オミズの花道
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『 お姫様扱いしないで 』
2004年01月20日(火)


『 あまり私をお姫様扱いしないで下さい。調子に乗っちゃうから。 』

私がそう言うと真田さんは微笑んで、

『 俺にとって、あなたはお姫様です。 』 と答える。


ぎぃやぁぁ〜あ、はぁ〜ずぅ〜かぁ〜しぃ〜いぃぃぃ〜〜〜!
や、止めてくれと思う。素で思うのだが、口には出せない。

耳がチリチリするのが解る。
ああ、今、私はおサルのお尻のようにまっかっかな顔になってるんだろうなあ・・・・。


目の前に居るこの男性は、どうやったら私が無口になるか、照れて真っ赤になるか、よくよくご存知なようで、私はこの人と居ると接客のペースを失い、ボキャブラリの倉庫の扉が暗証番号付きの鍵にロックされてしまう。
私を知っている人間ならば『具合が悪いのか?』と思うような様子のおかしさである。

このセリフが許されてしまうくらい、彼がオトコマエなのは本当に始末に負えない。全然似合わなければ、水上においては殺意の対象でさえあったりするのだが、不運にもこのオトコ、こういうセリフが似合ってしまう。そうなると『ヲイヲイ』と茶化して突っ込めない私は黙ってしまうしかなく、顔をおサルのお尻の色に染めるしかないのだったりする。


最近ふと気が付いたのだが、彼の最終的な目的は本来の私を見る事であるようで、真田さんは会話や動作などを使って、誰にも見せた事の無い私を引き出して行く。
それを楽しんでいる。嬉々としてどうやったら私が赤くなるか実験している。

ひょっとしたら性格的にサディストなんだろうか?
それともタマネギやラッキョウを剥いているのと同じ感覚なんだろうか?


遺伝子レベルで惹かれ、知性と教養で惹かれ、趣味と言葉がだぶる。
尚且つこういうやり方で自分を脱がされるのは、ちょっと悔しかったりする。
いや、何となくなんだけど・・・・悔しいのよ。


で、真田さんもネットが好きで、あちこちのサイトを覗いてるらしいのだが、先日からどうも私のこの日記を捜索しているらしい。
ここが見つかるのも時間の問題だと思っている・・・・。


それを思うとまた私は、夜中に顔をおサルのお尻の色に染めていたりするのだ。







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