ケイケイの映画日記
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2007年01月17日(水) 「ラッキーナンバー7」

前々日の「愛ルケ」の悪夢を払拭すべく、本日観てまいりました。豪華キャストの奏でるクライムサスペンス、という触れ込みの割には、イマイチ地味な扱いですが、普通に面白かったです。

スレブン(ジョシュ・ハートネット)は災難続き。失業した日に住んでいるアパートはシロアリにやられ立ち退き、恋人の家に行けば彼女は浮気の真っ最中。仕方ないので友人のニックを頼ってNYへやってきた直後、強盗に財布を盗まれる始末。やっとこさアパートに着くとニックは不在。鍵の開いている部屋を不審に思いながらシャワーを浴びた直後のスレブンを、「ボス」(モーガン・フリーマン)と呼ばれる大物ギャングの手下が、ニックと間違えて拉致します。彼はニックに間違えられたまま、ある殺人を依頼されます。しかしその様子を観ていた、敵対する「ラビ」(ベン・キングスレー)と呼ばれる別の大物ギャングの手下に拉致されます。こうしてニックに間違われたまま、スレブンは闇組織の抗争に巻き込まれますが・・・・。

豪華出演者は、他に殺し屋のブルース・ウィリス、ニックの隣の住人にルーシー・リュー、刑事にスタンリー・トゥッチなど、カスミソウのような地味な華も兼ね備えた実力派ばかり。前半は一瞬で相手を仕留める殺戮場面や、一転してスレブンが間違われるシチュエーションをコミカルに見せたりを、強弱つけて見せてくれます。コミカル場面は、まったりしたユーモアがあります。少し間違うとぬるいユーモアで笑えませんが、この豪華キャストが功を奏したようで、アンサンブルが楽しめ私は素直に笑えました。

二転三転のドンデン返しが魅力との触れ込みですが、私のように何の前フリも仕入れず観た観客でも、最初のブルースの語る昔話は、きっと重要なのだとわかると思います。その後のドンデン返しの主の微妙な言動で、これはもしや・・・と思い始め、ある行動に出たときの俊敏さで確信に変わるはず。なのでこれはそれほどでもないなぁ。

辻褄合わせのために、ちょっと無理しているなぁと思うことも、無きにしも非ずですが、ある程度伏線には始末をつけていますし、あっ!あっ〜〜〜!という驚きはないけれど、合格点はあげても良いと思います。それにね、悪い奴は映画の中でくらい、バッタバッタ死んでくれたらスカッとするってもんです。ちょっと腑に落ちない殺人もあったので、最後のドンデン返しはだいぶ甘甘なんですが、この方が気分いいので、良しとしようか。

主役のジョシュはカッコイイ!私は同年代のオーランド・ブルームより彼の方がご贔屓で、「ブラック・ダリア」でも、若々しい色気と精悍さをみせていましたが、この作品ではプラスユーモラスな面も見せて、なかなか上手くこなしています。ルーシーは雑誌などでは魅力が伝わりにくい人で、動きのある役柄だと、とてもチャーミングです。この作品でも東洋人は若く見える素養を生かして、セーターにミニスカート、ボヘミアンっぽいジーンズ姿などガーリーファッションも思いの外似合っていました。早口で陽気な女性をとても可愛く演じていました。他の大御所たちも無難に演じて○。スタンリー・トゥッチは、どんな役でも暑苦しくなく好演するところが、私は好きです。

この作品、「あの時」殺し屋が入れ変わっていれば、なかった話なんですよねぇ。やっぱり人生は運に左右されるもんってとこでしょうか?ではこれにくらいに。一番大事なのは、何も仕入れずに観る事です。
今年のベスト10に入るような傑作ではありませんが、小気味の良い拾い物としては、充分楽しめるかと思います。


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