無責任賛歌
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|藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年10月05日(土) 東京曼陀羅/「ミステリー文学資料館」ほか

 しげ、とうの昔に仕事は終わってるはずなのに、遅刻の連絡一つない。もう時計は6時を回っている。このままでは飛行機に乗り遅れてしまう。
 シビレを切らして、しげに電話を入れたら、職場でお仲間どうし、駄弁っていたのであった。私を焦らせるイヤガラセか、と思って文句を言うと、しげ、冷ややかな声で「台本上がったと?」。
 大方の予測通り、もちろん台本は上がっていない。それでも東京行きは決行せねばならない。ここは一番、ウソついてでも誤魔化さねばならない。
 「上がったよ……10枚くらい」
 「上がっとらんやん!」
 小心者なのでウソをつききれないのである。
 「話の展開がわかる程度には書いたよ。それでカンベンして」
 なんとか拝み倒して、車で空港まで送ってもらえるようにはなったが、やはりしげの機嫌、頗る悪い。
 「どこまで送ればいいと? 国際線でいいね」
 いいわけない。露骨なイヤガラセである。せめて朝食くらい奢ってやらねばと下手に出たが、ニベもなく断られる。
 「ロビーの売店で朝飯くらい食おうよ」
 「イヤ」
 「いや」の字がひらがなでなく、カタカナである。しかも楳図かずおの描き文字のようにトゲがあるのである。
 しげ、空港前で私を落とすと、こちらを見返りもせず、とっとと車を出してしまう。……明日帰宅してからが修羅場だなあ。
 

 飛行機は日本エアシステム。
 と言っても、ちょうど今日から日本航空と合併したので、窓口にはJASとJALの文字が交互に並んでいる。合併記念で何かサービスでもあるかと思ったが、そんな気配は全くない。不況型の合併だってことがモロにわかるな。
 特にシーズンではないので、飛行機の中はさほど混んでない。というよりガラ透きである。ゴールデンウィークの時とは雲泥の差だ。背もたれのディスプレイで朝のNHKニュースを録画上映しているが、中身は相変わらず拉致関係。被害者の証言と、家族の把握してる事実が食い違ってる、北朝鮮はやはり情報操作してるんじゃないか、という疑惑だが、この期に及んで北朝鮮、まだ隠したいことがあるんかいな。便秘の時の大便のようにキレの悪いことである。おっと、これじゃエロの冒険者さんのウンコネタのパクリだな(^o^)。
 チャンネル変えると、新作映画情報など。北野武監督の新作『DOLL』、映像は美しいが予告編を見る限り雰囲気だけって印象も拭えない。あのうざったい「キタノ・ブルー」とやらはあまり見受けられなかったので、それは好感が持てたが。菅野美穂はマジメな女優さんなので好感持ってるんだが、マジメ過ぎてかえって演技の幅を狭めているように思う。ともかくこれは見に行きたい一本なんだけど、しげの興味を惹くかどうか。
 チャンネルを変えてアニメ『ちびまる子ちゃん・町内の運動会の巻』。断言しても言いが、機内のいいトシしたオトナ(しかいないが)で、『まる子ちゃん』を真剣に見てたのは、私だけであろう(威張るなよ)。もう相当後期の作品なので、たいした毒もなく、さほど面白くない。『まる子』の最大の長所は、あの時代と空間から一歩も動けない(『サザエさん』はトシは取らないが時代は動いている)点にあるので、普遍性を持たせようと一般的なギャグを入れてしまうと、かえってつまらなくなってしまう。鈴木の爺さんが競争中に転んで腕の骨を折って、「人間も骨が折れると痛いから、子供たちも木を折っちゃいけないよ」って、これ、ギャグのつもりなんだろうか。

 今回は定刻通り8時半に到着。
 モノレールで浜松町まで行き、こうたろうくんと改札で待ち合わせ。会うなりこうたろう君「やあ、浅見光彦かと思ったよ」とトバす。四月に東京に行ったときもそうだったが、そんな感じの帽子を被っていたのである。
 内田康夫はつまんないので、本気でコスプレするなら明智小五郎か金田一耕助のコスプレでもしたいとこなんだが、さすがに和服で旅ってのは動きにくい(それが理由かい)。
 のっけから、オタクな会話。
 「山本弘さんの『秘密基地』、またどうでもいい話題で盛り上がってるなあ」
 「『ゴジラ』のやつとか?」
 「今更『どれがベストかワーストか』なんてなあ」
 「所詮、『ゴジラ』は『ゴジラ』なんだしなあ。唐沢さんも『一作目だってB級映画』って言ってんだし」
 「あそこに集まってる連中って、なんであんなに世界が狭いの?」
 「あれだからSFファンが嫌われるんだよなあ」
 どっちがどっちのセリフかは勝手に想像して下さい。結局は同じだし。
 セリフだけ読んでると貶してるように見えるだろうが、「若さゆえの過ち」を微笑ましい気持ちで見ているのである。誤解なきように。


 駅の地下のレストランでモーニングのサンドイッチ。
 こうたろうくん、しげのことを心配して、「怒ってないかい?」と聞いてくる。「怒ってるよ、カンカンだよ」と答える。こうたろうくん、恐縮して、「なにか土産を買って上げないとなあ」と言うが、別にそんな気遣いは無用なんだがなあ。しげは私とくっついてない限り、誰に対しても嫉妬してしまうので、そんなん気にしてたら、とても身が持たないのである。ほっときゃいいのだ。
 食事のあと、電車を乗り継いで要町で降りる。東京の路線は、離れて随分経つので、もうなんだかよく解らん。到着は10時20分。
 目的の「ミステリー文学資料館」は、光文社の一階にあった。
 土曜は玄関のシャッターが閉まっているので、脇から一度地下に降りて、警備員室で名札をもらって一階に上がる。名札をもらう際に記帳をするのだが、前に来館した人が9月28日の日付け。そんなに利用者少ないのか。
 中はきれいだが、図書館というよりは図書室、という感じ。ミステリ関係の資料だけなので、そんなに面積は必要ないのだろう。
 受付で会員登録をする際、こうたろうくんがねーちゃんに「こいつ(と私を指差して)、わざわざ福岡から来たんですよ」とバラす。「わざわざ言うなよ、恥ずかしい」と怒るが、どうせ会員登録の欄に住所は書いてるのだから意味はないのであった。
 横溝正史生誕百年記念展示は、図書室の一角を区切った形で、『八つ墓村』や『仮面舞踏会』の生原稿や、『本陣殺人事件』の掲載された『宝石』の松野一夫のイラスト、遺品の鉛筆や虫眼鏡、各種出版物の表紙や、正史や乱歩をはじめ、探偵作家たちの若き日の写真などを、狭いスペースに押しこんだようにして飾っている。
 執筆の道具と言えば当然万年筆、と思っていたのに、正史ははるか昔から鉛筆で原稿を書いていたようだ。改稿癖のある正史ならでは、という気がする。
 こうたろうくんが正史の写真と松野一夫描く金田一耕助のイラストを見て、「ああ、金田一ってやっぱり正史自身だな」と言う。確かに、写真と比較すると、和服姿の正史の印象は金田一そのものである。そして正史は常田富士男にクリソツなのである。やっぱり映画『本陣殺人事件』のとき、常田富士男に金田一を演じさせればピッタリだったのだ。なんで世間は石坂だの古谷だのって言うかなあ。原作読んでないんだろうな、やっぱし。

 図書室の方に移り、『新青年』や『宝石』などの、昔懐かしき探偵小説雑誌がズラリと並んでいるのを見てクラクラする。
 欠本も多いので必ずしも充実しているとは言いがたいが、それでも現実に戦前戦後期の雑誌にあたれる機会なんて滅多にない。埃に咽ながら、片っ端から目次拾い。
 今回の目的の一つに、徳川夢声の小説を渉猟しようということがあった。カツベン師として有名であった氏の小説を、私は今まで『オベタイ・ブルブル事件』と『ポカピカン』の二作しか読んだことがなかったのだが、先日、唐沢俊一さんが『ポカピカン』を朗読したことを知って、他の作品も読みたくなったのである。ところが、雑誌にあたってみると出るわ出るわ、余芸どころの話ではない、優に全集が編めるほどの作品がゴロゴロと出て来るのである。エッセイも含めればその数は膨大な量になる。とてもちょっとコピーして、というわけにはいかない。そうそうに夢声探索は諦めて、気になる記事や、単行本収録が難しい作品などを博捜する。これはとても1時間や2時間で終わる仕事ではない。こうたろうくんに恐る恐る尋ねる。
 「なあ、いちんちここにいていいか?」
 「俺を誰だと思ってるんだよ」
 頼もしいなあ。
 しげも本好きではあるが、堪え性がないし、自分がほったらかしにされるのが大嫌いだから、一日図書館で過ごす、なんてこと頼んだら、即座にヒステリーを起こされてしまうだろう。ミステリー資料館でヒステリーだなんてヘタなシャレじゃん(-_-;)。
 心置きなく、資料を物色する。残念ながらそれでも時間は足りないので、『探偵趣味』『探偵倶楽部』や『ヒッチコックマガジン』などに手を出すのは断念し、『新青年』と『宝石』のみに絞る。
 戦前の横溝正史編集長時代の『新青年』の編集後記など、乱歩の『陰獣』を絶賛しているのだが、戦後、乱歩が編集した『宝石』では正史の『悪魔の手毬唄』を「ライフワーク」と誉めつつも「『獄門島』に比べて地味」とか書いている。全く、この二人のライバルときたら(^_^;)。こういうのもコピーしたかったのだが、これも量が膨大になりすぎるので泣く泣く諦める。同様の理由で、明智小五郎や金田一耕助のイラストも殆どコピーせず。片岡千恵蔵の映画の影響か、ごく初期から金田一が美青年に描かれているのは新発見であった。
 乱歩が編集長を務めていたときの連載のラインナップがまたすごい。松本清張の『零の焦点』、高木彬光の『成吉思汗の秘密』、横溝正史の『悪魔の手毬唄』、そして乱歩御大の『探偵小説三十年』である。乱歩は自分が編集長になったのに『宝石』がイマイチ売れなくて憤慨していたと言うが、これでどうして売れなかったのか、謎だ。正史がこのころから探偵小説を書かなくなったのはわかる気がする。ラインナップの三番手、清張の後塵を配するような立場では、内心、煮え湯を飲まされた気持ちになっていたのではないか。
 しかし、目次を見ているだけで、時代が見えてくる、当時の雰囲気が伝わってくる。まさにここは探偵小説ファンのメッカであった。

 結局、コピーしたのは戯曲を中心として、単行本収録の見込めないものばかり。それもとても全部は紹介しきれないので、一部だけ。

 モーリス・ルブラン原作・松野一夫画『アルセーヌ・ルパン 古燈の秘密』(『宝石』昭和21年8月号)。
 3ページの絵物語。原作はもちろん『ルパン対ホームズ(ショルムス)』の『ユダヤのランプ』。『新青年』の表紙を飾るモダンなイラストを描いていた松野氏だが、挿絵を描かせると朴訥な絵を多く描いた。そのせいか、フランスはパリを舞台にしていながら、キャラクターは丸っこく、どこかほのぼのとしている。ルパンもショルムスも丸い丸い。もとが四色なので、こういうのはやっぱりカラーでコピーしたかった。

 江戸川乱歩原作・樋口十一脚色『二廃人』(『宝石』昭和23年10月号)。
 これは原作自体が戯曲的筋立てなので、結構面白くなるんじゃないかと思ったが、まさしく原作どおり。ただし、主人公の述懐を原作では心に思うだけなのを、芝居ではいちいちセリフにせねばならないので、そこがどうしても不自然になる。これは役者の力量が問われるところだろう。新国劇で岡秀夫と磐城吉二郎によって演じられたそうだが、出来はどうだったのだろうか。

 横溝正史原作・武田武彦脚色演出『びっくり箱殺人事件』(『宝石』昭和25年4月号)。
 探偵役の深山幽谷先生はもちろん江戸川乱歩。ほかにも木々高太郎、城昌幸、香山滋、山田風太郎、水谷準、大下宇陀児、島田一男、高木彬光と、そうそうたる面々がご出演だが、原作が長編のわりには途中、解説がやたらと入って、時間は意外に短い。やはり文士劇のシロウト芝居で長時間は持たせられぬと判断したものだろう。というか、セリフは殆ど幽谷先生こと乱歩の出ずっぱりである。乱歩の芝居好きの趣味に、ほかの探偵作家が付き合わされた格好か。

 江戸川乱歩・幸田文対談『幸田露伴と探偵小説』(『宝石』昭和32年8月号)。
 乱歩はこの対談のときまで露伴が無類の探偵小説好きであったことを知らなかったようだ。中島河太郎氏の研究によって、今の我々には露伴が『あやしやな』という、黒岩涙香の『無残』に次いで、創作探偵小説を書いていたことも知っているが、当時はまだそういう研究も進んでいなかったのだろう。言っちゃなんだが名作と言われる『五重塔』より『あやしやな』の方がよっぽど面白かった。読んだの随分昔なんで中身は忘れてるが。


 途中、一旦外出して、近所のラーメン屋でつけ麺。こうたろうくんはチャーシュー麺。店員さんの一人がアジアの人らしく、「タマコ、アジツキか、×××××か?」と聞いてくるが発音がハッキリせず、聞き取れない。「タマコ」とは多分、女の名前ではなく卵であろう。伏字の部分が気になるが聞き返すのもなんなので、味付きを頼む。でもちょっとだけだが、店の奥から桜たまこがいきなり出てきて『おじさんルンバ』を歌ってくれたらうれしいのになあ、と思った。バカである。
 つけ麺、腰のある縮れ麺で美味い。タマコの正体はやはり味付き卵であった。日頃九州じゃクソマズなとんこつ白濁ラーメンしか食ってないから、こういうマトモなラーメンを食うと嬉しくて涙が出そうになる。
 つけ麺で食べるとスープはちょうどいい辛さなのだが、それだけを飲むのはちょっと辛くてツラい。蕎麦湯を足してもまだ辛い。けれど、香辛料のそれでなく醤油自体の辛さなので、舌にピリピリ来ることはない。コクのある辛さというヤツである。
 この「辛さ」の点でも、胡椒と唐辛子ブチこんどきゃいい式の九州の某ラーメンは完敗である。福岡人、絶対舌バカになってきてるよなあ。


 待ち合わせは午後6時だが、もう少し時間がある。
 喫茶店でなんだかよく分らない甘いものを飲みながら、こうたろうくんと他人の悪口に興じる。いや、しげのことではありません(^o^)。
 5時を回ったので、少し早めではあったが、またなんだかよく分らない電車を乗り継いで、JR日暮里駅に向かう。
 実を言うと、電車の中で駄弁っていて、駅を二つ乗り越してしまったのだ。なんだかお互い興奮しているのだなあ。けれど時間に遅刻はしなかった。早めに行動しておいて正解であった。
 
 日暮里駅の北口、既にヨナさん、待ち構えておられた。
 わかりやすいように作務衣で来ます、ということだったが、ホントに作務衣だった(^o^)。しまった、それなら私も金田一ルックで来ればよかった(そのうちホントにしてやる)。久闊を叙しながら、全くまたこんなに早くお会いできる日が来ようとは思ってもみず、しばし感動に浸る。
 「ミステリー文学館のあとはどこを回られたんですか?」
 「いや、そこだけです」
 ヨナさん、目を丸くして驚く。そりゃ、半日図書館で本を読むためだけにわざわざ九州から東京まで出てくるようなバカがいようとは思ってもみなかったのだろう。
 「てっきりアキハバラでも回ってたのかと」
 そう言えば秋葉原は以前住んでたときと違ってすっかりオタク街になってるそうだが、もししげと一緒にきてたなら、神保町よりもこちらのほうが楽しめたかもしれない。
 ヨナさんの奥様のあやめさんは、まだ新しい職場で戦っておられるとのことで、遅れて来られるとのこと。あやめさんの日記で、そのあたりの経過の大枠は知っているのだが、果たしてどのような戦いっぷりであるのか。鎧に矢を射られて額に血を流したりしてやってくるんじゃないかとか勝手に妄想。誰にも気付かれないと思って失礼なこと考えるやつである。

 6時ちょうどにあぐさんも来られる。一度お会いしただけなので、私の視力で識別できるかどうか心配していたのだが、杞憂であった。改札口を通る一番かわいい子を探せばよかったのだ。
 「さっきまで秋葉原で『あずまんが大王』探してたけど見つからなかったんです。やっぱり予約しとかないとダメですね」
 全く、オタクの行動というのはどうしてこう似通うのか(^_^;)。けれど、まだ大学生の身で、DVD12800円、消費税抜きを買おうってのは、なかなかの出費のはずだ。これだけでもあぐさんの若年にして既に筋金入りのオタクになりつつある片鱗が見て取れる。
 「『戦国大合戦』のDVDはいつ出るんですか?」
 「多分『オトナ帝国』が売れたら、ですよ」
 「じゃあ、やっぱり買わないと」
 訂正。既に筋金入りのオタクです、あぐさん。「(^^; ) すんづれいしました。
 あぐさんがしげが来られなかったことを残念がってくださったのは嬉しかった。「一緒に、『幻想水滸伝�掘戮�つまんなかった話、しようと思ってたんですよ」と仰っていたが、人見知りの激しいしげも、あぐさんやあやめさんとなら気が合うように思う。
 しげ自身があまり女性的なものを強く主張しないことが関係しているのかもしれないが、いかにも女でござい、みたいな人とではしげは合わないのである。かと言って、ムリに男に伍するような言質を弄する人もしげは敬遠してしまう。要するに「自然体」な人がしげには一番、気の合う仲間となるのだ。ムリにでもしげを連れて来ればよかった、と後悔。

 店にはすぐに入らず、少し駅前をブラブラする。
 夜の坂道の商店街は、出店もあり、どことなく昔風で懐かしさを感じさせる。
 「ここが谷中の墓地ですよ。向こうの方は猫が多いんです」とヨナさんが傍らを指差す。
 谷中と言えば、どうしたって思い出すのは漱石の『こころ』である。
 市川崑監督の映画では、森雅之演ずる「先生」を、安井昌二の「私」(映画では「日置」と名がつく)が追いかけるシーンを、まさにこの墓地の中で撮影していた。……今ならなかなか許可がおりないだろうなあ。
 少し早めに来て、このあたりを散策してみてもよかったかな、と思う。少し離れたところに、明智小五郎最初の事件の舞台ともなった、団子坂もあるのである。
 すごく顔の整った、映画の子役かと見紛うような男の子がいたのでびっくりしたが、付き添いの父親を見ると外人さんであった。このあたりは昔から、外人さんも多く暮らしていたのだろう。
 しげに土産でも、と思ったが、市場なので、売ってるのは食い物ばかりである。こうたろうくんが冗談で「『ひよこ』でも買ってくか?」と聞く。
 「『ひよこサブレ』は売ってるかな?」と返すが、こうたろう君、ひよこサブレのことは知らなかった。
 「知らない? テーマソングがあるんだよ」
 ついでなんで、全歌詞をご紹介。こういう九州限定のテーマソングというのもちょっと面白いのではなかろうか。

 1,セイウチのサブレは牙が難しい
   タツノオトシゴのサブレは折れやすい
   コウモリのサブレはなんかイヤだ
   やっぱりひよこのサブレにしよう

 2,ヤマアラシのサブレは痛そうだ
   スッポンのサブレは噛み付きそうだ
   ヒトデのサブレは食べたくないよ
   やっぱりひよこのサブレにしよう

 何となく口ずさんでしまう音楽、という点では、九州人には結構頻度が高いと思う。

 長くなったので、この続きは明日の日記で。あやめさん、まだ登場してないし(^_^;)

2001年10月05日(金) 新番第4弾/『クレヨンしんちゃんスペシャル』/『化粧した男の冒険』(麻耶雄嵩・風祭壮太)ほか
2000年10月05日(木) ちょっと浮気(?!)とSFJAPANと/『荒野のコーマス屋敷』(シルヴィア・ウォー)ほか



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