あふりかくじらノート
あふりかくじら



 誰のための開発か。

こういう命題を、過去数年でいったい幾度聞いただろう。
アフリカと「参加型開発」とはという問題について、
わたしはまた考えている。

昨日は、前期最後だということで、また母校の
指導教官が担当する大学院の授業にゲスト出席した。
もちろんテーマは「参加型開発」なるものなのだが、
これほど胡散臭い言葉はない。
「我々」のプロジェクトにアフリカ某国の地域住民も
「参加」してもらう???
そもそも何のため、誰のための開発だというのだろうか。
「我々」とは?
「彼ら」とは?
上から下への力関係には根深いものがある。

そのことについて、日本人の「あふりかくじら」として、
何が言えるのだろうか。

まだまだ、世界は難問だらけだ。
くじらにできるのは、問題提起の部分だ。
少なくとも大学院の授業にお邪魔した夏の午後には。

2004年07月06日(火)
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