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■ ムビラの音色、チエザの如く。
トーマス・マプーモのムビラがラジオから流れてくる。 夜七時半。やっと仕事が片付いた。
明日から、出張ということで某国へ飛ぶ。 行って帰ってくるまでほんの4日か5日程度だけれども、 それだけのために他の仕事を片付け、 いろんなひとに連絡をとり、出すべき書類を仕上げ、 などと慌てふためいていると、それがすっきりしたとき ずいぶんいい気分になっていた。
朝早くおきて焦って仕事していた土曜日だったけれども、 こういうことってたまにあった方が、 なんというかすべてがすっきりする。 仕事だけでなく、気持ちの上で。 わたしのジンバブエで過ごす時間を、またひとつ 軽く区切るという意味で、自分を見直す。
周りに内緒にしているんだけれども、 出張先の某国に、なんとだーりんが東京から 飛んできてくれることになった。 ほんとうに、二日やそこらのために。 とてもびっくりしたが、うれしい幸せである。 静かに、とても甘い気持ちになる。
いつも愚痴をきいてくれるジンバブエ人の女性スタッフに、 こっそりと訊いてみた。
これって、愛かしらん? 愛だと思うわよ〜、って答え。
今から、すこし甘い静かな幸福感にひたり、 ピンクのスーツケースを引っ張り出そうと思います。 行きは空っぽ、帰りはお買い物と甘い思い出をつめて。
空の旅のお供は、金子光晴と太宰治に決めてある。 飛行機が傾き、光が射す様子を思い描きながら、 文庫本を二冊かばんに入れる。
チエザとは、ショナ語で光を意味する。
2006年03月11日(土)
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