ケイケイの映画日記
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2006年04月11日(火) 入院・手術〜退院まで

4/2(日)入院当日

この日の3時に入院予定。当日は緊張しているも、なんだかぼんやり。「もしかしたら、今日もお母さんが朝ご飯と昼ごはんつくるん?」と恨みがましく家族に言うと、朝は三男がフレンチトースト、昼は次男が炒飯を作ってくれた。その後も緊張とぼんやりが続行。2時半になり夫といざ出陣。

2時50分頃到着。日曜なので、そのまま3階の看護婦詰め所へ。にこやかに出迎えて下さる看護婦さんたちに心が和む。四人部屋に案内されるも、誰もいない!「ちょっと前まではすごく混んでいたんですよ。昨日今日でバタバタ帰られて。」とのこと。相部屋なら筋腫手術の先輩がいるはずなので、経験者に色々聞けると思っていたのが、ここで撃沈。まぁ広々独り占めもいいかと気を取り直す。

下からの超音波で内診、その後剃毛、アルコールと抗生物資のアレルギーチェック、血栓予防のストッキングをはく。アレルギーはアルコールで引っかかり、低アルコールの消毒となる。

アルコールチェックで赤くなったのは初めてで、ちょっとびっくり。診察&説明は主治医の院長先生ではなく、副院長先生。ここの病院の先生は2人。私の執刀医ではないが、もちろん手術には立ち会う。「大きさはやっぱり大きいですね。8×8くらいかな?他に1×3と、ごく小さいのがあります。」その後手術の説明を、夫と二人で先生から聞く。腰椎麻酔と聞いていたので、眠らせて欲しいと頼むと、吸入で手術中は眠らせてくれることに。「普通ケイケイさんの筋腫の大きさなら、よそでは開腹手術だと思いますが、こちらで膣式でいけると判断して開腹になったのは、ここでは3回しかありません。まずは大丈夫ですが、何事も絶対はありませんので。」「卵巣は二つとも健康なので、残す予定です。ですから生理はなくなりますが、急に更年期が来ることはありません。体力が回復すれば、術前と同じ生活が出来ます。」と、誠実且つ納得できる説明に心が落ち着く。その後も看護婦さん方の「うちの先生のオペは素晴らしいですよ。」「うちの先生は本当に腕がいい」との検温や見回りの際の言葉がけに、ますます心が落ち着く。夫はその後帰宅。6時に食事。

5分粥・ゼリー・温めた牛乳・桃の缶詰3/8きれ。9時からは絶飲絶食。就寝時は眠剤を処方されるも、あまり眠れず。妊婦さんも服用する分で弱いそう。

4/3(月)手術当日

手術当日。朝6時に浣腸。以降本日は絶食。9時ごろからブドウ糖点滴

手術は1時半予定。看護婦さんや先生が何度も笑顔で見回って下さる。その間にお掃除の方にも「ここの先生は腕がいいよ。みんな元気になって帰りはるよ。」と励ましていただく。12時半頃に、夫・兄嫁・長男・三男到着。雑談で気が紛れる中、いよいよ3階の手術室へ。

腰椎麻酔の前に局所麻酔。その後腰椎麻酔。麻酔は副院長先生

あれ?痛くない。中1の時盲腸の手術の際の腰椎麻酔は激痛だった。腰椎麻酔だけだったため、手術中の会話はまる聞こえ。「あんた、腸が長いな。これ草食動物みたいやで。前世は馬かも知れんな。アーハッハッハ!」のお気楽発言や「破裂寸前やな(腹膜炎を起こしかけていた)」との言葉に、怖いし吐き気がするしで(腸を動かすので)、思わず泣くと、「なんや!大きい子が泣いて!」という執刀医に、婦長さんが「先生まだ中1の子なんです!いい加減にして下さい!」と叱責。昔はこんなんだったのよ。

数回麻酔が効いているか先生が確かめる。「僕の手、強く握れるかな?」と何度も確かめるのが、麻酔の効きだけではなく、心も落ち着く。酸素マスクがかけられているので、何度も吸うが眠れず。あぁ、もうはよ寝たい!「いつ眠れるんですが?」と問うと、「まだやで。今は酸素を流してるだけや。麻酔の効きを確かめてからやで。」と笑われる。そーですか・・・。

その後執刀医の院長先生登場。「そしたら始めるねー」の声の後、眠ってしまう。

がちゃがちゃ音がする。うつらうつら覚醒。「膣式でいけたからね!大丈夫やったよ。」の、執刀医の言葉に「ありがとうございます。」と答える。でもまだうつらうつら。

手術着を着せてもらい、ストレッチャーで病室へ。家族の顔が見える。うつらうつら。熱が出るので電気毛布が敷いてある。導尿の管あり。点滴。血中酸素濃度のための装置が指にはめてある。むかつきと軽い頭痛あり。看護婦さんに訴える。口が渇くので、氷を二かけたべさせてもらう。

一旦家族を送って、夫だけ再度来院。その頃もまだうつらうつら。(看護婦さんによると、「ケイケイさんはむかつくと仰ったので、吐き気止めを点滴に入れたんです。そのせいで眠たかったと思います」とのこと)。

一晩中寝ては起き寝ては起き。でも深く眠れる。何度も看護婦さんが見回りに来られる。熱は37・5分前後。血圧は90−60前後。痛いことは痛いが、予想より遥かに楽。

4/4(火)術後1日目

血液検査。問題なし。装置は前夜のまま。朝食は重湯とおみそ汁とお茶。お昼過ぎに導尿の管と心電図が抜ける。歩行。ふらつきなし。体を拭いていただく。持ってきたパジャマに着替える。ストッキングも脱ぐ。栄養補給と感染予防の点滴(朝2本、夜1本)は続行。痛みの座薬を朝晩使用。痛みはあるが、でもびっくりするほど早く体力が回復。ガスを確認。適時先生の回診と看護婦さんの見回り。血圧は前日くらい。体温は37.前後。昼食は5分粥と荷野菜、おみそ汁。夕食は7部粥と煮魚、煮野菜、おみそ汁

この日、同室に膣式筋腫で明日手術の方(Iさんとする)が入院。「思うよりずっと楽ですから。大丈夫ですよ。」と、ここぞとばかり、手術の先輩に自分がして欲しかった励ます側に。良い方で、以降退院まで仲良くしていただく。

夜は夫来院。落ち着いた私を見て安堵している模様。

4/5(水)術後2日目

点滴朝夕。座薬朝夕。シャワー、洗髪。シャワー・洗髪は以降毎日。お通じ有り。回診・見回りは前日同様。体温も同じ。血圧が110前後ー70〜80前後と、通常に戻る。今日から普通食。動いていないので、眠れない。

回診の際、お腹を触り固さを確認。「柔らかいねー、いいねー!ガス出た?お通じも?そう、良かったね、バンバン出してね!」。バンバンて・・・。先生すごく忙しいらしく、風のように去る。以降の回診時も、私も日に日に回復を感じている上、先生お二人とも、「そうー、良かったね、好調やね。」の連発に、患者の私も単純に気分が盛り上がる。食事は、ここは産科もあるため食事にボリュームがあり、朝のパンはともかく、お昼のポークチャップ、夕のささみフライはちょっとキツく、おかずはほとんど残す。まぁこれくらいはね。

昼に職場の同僚、義妹がお見舞いに来てくれる。「元気そうで良かった」と、両方安堵してくれる。

導尿の管が抜けたあと、排尿の時軽い痛みと残尿感、頻尿に、膀胱炎を疑い聞いてみると、多分管のせいだとのこと。様子をみるように言われ、次の日には解消する。

4/6(木)〜4/8(土)術後3〜5日

点滴なし。投薬(消炎剤、痛み止め、胃腸)に変わる。血圧安定。体温も36度から36度5分までの通常に戻る。4日目は血液と尿検査。問題なし。痛みはほとんどなし。不眠気味は続行。生まれて初めてハルシオンを服用。しかし夜中のお産で目が覚め、6時間くらいしか眠れず。

金曜日には年配の方(Tさんとする)が入院。筋腫ではないけれど手術なので、Iさんと、二人で励ます。この方も良い方だった。金曜日に友人二人がお見舞い。病室横のデイルームでおしゃべり。楽しくて長く座って喋っていたので、その後少しお腹が張ったが、大丈夫。まだ術後5日ですから、当たり前っちゃ、当たり前。

4/9(日)術後6日

投薬なし。検温と血圧だけ。安定。痛みほぼなし

若先生、別の友人二人とその娘さん、夫と次男・三男がお見舞い。退屈だったので嬉しかった。明日手術の方が同室に(これで部屋満杯。新生児室も知らぬ間に増える)。筋腫で膣式と聞き、またもIさんといっしょに励ます。だって術前不安やもん!

夫は結局金曜日に来なかっただけで、毎日来てくれた。順調なので来なくて良いと言ったが、気になった模様。日に日に回復していく私を尻目に、段々病人のようにやつれていく夫。長男も家事手伝いで大変な模様。ちょっとは私のありがたみがわかったかな?早く元気になって、お返しするからね。

4/10(月)術後7日目

退院前の内診。問題なし。病理検査の結果も、筋腫は良性と判明。退院後の生活の注意と説明を聞く。先生方、看護婦さんたち、同室の方々にお礼を言い、会計を済ませ無事退院。

おかげさまでとても順調な入院生活でした。手術入院の感想と退院後の注意はのちほど。


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