無責任賛歌
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藤原敬之(ふじわら・けいし)

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2000年09月07日(木) 涙のリクエスト/『冷たい密室と博士たち』(森博嗣)ほか

 職場で若い子と、昨日の『ここが変だよ日本人』について話す。
 日本人の学力の低下は歴史教育が杜撰なせいだ、という内容。
 「歴史教育が歪んでるのは○○人の方だ」と悪口をさんざん言う子がいたので、「先に○○人の歴史を否定したのは日本人のほうだよ」とエラそうなことを言う。
 実際、歴史を否定することは人格を否定することと同じだ。
 昨日「歴史の勉強なんていらないっスよ」と言ってた東大生、20年も生きててまだそんな基本的なことも知らずにいるのだ。ならお前の人生も否定されて構わないな?
 低下してるのは学力より知能だ。鬱々。

 女房、昨日からチョコベビーを食べたがっていたので、買い物のついでに買って来てやる。ところがそれがイチゴ味だったので文句たらたら。
 「甘いのが好きなんじゃなかったのかよ」
 「チョコベビーを歯で縦に割って食べるのが好きなの!」
 ……よく分らんやつ。
 女房の話を人にすると、よく「変な人ですねえ」という反応が返ってくる。
 夫の前で妻を変人扱いするなんて、失礼な話だ。でも、他人がついそう口にしてしまうくらい女房は変ってことなんだろう。
 ……タメイキ。

 マンガ、桑田乃梨子『男の花園』4巻(完結)読む。
 女房が「あんた、絶対ラストで泣くよ」と予言するので、何をバカな、と思いながら読んだらやっぱり泣いた。くそ。
 ホモの男の子が、好きな男の子(主人公で、ノーマル)に告白する。もちろん、主人公は彼の申し出を受けることは出来ない。ホモの子は、最後の思い出に一緒に観覧車に乗ってほしいと主人公に頼む。
 二人きりで、主人公はちょっと不安になる。でもホモの子は主人公に何もしない。ただ、外を見て、「この風景、俺、一生忘れない」とだけ呟く。
 ああ、いいやつ。
 いいやつほど報われないものなんだよ。
 そして想い出ばかりが増えていく。想い出がいつも切ないのはそのせいだろう。

 森博嗣『冷たい密室と博士たち』読む。
 犀川&萌絵シリーズ第2作。前作は前代未聞、空前絶後のトンデモトリックで笑わせてくれたが、今回は内容が地味で、トリックも新味がない分、トンデモではあるが笑うほどではない。
 作者は自分が利口なつもりで書いてるのかもしれないが(どこかの工学部の教授らしいし)、大学の教授なんて大抵世間知らずのパーである。そのパーぶりを楽しむにはこのシリーズ最適かもな。



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