日々記
もくじかこみらい


2002年06月01日(土) 感想はノンフィクションで。

(うわ、死ぬ)

 あたしが死ぬ。
 ばたんと背中からベッドに倒れ込んだ。スプリングが軋んだ。
 そして、バサッと手の中からそれは落ちた。


 一瞬息の仕方が分からなくて。
 もう少しで窒息するところだったんだ、って気づいたのすごく遅かった。

 でも心臓がどこにあるのかがまだいまいちで。
 だってお尻のあたりでドキドキしていて。
 おかしいじゃん、そんなの。人間として。
 心臓は左胸。
 頼りない感触に阻まれながらもしっかり確認する。
 ちゃんとそこにあった。
 動いてた。
 あたし生きてた。
 涙が出そうになった。

 
 絶対そうだっって確信あったけど、でも、本当にそうだなんて思ってなかった。
 覚悟、足りてなかったのかも。全然。

 そのせいで。

 あたし、もう二度と書かないかもな。なんて思った。

 だって書けない。って思った。一生こんなふうに、あたしには。
 それじゃあ意味がないって思った。書いている意味。生きている意味。
 小さなプライドが、書くなって忠告してきた。

 でも、今書きたいものがあった、ここに。書かなきゃって思っていた、どこかで。
 寝ることよりも食べることよりも。
 書かなきゃ書かなきゃ書かなきゃ。禁断症状みたいに。
 指がキーボードを叩く。

 いつもよりDelキーの出番が多い。少しうざい。
 うるさすぎる心臓もうざい。生きてるぞって喜んでる心臓が。

 でも心臓が鳴らなきゃ書けない。

 うざいけど必要なもの。あたしに。

 これもそうだと思って、床に落ちた一冊の本を手に取る。

 軽くて、重たくない。税別505円。軽くて、重たくない。
 コバルト文庫だった。たかがと前に形容詞をつける。
 難しい漢字も文法も出てこない。
 挿絵がついてるし、表紙はカラーでポップだ。
 主人公女の子で制服着てて、彼女の視点で物語は進んでいく。
 かっけえ男の子(人)がたくさん出てくる中身。
 若木未生だなんてかっこつけた作り物っぽい名前で。
 熱の城だなんてひねりがなくて。
 グラスハートってあたしが何度も言い過ぎてるせいで、価値が薄れてる題名だった。

 
 でもあたしこの小説が一番好きだって。

 そう質問されたらそう答えられると思った。
 

 なんだろう。
 藤谷先生、あたし絶対そうだと思ってたんだよ。
 でも絶対そうならないだろうななんて勝手に決めてつけてたんだよ、ごめんね。
 なんか人間っぽくて大好きだよ、なんか。大賛成だよ。
 今の藤谷先生の音楽こそが聴きたい。って思うよ。


という感じで、グラスハート新刊『熱の城』を読んだ感想をノンフィクション風に書いてみました。
今回は絶対っイチページ目から順番に読むことです。
あとがきから読むとかパラパラめくるとかやめましょう。
後悔します。
こっからはミーハー感想です。

乗っかってこれる方だけどうぞ(笑)




ネタバレしますので。読んでない人は絶対読んじゃだめです。警告です。




衝撃が三段階できたんですけど。
まずトーヤの左手痛かったです。だって好きなのにっ。
もう弾けないなんて。
あたしにもクラリネットがあるけど。あたしのそんなんでも痛いのに。
止められない力を感じて、悔しかったです。
まだ歌えるけど。歌うトーヤがいるけど。
それもおしまいにするってどういうことなんだろうなとか。

次に高岡さんのお父さんに不幸があって。
高岡さんのギターの鳴り方が。
もう全部で、私には何も言えませんでした。

追い討ちで、先生の告白なんだけども。
絶対そうだっって確信あったけど、でも、本当にそうだなんて思ってなかった。
って何度も言ってますがそうです。
先生、朱音ちゃんのこと好きじゃん。素直にならなきゃダメだよ。なんてずっと思ってたんですが。
それってどういうことなのかちゃんと分かってなかったフシがあって。
先生には朱音ちゃん以外ありえないと思ってたけど。坂本くんにも朱音ちゃんが必須で。代用品きかなくて。
でも西条朱音分裂できるわけなくて。
どうするんだろう?

先生がトーヤに見せた曲ってやっぱり最後に朱音ちゃんに歌った曲かしら。
そう思うと少し複雑で面白い気がします。
先生って坂本くんにごめんねって先手で言って本音言っちゃいそうだよな。そのとき坂本くんはどうするんだろう。
朱音ちゃんどうするんだろう。
高岡さんどうするんだろう。普通かな。

愛ゆえにながーくなりました。ごめんなさい。明日あたりもつづくかもしれません(爆)


金田・藍 |MAILHomePage

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