ケイケイの映画日記
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2026年06月14日(日) 「Michael/マイケル」




息子に「明日、マイコ〜観てくるわ!」と言うと、「またクィーンの時みたいに、ボロクソ言うんちゃうん?」と宣う。フッフッフッ。息子よ、クィーンはな、あんたの母親が青春賭けた推しやったわけ。マイケルは、好きか嫌いかと聞かれた好き、くらいの薄口に好きな人。楽曲は大好きな曲もある、程度。背景も世間様が知っている以上には、知らんのよ。なので、好きな曲とダンスが観られたら、それでOK!予感的中、めっちゃ楽しめました。監督はアントワン・フークワ。

ステージパパの父親ジェセフ(コールマン・ドミンゴ)の元、黒人兄弟バンドとして売り出すジャクソン5。末弟のマイケル(ジュリアーノ・クルー・ヴァルディ)の歌唱力と愛らしさで、モータウンレコードから声がかかります。エピック移籍後にジャクソンズと名前を変更。ハイティーンになったマイケル(ジャファー・ジャクソン)がソロでリリースした「Don't Stop 'Til You Get Enough」が空前の大ヒット。以降マイケルは、人種を超えて、稀代のアーティストとしての道を歩みだします。

ストーリー的には、年代別に追って再現していました。父親の虐待や詐取、モータウンに見出されてからの躍進、動物園のような自宅、猿のバブルス、ネバーランドへの憧れ、ソロとなりスーパースターへの階段を上り、父との決別、整形、白斑症、火傷、その後の鎮痛剤の依存への予感。こんな感じで、広く見知った事実を、サクサク描いています。

この辺は想定通り。時系列が前後したり、お話しを盛ったり減らしたり、挿げ替えたりは、あるんでしょう。この辺は詳しい方々には、「ボヘンミアン・ラプソディ」の時の私のように、多分不評だと思います。兄弟の数は違うし、一番謎だったのは、姉のラトーヤは出てきますが、多分マイケルの次に成功したはずのジャネットは、存在さえない。

表層的に並べながらも、それなりにマイケルの人生の哀歓が感じられ、決してドライでも、綺麗ごとだけでもありません。この辺はエンタメ作品として、軽めのドラマの盛り込みには安定感のある、フークワの腕前じゃないでしょうか。

という事で、主題はやはり歌とダンスだと思いますが、これは私的に100点満点!聞きたかった曲やダンスは、涙ものの再現力です。ジャファーは自分で歌も歌っているそうですが、とっても似ています。顔も素顔はマイケルとは違いますが、メイクと演技で、全く気になりません。顔は似ていなくても、ジェファーはマイケルの兄・ジャーメインの息子で、実の甥です。こんなに容易にマイケルを重ねる事が出来るのは、血を感じずにはいられません。全編出ずっぱりの大熱演でした。

世界的な大ヒット曲の成り立ちから再現まで、丁寧に時間を取って描いてくれて、大感激です。知らない曲がなく、まるでビートルズだなと思いました。青春の推しはクィーンと書きましたが、正直言うと、途中からどんどんヘビーなハードロックが好きになり、メロディアスでドラマチックなクィーンは、ちょっと違うなとなってきていました(それでもブライアンラブは継続)。「ボヘンミアン・ラプソディ」でも、身を乗り出して聞きたい曲は、それ程ありませんでした。

あぁだけど、マイケルの曲は、全曲ノリノリで、観ながら聞きながら、勝手に身体が動く。ずっと観ていたい。すごいよ、マイケル。全ての曲が時空を超えて、感動を呼ぶなんて。と思った時にハッとしました。これは伝記映画。主人公に敬意が湧くのは、作品として大成功なんじゃないですかね?

マイケルの亡くなるまでの生涯を描くと思っていたので、ジャクソンズを正式に脱退してまでで、正直拍子抜けでした。この後、整形依存、児童への性的虐待事件、白人化した肌は本当に病気なのか?等々、ダークサイドに傾くスーパースターの姿は描かれませんでした。この辺は綺麗ごとだよな。

と、思っていたら、続編の予定もあるんだとか。なら、そう言ってよ〜ん。取り敢えずもう一回観ます。さぁ皆さんご一緒に、フォ〜!





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