無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2002年05月16日(木) で・じゃ・ぶぅ/DVD『アードマン・コレクション』

 今日もしげは腰が痛いまま。
 送り迎えなしで仕方なくタクシーを使うが、本気でカネが湯水のように飛んで行く。
 まだ給料日までまで間があるんだぞ。なのにもうカネがないぞ、どうしてくれるんだよう。

 けれど、しげは仕事だけは休まずに、頑張って行くのである。
 「もうすぐ給料が上がるよ」と言っているので、カラダはともかく、気持ちだけは張り切っているのだ。たとえそれが目先の銭ほしさであるとしても、仕事を休まない根性は立派だ。
 夫としても、少しは元気づけてやらなきゃならんかな、と思って、夕方、仕事に出る矢先に「好きだよ」と声をかけてやったが、「嘘の愛は要らん」と言い捨てて出て行かれてしまった。
 「なんでウソだってわかるんだよ」
 「目が愛を語ってない。自分が言うだけ言って満足したら、さっさと目を逸らすじゃん」
 「いつかは視線外すの当たり前じゃん」
 「ほら見てん」
 「だからどうしてお前はオレを極悪非道の大悪人に仕立て上げたいんだ?」
 「事実やん」
 「だから自分の妄想にオレを巻きこむな!」
 なんだか最近、毎日のようにこんな会話繰り返してる気がするが、もしかしてこれも私の妄想だろうか。

 私の方も、昼メシを減らしたらようやく元気が出る。
 この「食えば食うほどダルくなる」というのが糖尿のいっちゃんツライとこやね。


 『ちゆ12歳』(^^)でようやくその存在を知ったのだが、あの『鋼鉄天使くるみ』が実写化されてたんだね(^_^;)。
 あーいや、この日記には特に書いてませんでしたが、アニメ版は全話録画してますよ。
 え? さすがにこんなのまで見てると、誤解されそうだから書かなかったんだろうって? いやいやそんな、特に書くほどのことがなかっただけです。
 「かわいいメイドロボットが何人も来てくれる」
 わあ嬉しい、ホントにそんなことがあったらいいな。
 ……とでも書いとけばご満足ですか?

 いや、アニメ版はともかく、問題は実写版だ。題して、『鋼鉄天使くるみpure』。……「ピュア」だぜ、オイ。
 もちろん今までマンガの実写化はいくらでもあった。
 しかし「コスプレ美少女モノ」の実写化ってのは、ほぼ初めてに近いのではないか(川崎実についてはとりあえず置いとくとして)。でもそれって、誰も「そんなのやったってコケるに決まってるやん」と思ったからじゃないの?
 まあ、『クルクルくりん』あたりをルーツに求めることもできなくはないけど、やっぱり「オリジナルのコスチューム」がそこにあることが本来の条件だろうね。けど、そうなると、「生身の人間にアニメのコスチュームが似合うのか?」という誰もが感じる疑問にぶつかるじゃあーりませんか。
 そりゃね、コミケに行けばそういうお方、たくさんいますけど、似合ってる人、どれだけいます?
 ……でもね、私もこりゃ相当バカ企画だと思って、ちょっと公式ホームページで覗いてみたのよ。
 で、予告編があったんでダウンロードしてみたんだけど。
 ……意外なことに! 予告編だけだったのに!
 面白いのだ!
 うん、これは見てみたい!
 あの「ですですゥ」喋りが生身で見れる聞けるのだ!
 くるみもイイが、カリンカちゃんも幼児体型でイイぞ!
 そんなん嬉しいのか? ってのは見る前は私も感じてたことだが、13歳の女の子に青筋立てるほど私は狭いココロの持ち主じゃないぞ!(素直にハマったと言えや)
 けどなあ、アニメならともかく実写だもんなあ。
 生身のパンチラとかありそうだもんなあ。
 しげのジェラシー、猛爆発を誘うのは火を見るより明らか。
 だいたい『ああっ女神様っ』のLDをしげに許可を得ずに買っただけで、嫉妬で未だにネチネチと文句言われ続けてるくらいなのである。ましてや「コスプレ美少女の実写ドラマ、全巻買いたいんだけどい〜い?」なんて聞いた日にゃあ、背中から刺されるか握りつぶされるか(何をだ)。
 こっそり買って、押入れの奥に隠しておくという手もあるが、見つかった時、しげの怒りが十倍増、二十倍増することは間違いない。
 誰か、ウマイ手を考えついてくれた人は、メール下さい(やっぱり買う気かい)。

 
 DVD『アードマン・コレクション』。
 『ウォーレスとグローミット』シリーズの(何度も言うけど「グルミット」は間違い。ここではNHK版の表記に準ずる)アードマンスタジオの短編アニメーションを収録した第一弾。LD版持ってたけど、第2巻以降のLDの発売がなくなった上、LD版より短編一本を余分に収録ということで買っちゃったのよ。
 クレイメーション(粘土アニメ)はセルアニメよりもCGよりも、はるかにアニメーションにおけるメタモルフォシスの要素が強調されることが多い。
 追加の短編『アイデントの正体』はまさにそうした一編。
 タイトルの原題は「アイデント」だけだけど、これ、「アイデンティティ」の擬人化なわけだね。
 仮面をかぶることでしかコミュニケーションできない人々の街で、主人公は出会う人ごとに、その人の好みの仮面をつけさせられる。
 そんな生活に嫌気のさした彼は、ふと鏡を覗いて……。
 キャラクターたちがどこかピカソの絵のような石器時代の壁画のような、イビツな人々だというのもヘンテコだけれど、そんな人間にはほど遠いキャラが「自分さがし」をしてるというのも皮肉が利いていていい。こういうシュールな感覚、日本人にはなかなか思いつけないよねえ。

 ……なんだかこんな文章、昔も書いたような気がするんだが気のせいだろうか。

2001年05月16日(水) 鳥頭の女/『文鳥様と私』2巻(今市子)



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