ケイケイの映画日記
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2006年10月30日(月) 「スネーク・フライト」


日曜日に観て来ました。その日は午後に用があり、映画は無理だなと思っていたのですが、朝ちょっと時間が出来たので、一番の回を観ました。いつもあの手この手で安く観ている私ですが、今回東宝の株主券が予定より遅く到着し、来月回しかと思っていましたが、何とか観られました。もっと笑えるのかと思っていましたが、意外や正統派パニック作品で、そこはかとない安モン臭さと唐突な筋がとってもB級っぽく、まずまず楽しめる作品です。

検事である父親の殺人現場を目撃したショーン(ネイサン・フィリップス)。犯人は検事に追い詰められていた大物犯罪者のキムです。キムを逮捕する唯一の証言者として、ショーンはFBIのフリン捜査官(サミュエル・L・ジャクソン)の強固な護衛の中、証言台に立つべく飛行機に搭乗します。しかしそのことを知ったキムは、大量の蛇を彼らが搭乗した飛行機に忍ばせ、パニックが起こった飛行機ごと墜落させようと計画します。

フライト中の飛行機の中で、大量の蛇が発生したらどうなるか?の一発芸作品。

出だしは、如何にもな能天気な爽やかさとBGMで、期待を高めるというより、お茶の間でテレビ東京が放送する作品っぽくリラックスさせておいて、ドン!と殺人シーンが入ってきます。唐突にフリンがショーンを助けたり、変なんですがスピィーディーなんでまぁええかと言う感じ。ちょっとセガール作品を彷彿させますが、蛇が出てくるまでの繋ぎはOKです。

蛇が出てくるまでの機内の様子も抜かりなく描写。
そしていざ蛇!
小さいのからアナコンダ級まで、うじゃうじゃうじゃうじゃ、ぎゃ〜〜〜!と、爬虫類嫌いな人は顔面蒼白に成りそうなくらい出てきます。おっぱい噛んだりあそこを噛んだり、頭から丸呑みしたり。笑ったのはこの辺までで、後は本当に手に汗握るパニックモノでした。愛あり涙あり感動ありなんですが、そこはB級、上手く見せているけど心には残りません。残るのはハラハラドキドキだけですが、それでいいと思いました。

ただ蛇のシーンが長すぎて飽きました。最後のスペクタクル場面で息を吹き替えしましたが、この手の作品で2時間近くは長すぎ。15分くらい切っても良かったかも。しかしなんですね、白人の金髪碧眼クンは良い人ですが少々頼りなく、女子供を体を張って守るのは、黒人やアジア人男性とは、これは狙っているのかも?そういや悪漢も名前から韓国系ですね。

私が蛇と同じくらい楽しみにしていたのが、画像右のジュリアナ・マルグリース。大好きだった「ER」で、女性では一番好きだった看護師長キャロル・ハサウェイを演じていた人です。今回は機転の効く優秀はキャビンアテンダンド役で、キャロルを彷彿させたのが、私的にとっても嬉しかったです。缶が横に滑る様子で、飛行機の水平性が保てていないのを見つけるシーンが良かったです。ちょっと老けたけど、私も老けたからおあいこかしら?(意味不明)。

ジャクソンは大物俳優ですが、結構謎の作品選びをする人で、映画史に残る作品から、なんであんたがこんな作品?というのまで、幅広くご出演のところが、映画ファンにはきっと好感度が高い人だと思います。今回はカッコ良かったから○。でももう還暦近いんですよねー。男性的魅力ムンムンで、まだまだ活躍してくれそうです。

面白かったけど、テレビ東京で放送するまで待っても良かったかな?というのが本音です。割と吹き替えが似合いそうな作品。意外とデートムービーにも向く作品です(いや本当に)。


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