日々記
もくじ|かこ|みらい
| 2002年12月09日(月) |
人間ほっかいろ。*小話* |
体温書けず。 浮気してクリスマスのはなしを書いてました。 あんまりにも寒かったもんで。 申し訳ないので。 小話ゴー。
人間ほっかいろ。
「さみぃ」 音にされると寒さ倍増な気がします。 って言ったら、少し考える風にして、あちぃと言い直された。 「あちぃあちぃあちぃ・・・あちぃ?」 「あちくならないみたいです。暗示失敗です」 カタカタと身体の震えが止まらない。 室内なのに、吐き出す息は白い。 「塩見。今見るとますます君の素足は眩しくて痛いよ。寒くない?」 「さみぃですよー。そりゃ」 とんとん、と机に落として書類の端を揃える。 でもこの学校に通う生徒としては、スカートはかなきゃしょうがないわけで。 「いやタイツとかストッキングとかさ、色々あるでしょう。女の子のアイテムは。オレは今日、クラスの女子がスカートの下にジャージはいてるのを目撃したんだけど」 「・・・こんなでもいちおう生徒会役員ですから。規定の服装しとかないと」 うちの学校はすごく校則が多い。 しかも古めかしいものが多い。 靴下は白と紺のみ。それ以外は一切不可で。 防寒着は二種類までとか。 この事項が一番よく分からないのだけど、コートを選んでしまうと、あとはマフラーか手袋かで究極の二択をしなくちゃいけないことになるのだ。
「で、塩見の選択はこっちなのね」 昇降口で外に出るのを躊躇っていたら、後ろから無駄に長いマフラーの両端を掴まれて首を締められる。 「先輩、苦しいです・・・」 今井先輩は笑いながら、マフラーの余りをりぼん結びにしてしまう。 やめてください。 「なんでマフラーにしたの?手の冷たさのほうが耐えがたくない?」 「うーん。て言うか。私、人間ほっかいろなんで」 「・・・人間ほっかいろ?」 耳慣れない言葉に今井先輩の端正な顔が歪む。 先輩はこの顔だけで生徒会長にのし上がったとずっと主張していて、だから仕事はできません。ごめんなさい。って就任の挨拶をした人で。 でもこうやって、会計の仕事とか居残りしてまで手伝ってくれたりする。 顔だけじゃない人だと思う。 「そうなんですよー。私手の表面温度だけ高いんですよ」 「でも、寒いんだよね?」 と、カタカタと震える肩を指差される。 「そりゃ手以外は寒いですけど。ほっかいろだから。触ってる人はあったかいと思います」 「ああ、なるほど」 そうするのが当たり前みたいに。 すっぽりと、左手が先輩のコートの右ポケットに収まった。 慌てる暇もなく。 「あったけぇ」 と、先輩が歓声をあげる。 「あったけぇあったけぇ・・・あったけぇ?」 覗き込むようにして先輩が聞いてくる。 こうやって、先輩はわざと人の温度を上げさせようとしてるんじゃないか。 素直じゃないことを思う。
「・・・あったけぇです」
現在進行形でパルマ対レッジーナ見てます。 俊輔ファイト。中田も応援しつつ。 今日、カーペットを買いました。 足の裏があったけぇです。 私、足先だけは氷点下娘なので。 手はほっかいろ代わりにできるほどあったけぇんですけど。 この特技はこんな風に発揮される日がくるのか。はたして。 最近、手と体温にこだわりがありーのなのでどうしてもこういう話になっちゃいますね。 ワンパターンも私の特技ではありますが。 はたして。
|