無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年12月28日(木) 初めてタグ使ってみました


 朝から眠たげにしてたら、若い子から「何でそんなに眠いんですか?」と聞かれる。
 「クリスマスで夜更かししてたんだよ」
 「昨日はクリスマスじゃないでしょ?」
 「だからクリスマス、女房と二人っきりになれなかったからさ、夕べは朝まで……」
 「きゃあああああ!」
 ……こら、勝手に察するんじゃない(-_-;)。フテてた女房をなだめてただけだってば。

 今日も早めに帰宅するつもりが、いきなりブチ込まれた書類仕事に一日追われる。夕方から映画に行くつもりで待ち合わせていたので、焦って仕事を片付け、残務を同僚に任せて、家には寄らず、直接、博多駅へ。

 結局待ち合わせの4時には15分遅れる。申し訳ない。
 女房と塩浦嬢、さぞ待ちくたびれているかと思いきや、桜雅嬢と一緒に楽しく駄弁っている。なんでも、買い物をしたら、店員が塩浦嬢には紙袋、桜雅嬢にはビニル袋に品物を入れて渡したそうだ。この違いはどういう意味? と塩浦嬢は首を捻っていたが、これ、うまく仕立てなおせばミステリのトリックに使えそうだ。
 「……あれ? 桜雅さんも一緒に映画見るの?」
 「いえ、私はもう帰ります」
 「ああ、よかった」
 いや、別に桜雅嬢を嫌ってるわけではない。今日見る映画が『愛のコリーダ2000』なので、純粋培養少女の桜雅嬢には刺激が強かろうと思ったのだ。桜雅嬢は未だに世間の悪意や男の情欲に立ち向かう術すら知らぬ乙女である。まずは『寅さん』の吉岡秀隆&後藤久美子シリーズあたりを見てから恋についてレクチャーを受けるのがよかろう。
 ……って、誰がするんだそんな面倒臭いこと。

 映画を見たあと、塩浦嬢のダーリンを誘ってバイキング料理店へ。朝から何も食べてなかったので、たらふく食う。
 席上、芝居の話なんかするが、どうも藤田君と桜雅嬢のカラミのところで滞っていて、塩浦嬢の演技練習のところまで辿り着かないらしい。
 藤田君、女の抱き方が極端に下手だとか。……ホントにそのケが? 言っとくが私は絶対相手しないぞ!

 マンガ、喜国雅彦『天国の悪戯』読む。ムリヤリギャグの系譜がいつから始まったかは知らないが、喜国マンガはその代表的なものだろう。オチが「ああっ!」というキャラの叫びで終わることが圧倒的に多いが、それは現代人が陥り易い「うっかり」の穴なのである。



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藤原敬之(ふじわら・けいし)