あふりかくじらノート
あふりかくじら



 語られるべきことばと歴史。

今日は、どうしてもフジコ・ヘミングを渇望していたので、大きなステレオもあることだし、思いっきり好きな感じで奏でてみた。

フジコはショパンというよりリストを弾くピアニストだと思っていたし、いつも彼女の手が奏でるリストの曲がいちばんうつくしく響くのだと信じていた。実際、そうしていると他のピアニストが弾くものなど聴けなくなった。

水曜日の夜に某大使の公邸に行ったけれども、そこで大使が静かにかけたピアノのCDの演奏があまりにお粗末(に聴こえた)で、ショパンやリストを冒涜しているようで、まるで四コマ漫画で夏目漱石の「こころ」を語るかのような、般若心経をロックで演奏したような乱暴な感じがして、思わず眉根を微かに(気づかれぬように)寄せてしまい、社交的会話などどころではなくなって思考が行き詰ってしまうくらい、わたしのなかでそれはフジコの演奏に染まっていた。

もっとも本日最初にスピーカーから奏でられたのはショパンでもリストでもなくシューマンの「トロイメライ」の夢の中のようなメロディだ。
眠たい、どこか不思議なあちらの世界を浮遊しているようなメロディ。
身体中に浴びるように聴いた。しみこませるように、両手をあげ、文字通り頭でメロディをたどる。(つまり、頭をぐるんぐるんと振る)


長くなったので、歴史とことばについては、やっぱりメルマガに書くことにした。

いま、窓を全開にしていたら蚊に刺された気がする。ときに殺生する。

2005年11月04日(金)
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