無責任賛歌
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| 2002年07月02日(火) |
アニメ見るのは浮気じゃないよん/アニメ『最終兵器彼女』第1話/『エクセル▽サーガ』9巻(六道神士)ほか |
仕事が空いたので、半日休みを取る。 買い物したい品が溜まっていたので、しげとウチの近所のベスト電器で生テープその他を、マルキョウでコメほかの食料を買い込んで、更に博多駅の紀伊國屋書店を回る。 しげは博多駅近辺は車を停めにくいからあまり行きたくないと言うが、そんなことはない。確かに郊外型の本屋はたいてい目の前に駐車場があるが、博多駅の紀伊國屋はバスセンターの6階にあるので、側の駐車場に車を停めても、エスカレーターを昇らなければならない。その程度でもしげは億劫がるのだ。 本屋や映画館に行くたびに、すぐ「疲れた。キツイ。酸欠起こした」と言って泣くのだが、からだ鍛えてない上に無目的にうろつき回るから疲れるのである。息を吸わないから酸欠を起こすのである。人がいるところや閉鎖空間に入ると息を止める癖を直せばいいだけじゃん。自分で自分のコントロールが出来ないってだけなのにグチグチ愚痴られても、わしかて知らんわ。どうせいちゅうんじゃ。 あまり長居はできず、2階のマクドナルドで昼飯をテイクアウトして帰る。
昨日見てた『名探偵登場』を見返してたら、オープニングとエンディングに出てくる各キャラクターのイラスト、チャールズ・アダムスが描いていたことに気づく。 もちろんこれはあの『アダムス・ファミリー』の原作者。 似顔絵としちゃまるで似てないんだけれど(特にピーター・フォークは愛川欽也にしか見えない)、いかにもアダムス風のキャラもいて楽しい。アレック・ギネスの執事は白目剥いてて妖怪っぽいし(鼻にピストル突っ込まれてるけどな)、マギー・スミスやアイリーン・ブレナンはちょっとモーティシアが入ってるし、ジェームズ・ココはゴメスっぽい。 『アダムス・ファミリー』も原作の絵柄のままでアニメ化できたら相当おもしろいものになると思うんだけど、アメリカにはそれだけの技術があるスタジオがないからなあ。輪郭線のハッキリしたキャラじゃなきゃ、ディズニーもハンナ・バーベラもアニメ作れないし。 それこそ、スタジオジブリが『となりの山田くん』の技術を使ってアニメ化したら面白くなると思うが、絶対ヒットはしないな(^o^)。 ……そう言えばチャールズ・アダムスってまだ生きてるのか?
WOWOWアニメ新番組、『G−onらいだーす▽』第1話「飛び出せ! イチゴ」を見る。 なんの予備知識もなく見たのだけれど、まあまあおもしろい。 設定としては宇宙人が日常的に地球に攻撃をしかけてるって話なんだけど、この宇宙人の操るメカが「ファンシー獣」といってやたらかわいいのがフザけてていいね(足音か鳴き声か知らんが、ふにふに〜って言うかぽえぽえ〜って感じで音出してるのよ。……丸っこいイカが)。 操縦してる宇宙人もネコ耳で「にゃ〜にゃ〜」喋る女の子。どうやら下請けで地球征服を依頼されてるらしい。
聖星川学園に転校してきたばかりの女の子、倉間ユウキは、偶然ファンシー獣の攻撃に巻き込まれるのだけれど、そのとき現れてユウキを助けたのが、「G−onライダース」と名乗る、学園一の優等生嵐山セーラと、見るからにお嬢様な星川ヤヨイの二人。 このあと、ファンシー獣にイチゴ模様のパンツ(サブタイトルの「イチゴ」って、キャラの名前じゃなくてパンツのことだったのね)を吹き飛ばされたことにも気付かず、ノーパンのまま学園生活を送り始めるユウキ……。『ハレンチ学園』や『クルクルくりん』にもそんなエピソードがあったなあ。でも昔のマンガと21世紀のアニメととどこが違うかというと、ユウキちゃんは自分がノーパンであることに最後まで気づかずにアクションし続けるのである。 事情を知ってなんとかナニがナニするのを(いや、アニメだからホントにナニがナニするわけはないんだけど、ナニしそうな作画は随所にあって、意外とドキドキするのよ、これが。……ってするなよ)防ごうとする同級生の本郷一朗くんが叫ぶ。 「この子、天然だ〜!」 つまり、この話、天然ボケ少女のギャグアクションなわけなんだね。 こういうマヌケなギャグアニメは好きなんで、ちょっと追っかけてみるかな。
CSファミリー劇場初のオリジナルアニメ、『最終兵器彼女』第1話「ぼくたちは、恋していく」。 原作の完結巻、どこか本の山に隠れてて読んでないんだよな。 アニメ化されたことでもあるし、読まずに放映が終わるまで待ってみようかな。 月9ドラマみたいなサブタイトルには拒否反応を示すオタクも多いんじゃないかと思う。何しろ月9とアニメの間には深くて長い川があると誰かが言ってたし。実は私だが。 実際、中身も第1話の途中までは、もう、石を投げつけたくなるくらい「青春」しちゃってますからなあ。「恋愛のしかたなんてわかんね」とかゼイタクなコトほざいとりますぜ、主人公のシュウジ。こういう主人公には思いきり不幸になってもらわなければ、お天道様は許しても、独身で三十過ぎても青春の淡い思い出などただの一つもない淋しいオタクには決して許されないでしょう。 そうです。オタクの希望通り、ドジでノロマなカメだけれど可愛い可愛いちせちゃんは、なんと突然起こった戦争に対抗するための最終兵器に改造されてしまったのです。
一歩間違えれば大笑いなこのストーリーを、どこまで「本気」で見せられるか。高橋しんの原作は常にそういう「危険」の上を綱渡りしているところがあって、以前ドラマ化された『いいひと。』は、草��剛の背中に羽を生やさせるなんてバカ演出で台無しにしてくれていたが、今度は「アニメ」である。実写はただ撮ればいいだけですむ面があるけれど、アニメは画面の隅から隅まで気を配らなければならない。けれど制作があの『青の6号』のGONZOとなれば、これはやはり期待したくなる。 しかも監督は『ボトムズ』の加瀬充子さん。真剣に取り組んでくれることは保証付きだ。そうなると、必ずしも原作の展開に納得しがたい印象を持ってはいても、アニメならではの演出で「魅せて」くれるのではないかと、1話を見てみた。 事実、充分期待に答えられるだけのレベルに達していることは、やはり特筆すべきことだろう。ちせの涙を流したときの表情、その涙を腕で無造作に拭う仕草、アニメーションでありながら一瞬、本物の肉体が与えられたかのような細かい演技。いや、これだけでも充分感動してしまったのだが、意外にも声優がみんなハマっている。 主演の石母田史朗、舞台俳優で声優はこれが初めてだということだが、アニメ的に誇張された声でもなく、かと言って日常的過ぎる声でもなく、適度に「リアル」を感じさせてくれている。ちせの折笠富美子、チョイ役が多くてこれまであまり意識したことはなかったが、いつもシュウジにすがっているようでいて、「シュウジって可愛い」と言ってのけるあたりのセリフに微妙に「お姉さん」なところも感じさせる絶妙な演技。……上手いよ、この人。 1話の出来によっては続けて見るかどうか迷ってたけど、これは新番の中でもイチオシになるかも。
しげに「『最終兵器彼女』、出来いいぞ」、と声をかけたが、「ふーん」とだけ答えて仕事に出かけてしまう。どーせしげのことだから、「私以外の女(←ちせ)に目移りしやがって」とか思ってんだろうな。 そんなに焼き持ち焼くなら、こちらが目移りできないくらいにセクシーダイナマイツになってみせるとか、そこまでいかなくても、も少し恋人っぽいムード作りしてみせたりとか、恥じらいとか切なげな態度とか、なんか男心をそそらせるような演技の一つでもしてみせたらどうだ。要は素材の問題ではないぞ。
そのまま何気なくCSを見てたら、懐かしの大映ドラマ、『スチュワーデス物語』をやっていた。 実は本放送時(これももう20年くらい前か?)それほど熱心に見たことはなかったんで、何気なく見てみたけど、いやもう、何つ〜か、言葉にできないくらいスゴイね、これ! もちろん、「出来がいい」という意味では決してないぞ。 人気が爆発したのもわかるくらい弾けてるっつーか、脚本も演技ももう、壊れまくり。出来がいいどころか、評価するしないなんて見方を、すぽーん、と飛び越えちゃってるよ。ある意味、これはエンタテインメントではなくてアート映画だね。いや、マジでそう思う。
とことんモノ覚えが悪い(それでよく試験に受かったな)松本千秋役の堀ちえみ、お客様にお出しするチーズの特徴が覚えられず、村沢教官の風間杜夫に居残りさせられる。 で、風間杜夫が持ちこんで来たのがカセットデッキ。流される音楽がなんと榎本健一の『洒落男』!(「お〜れ〜は村中〜で一番、モボだと言われ〜た男♪」ってヤツな) 「おれはこの歌でチーズの種類を覚えられるように替歌を作ってきた! さあ、踊るんだ! 松本!」 で、ホントに堀ちえみ、「私ぃは、イギリスぅで一番、美味しいと言われ〜たチーズぅ」とかなんとか歌いながら踊るし。しかも歌も踊りもおまえ本職ホントに歌手かっ? て言いたくなるくらいどヘタクソ。風間杜夫のほうがよっぽどうまいぞ。って、こんな居残りしてるほうがよっぽど異常なんだが(~_~;)。 このあと、堀ちえみに嫉妬した、風間杜夫のフィアンセ役の片平なぎさが、風間に向かって「あなたは私のものよ! どんな手を使ってもあなたたちの仲を引き裂いてやるわ!」と叫んで陰謀を巡らせる。堀の義父役の長門裕之を焚きつけ、「村沢教官が千秋に乱暴した!」とデッチアゲて、風間杜夫をクビにさせようとするのだけれど、あの、それって恨みのベクトルが違っちゃってない? 普通は堀ちえみのほうをやめさせようとするんじゃないの? 更に、長門に直談判に来た堀ちえみ、長門の後ろに誰かがいると察するや、いきなり長門をソファに押し倒し、「言え〜! 誰に頼まれたの〜!」とクビを締める。……そんなバカな展開あるかって、知らない人は思うでしょう。ウソじゃないのよ、これが! 別に推理ものでも何でもない普通のドラマで、ヒロインに殺人未遂を起こさせたドラマが古今を通じて一本でもあっただろうか? こりゃ例えてみるなら、まるで、『男はつらいよ』で、さくらが「お兄ちゃんのせいで私がお嫁に行けないのよ!」と言って寅次郎のクビを絞めるようなものだ。例えんでもわかるか。 こ、怖いぞ強いぞ、堀ちえみ! 深田祐介の原作はこんなんじゃなかったはずだけどなあ、と思いながら、脚本・監督の名前をテロップで見て驚いた。 増村保造……。マジ? 谷崎潤一郎の『卍』とか江戸川乱歩の『盲獣』とかを映画化したあの? いや、そりゃ確かに大映の監督さんだったけどさあ。作風が、ちょっとと言うか全然結びつかないんですけど。 確かに、この人にも三島由紀夫主演というトンデモ映画『からっ風野郎』とかがありますけどね。
けれど、これまでこんなにすごいドラマだと知らずにいたのはそれはそれで残念なのだけれど、今見られてよかったような気もするな。本放送時に見ていたら、当時は私も若くて頭でっかちだったから、ただ単にくだらんドラマだとしか思わず、二度と見ようとしなかったかもしれない。 でも、今更大映ドラマにはまっちゃったりしたら、『スクールウォーズ』とかも追っかけなきゃならなくなるのか。そこまでの気力は続きそうにないんですけど(^_^;)。
マンガ、六道神士『エクセル▽サーガ』9巻(少年画報社/YKコミックス・520円)。 そろそろクライマックスが近いのかな。ついにというかアニメに追従するような感じにはなったけれど、『エクセル』本編にも『ダイテンジン』が登場したし。このまま勢いで蒲腐ロボも出すのかね。 最近は『ホーリー・ブラウニー』の方が面白くって、『エクセル』はそれほどでもないんだけれど、それはひとえに思わせぶりが長引き過ぎてたせいなんだよね。エルガーラはどうやらイルパラッツォ様から秘密の任務を託されてたみたいだし、キャラクターがこのまま暴走してくれれば、もうひと波瀾もふた波瀾もあるだろう。やっぱさー、ギャグはどこかつん抜けたとこがないとね。 それと、やっぱり御当地ネタで爆笑できるのは地元民の特権。岩田が改名して三越になるってネタ、岩田屋関係者が読んだらどう思うかなあ(福岡老舗の岩田屋デパートは新参の三越に販売競争で負けたのであります)。実際には岩田屋は伊勢丹になったわけだが(名前だけ岩田屋のまま)。
夜、仕事から帰ってきたしげを誘って、五風で晩飯。 今日見た『スチュワーデス物語』の話をすると、しげのほうが大映ドラマをよく見ていた。例のチーズの歌、記憶があるとか。そのころしげは小学生か幼稚園だったろうに、よくそんなの見てたものだ。 しげの話によると、風間杜夫が最近テレビのインタビューで「『スチュワーデス物語』ですか……、シュールなドラマでしたよねえ」と話してたそうな。シュールなんて言われちゃったぞ増村保造。これも映画監督としては勲章になるのかね。
2001年07月02日(月) ばとんたっちorあとはどうなと/『赤い雲』(西岸良平)ほか
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藤原敬之(ふじわら・けいし)
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