- 2007年03月13日(火) もやの漂うぬるい乳色のみずうみを、 わたしは泳ぎわたってゆきます。 この湖は、どこか深くで海とつながっているに違いない。 風もないのにゆらいで、ときに波立っている。 雨戸を閉ざした家々が、入り組んで軒を連ねている。 わたしは裸足でもろいコンクリートの路地を歩き、 雨ざらしの白壁に手を触れてゆきます。 ここに住んでいるのは過去と鈎しっぽの猫ばかりで、 もういない住人の影がときどき、確かに通りを横切る。 (ママ、ぼくは人を殺してきた) 不思議な夢をみたので、書き留めてみた。 わたしはどうやら夢のなかでは、ある種の才能に恵まれている。 それはたぶん、私をひとつの楽器にして、 かれがそのうたを歌っている証拠だとおもう。 -
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