初めまして!私がママよ♪
  
2003年11月26日(水)

【39週1日】


昨日返品された私・・・。
夜中も生理痛のひどいやつが、バラバラの間隔で来てた。
明け方、4時からどうも間隔が均等になってきて、
そわそわするし痛いし、寝ていられず、起きて、
居間に下りて暖房つけて、涙目で痛みと戦ってた。


け・ど。


6時くらいになると、また間隔がバラバラ・・・。
痛いのは痛い。
けど、気付くと20分くらい痛みがなかったりして、
とりあえずダンナさんのお弁当を作る余裕もあって、
「陣痛じゃないのかな〜」なんて思いつつ、
送り出してからまたベッドに入った。
間隔は15分とか、20分とか。


9時くらいになったらハハからメールが入った。
『調子はどう?』
今日は健診の日なので、とりあえず起きて病院に
行くことにした。
まだ15分間隔とか、バラバラ。


車を運転して病院に着くと、ものすごい混雑・・・。
う〜ん、この痛みで何時間も待つ自信ない・・・。
受付で、「陣痛みたいな痛みが15分間隔です」って
とりあえず伝えると、すぐに診察室に呼ばれた。


即、内診。


「あ〜、お産始まってるねぇ。入院しよう。」


え?
なんですと?


「子宮口が3センチ開いてるよ。」


あら〜。
車で来ちゃったわよ・・・。
先生、一度おうちに戻ってもいいですか?


「いいよ、30分くらいで戻れる?準備しておくよ。」


というわけで、車を運転して一旦おうちに帰り、
タクシーを呼んで大きな荷物を持って病院へ。
少し待合室で待って、その後、LDRへご案内〜。
うわぁ〜、とうとう来たか〜。


LDRに入ったのは11時。
すぐに着替えて、NST。
痛みはちょくちょく来るけど、間隔にバラつきがある。
リンリンはたま〜に動く程度だったけど、途中から
全く動かなくなって、看護師さんに伝えると、
ブルブルさせる装置をおなかに当てて、リンリンを
起こしてくれた。


NSTを一旦終え、お昼を食べた。
とにかく豪華。
豚シャブうどん、天むす、いろいろ・・・。
元気いっぱいの私はぜ〜んぶ平らげた♪


その後、またNST。
途中でトイレに行きたくなったけど、ナースコールが
超遠くにあって手が届かず、我慢しまくり・・・。
漏れなくてよかったよ・・・。


午後2時くらい。
陣痛は来るけど、ひどく痛くてたまらない、ってほどでは
なくて、間隔もあんまり均一になっていかない。
う〜ん、またおうちに帰されたりして・・・なんて不安も。


午後2時半、痛みが強まった頃、恐怖の助産師、ピラ登場。
ベテラン助産師みたいなんだけど、こいつがまた怖い・・・。
いや、いい人なんだよ、すごくね。
なんて〜の、怖いっていうか、厳しいのかな。
神妙な面持ちでカーテンを閉め、部屋の明かりを暗くして、
ついてたテレビも消して、私の腰をマッサージし始めた。


「お産のきっかけになるような陣痛がないね」
「回旋異常でね、このままじゃ出て来れないよ」
「今日はムリだね」


え?
なんですと?
今、まだ真昼間ですけど、今日はムリって、どういうこと?
回旋異常?
なにそれ。


どうやら出産間近の赤ちゃんはおなかの中で、ママの
骨盤に頭を入れて、背骨側を向いているらしいんですが、
(そうすると頭のてっぺんから出てこれる=直径小)
リンリンは、お顔がママの方(上)を向いているので、
鼻から後頭部の直径になってしまうから、直径が大きくて
出て来れない・・・というわけらしい。


「最後のエコーでも顔がはっきり写ってるでしょ?」


あ〜、あたし、待合室で「お顔見せてね」って、
しつこく話し掛けて、そんでもってはっきり顔が見えて、
超喜んでたっけ・・・。


「ダメだよ〜、そんなこと言ったら〜」


え〜、だって知らなかったんだもん・・・。グスン


ここから助産師ピラのマッサージが本格的に始まり、
夜の11時近くまで死ぬほどつらい陣痛との戦い・・・。


≪ここから続きが始まります≫


この先は入院中に書いた日記をそのまま・・・


9:30過ぎ
 陣痛15分おきくらい。ひとまず健診行くか〜。
 銀行やらコンビニに寄って車でGO!


10:30過ぎ
 「3センチ開いてるね、お産始まってるね、入院しよう」


11:30
  入院。LDRに。血圧、体温、心電図(私の)をとる。


12:00から
  NST開始。しかしまたリンリン動かずブルブルで起こす。
  そして、また一度しか張らず・・・。なぜだぁ〜っ!


12:30
  NST後、再び張り順調に。
  助産師Sさんの内診で、子宮口6センチと診断。
  え?もう?もしかしてお産、早い?立会いは〜っ??

  お産準備と、心音計を取り付けお昼。まだヨユ〜。
  食べまくる。もちろん痛いけど・・・。
  モニター見ると、張ってるときのリンリンの心拍数が
  170くらいになってる。普段は130台なのに。
  リンリンもがんばってるんだなぁ・・・って実感。


13:20
  トイレに行きたいけど、ナースコールに手が届かんっ!
  食事でベッドの背もたれを起こしてもらった時に
  ボタンが落ちたらしい・・・。助けてぇ〜・・・。


13:34
  超激痛!めちゃ痛かった〜・・・。


14:05
  陣痛が弱まって、リンリン元気爆発中・・・。
  お産、進みそうに無いな〜。


14:30頃
  助産師ピラ登場。いきなり不安になることを言われる。
   ・子宮口は開いているが、全然下がってきていない
   ・お産のきっかけになる陣痛が来ない
   ・回旋異常で出てくる直径が大きくこのままではムリ
   ・出産は今日はムリだろう(明日になる)


15:00
  おやつの時間。ブルーベリーチーズケーキ超美味♪
  ここまでは元気だったが・・・・・・・・。


微弱陣痛がずぅっと続き、やはり今日はムリ、と言われる。
死ぬほど痛い。辛い。トイレの往復も死にそう。
便座に腰掛けながらいきみのがし、廊下を歩きながらのがし、
生きた心地がしない。


「痛い」って言うと怒るし、どうすりゃいいんだよ〜。
痛いもんは痛いんじゃっ!!


「何?今、なんて言った?そういうこと、言うな!」
って言われたら、怖くて「痛い」って言えないよ・・・。


晩御飯は入院中一度は食べられるというフランス料理。
なのに、なんでだぁ!おいら、そんな余裕ないっす・・・。
ってことで、勿体無いけどフランス料理フルコース撤退・・・。
食べたかったぁ〜・・・。
けど、あの時は断然ムリだった。スープすら受け付けず。


4分間隔で強い(自分の中では史上最強に痛い)陣痛。
しかし、ピラはあっさり、「それじゃ産めない」と。


18:00頃、母と祖母とダンナがLDRに到着。
ダンナの顔を見て、手を握ったら、トタンに緊張の
糸がプツンと切れて、涙がどんどん湧いてきた・・・。
ヒックヒック言って、泣いてしまった。
涙は止まらない。
痛い、辛い、今まで耐えてきたけど、辛いよぉ〜・・・。
しかし、ピラが「当分生まれないから食事に行って来たら?」
なんて言うので、3人は夕食に出かけてしまった。
ついでに、私に心配して「痛いの?」と問いかけた祖母、
速攻でピラに怒られた!


「今、お産に向けて集中してるのにそういうこと聞かないっ!」


なにもおばあちゃんにそんな言い方しなくても・・・。
お前は何様だっ!!


19:00頃、3人が戻ってくるが、「今日は生まれない」
とのピラの言葉に、一旦家に帰ってしまう。


もう死にそう、陣痛なんていいから、普通分娩じゃなくて
いいから、ハラ切って出してくれ!!
もうやめたい、あぁ、妊娠なんてするんじゃなかった、
なんで妊娠したんだ、欲しいだけじゃダメだったんだ、
などなど、わけのわからない後悔までしだした。


あまりに陣痛がキツかったので、陣痛と陣痛との合間の
たったの数秒や数十秒でさえ、陣痛が消える瞬間に
即寝、夢を見る始末。
あぁ、それだけ疲れてるんだ、大変なんだ、限界なんだ、
って、自分で実感した。


もう何時かわかんないけど、ダンナが飲み物や果物を持って
戻ってきた。
けど、とてもとても手をつける気には全くならない。
ダンナの手の平の骨が折れるくらい、腕が千切れるくらいに
にぎりしめて痛みと戦う。


自分で破水できないので、どうやら針で破水させるらしい。
私には「破水させるよ」とか言ってくれないピラ。
ダンナに「破水させるから薬飲ませて」って言ってるのが
うっすら聞こえて、「あ〜、破水するんだ」って知った。
ダンナが私の口に薬を入れて、ポカリを飲ませた。
しばらくして、ピラが消毒してから針で破水させた。
あったかい液体がドワッ!と出る。


もういきみたい・・・。
てか、いきみのがしてるのに、最後でどうしてもいきんじゃう。
声もどうしても出てしまって、雄叫び状態・・・。
息を吐け、お尻の穴を開くように、なんていわれるけど、
んなこと出来ねぇっつの!!
ウンチしてもいいから、って言われても、わかんねっつの!


あまりの辛さに大声を上げると、


 「なにっ!今の声っ!」
 「自分でその声聞こえてる?なんなの!!」
 「赤ちゃんの声(心音)聞こえないじゃない!!」


などなどと、また怒られる。
もぉぉぉぉぉ〜〜〜っ!!!
だってよ〜!声、出さね〜と死ぬっ!!


雑誌とかマニュアルには、子宮口が全開になったら
「いきんでいいよ」のサインが出ていきむ、とか
書いてあったのに、ピラは何も言ってくれない。
けど、いきんでいいとは言われてないけど、も〜ぉ
いきまずにはいられない・・・。
はぁ?
ケツの穴開け?
だから出来ねぇっつ〜の!
構わずいきむと、マタの間に何かデカくて硬いものが
進んで来るような感覚、迫ってくるのがわかる。


その後も叫び、怒られ、勝手にいきんでの繰り返し。
マタの間が熱い!痛い!やめたい〜っ!!!!!


「先生呼んできて」


そんな声が突然聞こえた。
え?
先生?
ってことは、産まれるの?
いきんでてよかったんだ?
なんで言ってくれないんだよ!


気付くとまわりに今までピラとダンナしかいなかったのに、
看護師さんがいっぱい囲んでいて、色んな器具が現れて
ガチャガチャ音がしてる。慌しい。


「はい、ちょっと真ん中に寄って下さいね〜」


ベッドが分娩台に早変わり。
色んな布がかけられたり、足を台に乗せさせられたり、
あれよあれよという間に、産む体勢に。


「産まれるんですか?」


と、ピラに問い掛けると、


「そうだよ」と。


へ?
そうなの?
まじで?
じゃあなんだ?やっぱり今までもいきんでよかったの?
つか、おいら、ヒッヒッフ〜とか、ヒッヒッフ〜ウンとか
やってねぇ〜〜〜〜っっ!!!
マタニティ教室で習ったのに、テレビでやってるの見たのに
あたし、やってないじゃんっ!!!!!!


両足開いて、「力を抜け」と何度も何度も言われる。
「赤ちゃんが産まれるときは力を入れなくてもツルンと出てくる」
なんて言われたって、あ〜た、出来るわけね〜だろっ!!
つか、分娩台に変身したあと、あたし、どうすりゃいいのっ?
誰か教えてよ!
呼吸とかどうしたらいいのっ?
初心者なのよ!
わかんないよ〜、次どうしたらいいのか、教えろっちゅ〜の!
確かマニュアルには陣痛の一番強いポイントでいきむって
書いてあったけど、分娩台になってからそんなに強い
陣痛が来なくなっちゃったし、ど〜すりゃいいんだ〜っ!
先生にもピラにも、「力抜きなさいっ!」って、
「足をもっと開いて!」って怒られるし・・・。


そうこうしている間に、なんかデカいものが出てきた。
千切れるように痛い・・・。
ココで踏ん張ったらなんか切れちゃいそうな、そんな予感。
慎重に、ゆっくり、って思ったけど、とにかく痛いっ!
マタが裂ける〜っ!!!
切るのか?
いつ切るのか?
それとも切らないのか?
もう切ったのか?
頭は出たのか?
肩は出たのか?
今どんな状態なんだ?
あとどれくらい続くの〜っ!!!???


「力抜かないと赤ちゃん苦しいよっ!!」


また怒られる・・・。
だ、だってぇ・・・・。


「ほら!もっと足を開いて力も抜いて!!」


だってぇ〜・・・怖いよ怖いよ、痛いよ、助けてぇ・・・。


「おしりが出ない!ほら、力抜いてっ!!!」


ひぇ〜・・・。
怖いけど力を『フッ』と抜いたら、
ズルッ、ポン、ヌルルッ!! 出、出た〜っ!!!


「ハイ、女の子ですね〜」


笑顔の先生が、生まれたてのリンリンを私の胸の上に
ちょっとだけ乗せた。
うわ〜、うわ〜、これがあたしの・・・・。(ジ〜ン)
ダンナが「写真撮っていい?」と、先生に聞くと、
「今綺麗に洗うから、それから撮ってね」と。


私は泣くと思ってた。
絶対、産んだらすぐに泣いちゃうと思ってた。
けど、あまりの疲れに、涙が出なくてやけに冷静。
ふと、「いきむ時、頭あげてヘソを見るの忘れてた」
なんて思い出す。
そういえばまだリンリン、泣いてないなぁ・・・。


私の左ナナメ後ろのスペースにリンリンが運ばれて、
ようやく泣き声が。
う〜ん、初めて聞くリンリンの声、超かわいい♪
女の子らしい可愛らしい声だなぁ〜・・・。
うぉ〜、泣いてる泣いてる〜。
足も手も、あんなに一生懸命動かして泣いてるよ〜。
ちゃんと動いてるよ〜!!


「明け方の出産になるかと思ったのに、よかったね」


先生が笑顔で言った。
え?
今何時?


時計を見ると、もう午後11時をはるかに超えていた。
時計を見て落胆した最後の記憶が午後8時だから、
3時間くらいあたしは無我夢中でいたんだな・・・。
LDRに入ってから12時間近く経ったのか・・・。


その後、胎盤処理やらなんやらで、また力を入れてしまい、
再びピラに怒られる。
言われるとおりに力を抜いたら、ヌルッと出た。
そして先生による消毒。
コレが超痛いっ!
けど、リンリンを眺めてなんとか気を紛らわす。


「会陰は切らずにすんだけど、膣壁が裂けたから縫うね」


先生が言った。
はぁ。
会陰、切らなかったんだ〜。
マッサージがんばったからかなぁ・・・。
膣壁が裂けたのは、やっぱりリンリンがお顔を上に向けて
出てきたから、直径が大きかったせいかな・・・。


麻酔をして、縫合。
溶ける糸なので、抜糸はなし。


看護師さんにハラをちからいっぱいマッサージされ、
押され、血を出させられた。
激痛・・・。ひぇ〜っ。
お産が済んでも色んな痛みがまだ待ってるのね・・・。


放心状態のまま、されるがまま、オムツみたいなのを
つけられて、胸元を開かれた。
体重測定が済んで処置が終わったリンリンが、
私のはだけた胸元にやってきた。
うつぶせのリンリン。


うわぁ〜、リンリンだぁ〜。
ちっちゃいよ〜、あったかいよ〜。
はじめまして〜!
私がママでちゅよ〜!


名前を呼びかけると、一生懸命こっちに頭を向けて、
目を開いて私の方を見ようとするリンリン。


肌と肌の触れ合いは1時間・・・の予定だったけど、
もう一人、お産が入ってしまったとのことで、
LDRを出ることになり、リンリンとはお別れ・・・。


ヘトヘトになった体をおして病室へ。。。
個室が原則の病院だけど、ちょうどお産が重なって、
しばらく4人部屋に滞在する事になった。
看護師さんに脇を支えられてベッドにたどり着いて、
その後何度かまたあのおなかグリグリ攻撃をされ、
やっと眠れる段階になった。


はぁ・・・・疲れた・・・・痛かった・・・。


けど、興奮状態が覚めやらず、全く眠れない。
やっと1時間くらいウトウトしたと思ったら、同じ部屋の
誰かの大イビキと、誰かの大絶叫(大声の寝言、
それも超ロングバージョンで日本語になってない)で
起こされる。
おぃおぃ、せっかく5日間、うちのダンナさんのいびきと
歯軋りと寝言から解放されると思ったのに、ここでも
いびきと寝言かよっ!
それも、ダンナさんのよりもデカいっちゅ〜の!
トホホ・・・。


結局、友達への報告メールを作成したり、デジカメ見たり、
外を眺めたりして朝を迎えた。



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