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■ 造り酒屋だった。
京都で桜を待っていたのだけれど、 田舎の祖母が亡くなったとのことで 久方ぶりに父方の田舎に戻る。
徳島の山奥にある古い元造り酒屋は、 その蔵とか母屋とか古い道具やらを すべて手放すことになるのだろう。
子どものころから転勤族だったせいで、 親戚づきあいに慣れていない。 それでよかったと思っている。 これで、また少し縁遠くなる。 こちらも三十路近くなったというのに、 あら大きくなったわねぇ、と言われる。
永い一週間だった。 祖母と二人で、あの古い家で過ごした 夜のことを思い出す。
また、京都に舞い戻って桜を迎えた。
2004年03月31日(水)
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