委員長の日記
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2004年02月11日(水) 写真展終了しました!

約1週間の写真展が終わった。

『“イラク・湾岸戦争の子ども達”の、写真展がやりたいです!自分の周りの人たちに見て欲しい。。』
中学2年生の女の子の小さな願いが実現した1週間だった。

開催前日に、地域の新聞が彼らの活動を大きく取り上げてくれたことが追い風となり
写真展の反響は予想以上に大きかった。

とりわけ、彼らが、小学生にも分かるように…と、1ヶ月かかって作成した“劣化ウラン弾講座”の掲示物は、
見に来た学校の先生方が

『これこそが総合学習ですよね!』
と声をそろえて評価してくださるくらい、子どもから大人まで誰が見ても、劣化ウラン弾の恐怖と現実、そしてこれから私達が何をしていかなければならないのか…ということを、本当に簡潔にまとめたものに仕上がった。

写真展の経費を差し引いた残りを、イラクの子ども達に役立ててもらおう…と始めたペットボトルでのカンパ活動は、なんと経費の約2倍近くが集まった。

しかし、その金額の多さよりも、実行委員会の子ども達を喜ばせたのは、
いつもは、会場にお借りした地域の福祉センターのロビーで、夜遅くまでたむろして、お菓子の袋などを散らかし、警備員さんたちに注意されている、地域のいわゆる不良と呼ばれている、高校を中退したりした、同年代の少年達が、設置してあった感想ノートに、真面目にイラクの子ども達を心配するメッセージを書き綴り、また、実行委員の子ども達に、


『自分が働いたお金で、イラクの子ども達が救われるなら…』
と、自分達がバイトで稼いだお金の中から少しずつカンパをしてくれたことだった。


また、毎日のように放課後、会場に詰めてくれた高校生や中学生達にとっては、今回の写真展は、人間観察の良い経験にもなったようだ。

一番熱心に見てくれたのは、自分達が原爆にあったであろうお年寄り達だったそうだ。

子ども達も、彼らが作った掲示物に書いてあるマンガに足を止め、そのあと丁寧に写真を見てくれたと言う。

そして、一番反応が薄かったのが、中年のおばさんたち。。
正面に掲示してある写真を1枚見ただけで
『まあかわいそうにねぇ・・』と、あわただしく立ち去る・・・
実行委員の子ども達を見ると
『良いことしてるねぇ・・』と言うだけで、やはりろくに写真を見ないで帰っていく。。


『ちゃんと見ろよ!!』って言いたくなる…

とは、子ども達の弁

でもね、、あなたたちがまいた種は、きっといつか大きな花になって実を結ぶから。。

その証拠に、最初は経費も出なかったらイラクの子ども達に何もして上げられない。。。と心配していたカンパがこんなに集まったじゃないの。


『子ども達がこんなに頑張っているのに、私を含めて大人は何をしているのでしょう…』
と、感想ノートに書いてくれた人もたくさんいたでしょう?

さぁ。。今度は、誰がどんな夢を語ってくれるかな、、
子どもの夢を実現するのも、つぶしてしまうのも大人の責任、、

今回の企画で改めてそのことを実感することができた。


委員長