そして日本のコイズミさんなのだ。

 唐沢さんは直接山本さんを揶揄してるわけではないが、山本さんのマジメな視点が見落としているものを指摘してる格好になってないか。こういうところを山本弘連絡会も指摘すればいいのになあ。揚げ足取り的な批判じゃ山本さんは全く動じないよ。
 でも私は唐沢さんの意見に全面的には組しない。「戦争が早く終わってほしい」と私も思いはするからだ。がもちろんその理由は「テレビがつまらなくなるから」だけど(^o^)。

2001年03月29日(木) 血の収穫/ドラマ『六番目の小夜子』ほか



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藤原敬之(ふじわら・けいし)