終わらざる日々...太郎飴

 

 

- 2003年01月16日(木)

魔界。<用語解説>

定義A:外側に出てしまった内側。

例えば殺人者(幸か不幸かけっこう知ってる)は、
本来内側のものであるはずの「情念」「想念」「絶望」などを生きている。
内側に閉じこめておくべきものが外側となって彼らを閉じ込めている。
彼らは被害者を見て顔を上げたとき、周囲に魔界を見出す。
出口はない。殺人は取り返しようがない。


定義B:外側に顕現しつつある内側。

理想主義者や芸術家は、内側にあるものを外側に産み落とす。
政治家は自分の中の「あるべき」を外部に広げようとする。
芸術家は自分の中にある「まだない」ものをこの世に作る。
彼らは内側を外側に築く。彼らは出入りする。
彼らにとって魔界は生命の源泉だ。


定義C:内側を生きる外側。

思索者は内側を生きる。
内なる小道を辿るときにだけ彼らは生きている。
外側は彼らに関わりない。それは幻だ。
彼らの言葉は深く豊かだが、外側には響かない。
彼らは外側から内側にはたまさか物を持ち込むし、
他人の内側にも耳を傾けるが、しかし外側などないと思いこんでいる。
それゆえ彼らは出られない。






……人間は多かれ少なかれ魔界を背負って生きる。
どのように生きるかが問題なだけだ。


-



 

 

 

 

ndex
past  next

Mail
エンピツ