終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2005年05月21日(土)

ハリードの誘惑:
「来たれ戦士よ」とぞ黄金の王は妖しく囁きぬ。
男はその悪しき心根を知りたるも、瑠璃青の目に魅入られたり。
「こはいかに」とぞ男は叫びぬ。
「泥濘にまさる暗闇なる御身の心の、かくも美しく装われたるは」
「来たれ戦士よ、己が目の見たるところを信じよ。
いざ、美と喜びの極みにぞ誘わん」王は誘えり。
「静まれ王よ、我は神を恐れを知るものぞ」
されど男の手は力なく、足もまた萎えたるがごとく逃走を妨げぬ。
そはただ王が瞳の美しかりしため。
天の高みにまさり、海の深さにまさって魅惑の泉であったため。
男は恐れに満ちただメア・クルパを唱え、身じろぎもせず。
焦れたる王は白き腕を男の頭にめぐらせ、蛇のごとく抱き取れり。


終局:
積年の悪行の報いに悪竜が散々に食い散らした。
埋葬もならぬ死に死ぬる王の屍は六月の庭園に散る薔薇の花のごとし。
されば黄金の髪なす姫は手篭を持ちてさまよえり。

「あな、わが殿はいずこぞ。
 然り、こはそれなり。
 こは殿が目、過ぎにし日には敵をば射殺し
 我が上にさらに矢のごとく注がれて魅了し果てぬ。
 こは殿が唇、遠き日には我を呼び、
 我が身を指先より秘めたる処まで余すことなく愛したまいぬ。
 あな、竜は殿の身をば、野辺の葉のごとく散らせり」

歌うたうごとく姫は狂い嘆き、指先を血に染めて胸打ち叫び、
しかして散りたる王のなきがらをば手ずから集めたまえり。





ロマンシング・サガ3でものすごい黒い想像をしたことがある。
ロアーヌの領主ミカエルは妹モニカを愛人にしてて、
さらに武人ハリードと大富豪トーマス、
妖術師ウンディーネをみんなまとめて誘惑して世界支配を企む魔王っぽく。
モニカはモニカではかなげな魅力でもって、
ヘレンとサラを姉妹ドンブリ。
さらにカタリナを魅了して連れてってとすがりつつ、
でも兄貴から逃げられない狂乱の姫。

ピドナ王家を滅ぼし王冠をかぶり、
魔王さながらとなったミカエルをしかし竜が挑発。
傲慢と驕りから挑戦を受けて立った王は、食われっちまう。
追いかけたモニカはばらばらになった屍をオフィーリアさながら
摘み集めながら狂い果てる…という黒い想像を。

詩人ごっこ風に文語調の長い叙事詩で作りたかったが挫折して、
部分だけ友人Oとのメッセで即興で作った。
もー忘れたのでうろ覚えだ…。


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