ケイケイの映画日記
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2005年03月26日(土) 「ナショナル・トレジャー」

「香港国際警察」に続いて、春休み母子鑑賞会作品です。が、どーも予告編で想像していた作品と違う。これ製作はジェリー・ブラッカイマーなんです。それにしては、なんかこじんまりしてるなぁ。もっとド派手な内容で、「インディ・ジョーンズ」や「ハムナプトラ」みたいな感じを期待して行ったので、ちょっと肩透かしでした。

テンプル騎士団が米国内に隠した財宝を、数代に渡り探し続けているゲイツ家。その手がかりをやっと掴んだベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)。変わり者扱いされていた彼を信じ、出資を続けてくれていたイアン(ショーン・ビーン)ですが、その謎を究明するには、アメリカ独立宣言書を盗まなければならず、諍いになり袂を分ちます。ゲイツは天才ハッカーのライリー(ジャスティン・バーサ)と共に、イアンからの宣言書強奪を阻止すべく、先に宣言書を盗みます。その時巻き込まれてしまったのが歴史学者のアビゲイル・チェイス博士(ダイアン・クルーガー)。宣言書を追うイアン。ゲイツは謎を解きながら、先に財宝にたどりつけるのか?

この手の作品はぼ〜としていても筋がわからなくなることは、まずありません。そう油断したのがまずかった。筋はわかり易いのですが、謎解きがイマイチわからんのです。私が無知なだけかも知れませんが、テンプル騎士団?名前くらいは聞いたことあるなぁ、フリーメイスン?ペリー・メイスンなら知っておるぞ、レイモンド・バーだ、などアホなことを思いつつ、祖父役クリストファー・プラマーのダンディぶりに嬉しくなったり、父役ジョン・ボイドとケイジは全然似とらん、でもこの父からジョリーちゃんが出てくるのも不思議なのでこれもありなのか、などなど他ごとを考えていたら、思いっきり謎の組み立ての底辺に乗り遅れてしまいました。

話は一つ謎が解けると又次の謎が待ち受け、それを頭脳明晰にゲイツたちが解き明かす様子に知性を感じなければならないのに、ふ〜ん、そうですかぁ〜と頭を通り過ぎて行くだけ。これが徳川埋蔵金の謎なら感激するところが、どうも私には馴染みの薄い題材で、謎解きの面白さが感じられませんでした。

期待したアクションも、物珍しい場所を巡るわけでなく、アメリカの地味な都会の中で繰り広げられる、これまた地味な味付けです。私はCGや派手な爆破はそんなに好みませんが、でもでもこの手の作品には、ゴージャスにこれでもかとありえない場面の連続を期待します。追いつ追われつ、そこそこドキドキはするのですが、本当に普通。確かにツッコミは満載ですが、宝探しと言うロマンスに溢れた題材なので、それは気になりませんでした。しかし、このお宝がやっぱり私が期待した向きじゃなかったです。なんちゅうか、金銀ざくざく目にも眩しいものを想像していたのですが、歴史的見地からみてのお宝と言う感じでした。

期待はずれの数々ですが出演者が地味目にゴージャスで、これは良かったです。ケイジは逃げる姿もドタドタ、全然カッコよくないのも御愛嬌で、変わり者扱いされながら家名を必死で守りたい良き子孫ぶりで、好人物に見えます。ダイアン・クルーガーは私は未見ですが、「トロイ」でヘレン役だった人。なかなか綺麗じゃないですかー。戦争を引き起こすのには無理がありますが、この作品の枠にはまった知性と美貌がありました。ゲイツの相棒・ライリー役のジャスティン・バーサは、庶民的なガエル・ガルシア・ベルナル風の容姿で、軽めに愛嬌たっぷりに演じているのに存在感もそこそこあり、彼も良かったです。

ボイド、ハーヴェイ・カイテル、プラマーなどは出ているだけで味があるので、見せ場があるわけじゃないけど、お目にかかれて嬉しいですと言う感じ。そして一番素敵だったのは、敵役イアンのショーン・ビーン。昔危ない橋を渡って財産を築いたというセリフが出てきますが、いわくありげな様子も渋く、ニヒルな男っぷりで一番素敵でした。ただディズニー作品ということもあり、流血や殺人は皆無。イアンも非情さが感じられず、ゲイツとの対比が曖昧で、宣言書強奪、宝探しなど同じことをするのに善悪の対比が薄く、話し合いで協力したらは?などど思ってしまいました。

これが全米で大ヒットとは、ちょっと?な作品ですが、後味は悪くないし、春休みにアニメやファミリー物に飽きた子供さん連れでも、安心してご覧にはなれます。ラストからは、2も作る気満々みたいですが、もうちょっと派手なのを期待したいです。


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