ケイケイの映画日記
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2005年06月06日(月) 番外・子宮筋腫だって!

すみません、今日は映画のお話じゃないです。実は今日婦人科に行き、子宮筋腫があるのがわかりました。ちょっと珍しいケースだったのと、大丈夫だと思いながら、もしかしたらガン?とも怖がっていた自分の気持ちがホッとしたこともあって、ちょっとだけここに書かせて下さい。女性はもちろん、男性も奥様やパートナー、お母様のお気持ちを察する材料になれば幸いです。

実は子宮筋腫は晴天の霹靂ではなく、ちょっとそうかな?とは思っていました。生理の時大量に出血する時が年に何回かあり、年齢的にも癌検査をしなければと思いつつ、そのままでした。それが3ヶ月前くらいから、ちょっと下腹部が腫れているのに気づきました。子宮より下の膀胱の辺りだったので、?と思いつつ、生理も順調、不正出血もないのでそのままにしていたのですが、段々違和感から鈍い痛みを時折感じるようになり、相談した勤め先の先生にも、「早めに婦人科で診てもらった方がええですよ。」と言われ、そうしようとした矢先のことでした。

6/3に友人と久しぶりに会うも、アルコールがダメな私でも、一杯くらいのチューハイは大丈夫なのに、飲み終える頃猛烈な吐き気が襲い、早々に一人退散(ごめんね、友よ)。次の日の土曜日は仕事もあったので、早めに就寝、やっぱりお腹に違和感はあるも鈍痛でした。先生に内科用の超音波で診てもらうと、ちょっと腫瘍のようなものが。再度婦人科の受診をうながされ、木曜日の仕事休みに行こうと決心。その時微熱があったので、先生にビタミン注射をしていただきました。

ちょっと元気になり、一度はぽしゃった「ZOO」を観に三男とテアトルへ。しかし観ている最中節々に痛みが。帰って熱を測ると37.3度。夫の「何で映画なんかいってん!」との声を背中に、欠席出来ない自治会の会合へ向かいました(今年は班長)。そんなに言うなら、あんたが行って!と言いたかったけど、けんかになるので辞めました。そしたら熱はぐんぐん38.5度まで上がり、下腹部にはキリキリした痛みが断続的に襲います。一昨日友人たちと話していて、ハタと気づいた卵巣嚢腫ではなかろうかと言う、思いがよぎります。

卵巣という臓器は、別名「沈黙の臓器」と言われ、自覚症状が出てからのガンなど、だいぶ進んだ状態が多いそうです。そんな場所での痛みですから、私はてっきり茎捻転を起こしていると思い込み、処置が遅いとお腹で壊死が始まってしまうと書いてあるので、もう大変!明日は絶対病院に行こう、でも茎捻転って七転八倒の痛みと書いてあるけど、我慢出来ないことはない。でもこれが経産婦の悲しさ、痛みはなんでも「お産」と等価交換してしまうので、お産に比べりゃこんなもの、と私が思っているだけで、この痛さは人様には七転八倒なのだろうか?また疑心暗鬼に。それにもしガンだったら?

中1の三男の心配する顔に「お母さん、あんたが大人になるまで絶対死ねへんからな。」と言いつつ、憎たらしい上二人のバカ息子どもには、「お母さん若いから(43歳です)、もしガンやったら進行早いし、年内で死ぬからな。」とへこますのも忘れない私。そう言いつつ生命保険の証券を見直し、婦人科特約はちゃんとつけてあるのに安堵、これで平均15万前後の入院費は大丈夫、ネットで闘病記を読むと、国からの返還金は二ヶ月にまたがると4万ほど少なくなるので、月初めに手術するように書いてあり、もし検査→手術・入院も今ならセーフでまた安堵(全部痛み止めを飲みながら調べる)。我ながらこんな時まで主婦根性とはと、苦笑していました。

仕事は休み、いよいよ近所のSクリニックへ。ここは女医さんなので、行きやすいのです。先に尿検査とコップを渡された私はその後絶句、なんと血尿が出ているのだ!(生まれて初めて)。ここで卵巣嚢腫説及び茎捻転は木っ端微塵、膀胱炎のひどいの→腎盂炎へ思考回路はするする。が、診察が始まるとまた別の驚きが私を襲います。先生から「まぁ、大きな子宮!」えっ??「あなた、子宮の中に直径6cmの筋腫がありますよ。出来た場所が悪いから、筋腫が膀胱を圧迫して尿の出を悪くして、徐々に老廃物を溜まらせて、腎盂炎を引き起こしたのよ。これは全摘した方がええねぇ。」「先生、良性ですか?」「確実なことは言えませんが、この様子ならまず大丈夫でしょう。ガン検査もしときますか?」「はい、お願いします。」

点滴を終え薬をもらい、結果を報告しにそこから徒歩5分くらいの勤め先の病院に。「良かったですね、原因がわかって。いつでもケイケイさんの都合で手術してくれはっていいですよ。」という若先生に感謝しながら、そこからまた徒歩5分くらいの夫の実家に向かいます。14年前実母を亡くし、姑が81歳となった今、兄嫁さんは私の姑がわりです。「なんでも協力出来ることはいいや。私も筋腫の手術した人に聞いてみたるわ。」と言う言葉に感謝しつつ家路に向かいました。

横になっていると三男が帰ってきて、「お母さん大丈夫?」と聞くのでこれこれしかじか。「ふ〜ん。子宮って女の人しかないねんやろ?」「そうや、そこでまだ卵やったあんたを人間にしたんや。」と言いながら、私はふいに涙が。そうだ、安心したので九分九厘取ってもいいと思っていた子宮ですが、ここは息子三人を人間にした場所なんです。追い討ちをかけるように、バカ次男から「大丈夫やった?」の電話が。この子は難産で、母子とも死にかけたんやよなぁと思い出しつつまた涙。やっぱり子宮を墓場まで持って行きたい気持ちがむくむく湧いてくるのです。女なんて、ホルモン一発の生き物だと実感しました。

大きな病院での説明は夫といっしょに行くつもりです。だって私の子宮に種を蒔いた人ですから(←そーじゃなくて・・・)。夫51歳妻43歳の夫婦は、決して若くはないけど、老いぼれてもいないはず。妻が子宮を全摘するのは、夫にとっても大問題なはず。納得出来る方法を、夫婦で考えたいと思います。ので、このお話は続きがあるかも(しれない)。尚大阪市は今年昭和の遇数年に生まれた人は、400円で各医療機関で子宮ガン検診をしています。(来年は奇数年)。私も36年生まれなので該当します。詳しくは、医療機関までお尋ね下さい。


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