無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年09月26日(火) 泊まりの仕事で本も読めねえ

 何が家出だ。仕事じゃ仕事。
 とは言え、こんな泊まりの仕事が入って来るなんて、昨日まで全く聞いてなかったぞ。職場に2泊3日だとお!? 着替えも何も用意しとらんわあ!
 ……いや、正確に言えば、連絡を受けてはいた。……四月に。
 つまりなんだな? この職場では半年も前の連絡を間に何の確認もなくてもいちいち覚えていろというのだな? ……(-_-メ)
 女房に連絡しておかないと、いきなり家を空けるなんて浮気じゃないかと疑われそうなので、慌てて携帯電話に掛ける。案の定悲鳴を上げる女房。だからこの程度のことで泣くなってば。
 しかし幸か不幸か、水曜日に通院するよう予定をずらしていた。一時仕事を抜けてウチに帰ることはできる(で、この日記は水曜の朝、書いている)。もともと月曜に通院するつもりだったのを水曜にズラしたのは職場のほうだ。泊まりの最中に仕事を抜けたからといって、文句は言えまい。

 水曜日に医者に行くことは周囲に知らせていたので、てっきり私は泊まらないものと思われていたらしい。一緒に泊まる女の子たちに(あああ、こういう書き方をするから浮気かと誤解される。いや、男も女もたくさんいるのよ)自分も泊まることを告げると、顔を合わせてニヤニヤ笑う。……いや、笑うだけじゃなくて何か言えよ。いったいどういう反応なんだかわかんねえよう。
 何となく職場での私の存在がイロモノのように認識されてる気がするのは気のせいだろうか?
 最近、いろいろな事情で職場の雰囲気が悪くなっているが、案外若い子は気にせずのほほんとしているものだ。神経質になってるのは年寄りばかりなりだナア、とつくづく思う。

 寝床が変わると眠れないものだというが、私の場合それはない。どこでもいつでもどんな姿勢でも眠れるというのが得意ワザである(のび太か)。というか、常に体調が悪いので、気を抜くと途端に眠れてしまうのである(だから会議ではすぐ寝る)。
 薄っぺらな布団に毛布ナシ掛け布団のみ、隙間風入りまくりの寒い部屋だったが、数秒で寝つく。朝起きてみると夜風のせいか喉がやたら痛い。……雪山に登ったら、真っ先に死ぬタイプだな、俺。



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藤原敬之(ふじわら・けいし)