heute
DiaryINDEXpastwill


2004年01月29日(木) usual

いつもどおりに一日が始まり、いつもどおりに過ぎていった。

昼は玉子丼。考えてみるまでもなく、普段食している玄米が、純粋に不味いことがわかる。数週間前、F氏が北米の玄米一口に、ものすごい反応を見せていたが、その時初めて、こんな不味いものに「耐えている」自分に気付いたのかもしれない。元々グルメな体質ではないが、本当に美味しいものと美味しくないものとを区別できなくなる、むしろ日本の食材がいかに口にあっていたか、いかに良いものに恵まれていたかを忘れるほうが問題だ。違いに気付いていようといまいと、慣れきってしまうのは怖い。実家にあるピアノは、実は4年以上調律していない。ここ数年のうちに、数えるほどの作品しかマスターしていないが、その間に音感が失われたあるいは狂いはじめただけではなく、本来作曲家が作り上げた曲からはかけ離れてしまい、間違ったものを、マスターしたつもりになっているのかもしれない。その曲に似ているに過ぎない音楽を、私が演奏する限りの本物として慣れきってしまっているのだと。

書くことがないので、いつもの癖で行を無駄に使う。昨日、Yves Rocherで買ったばらのオードトワレだが、これはばらのイメージというのではなく、もうばらの花びらそのものである。花粉さえ残っているような。ばらの花束に直接顔をうずめているような。失敗かと思ったが、数時間後には花束から開放され、まるでばら園にいるかのような、良い雰囲気をかもし出す。


川村 |MAIL