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2003年05月01日(木) 一歩。一般論。

頭痛が続いている。今の季節、どういうわけか体調が思わしくない日が続くのは日本に居ても同じだ。

明け方の嵐がまるで嘘だったかのように、日中は風も温かく、空は晴れ渡っていた。ベルばらのビデオを見ながら朝食。そのあと半地下で勉強しようとするも、頭が冴えずなかなか進まない。思い切って中断し、外出。ウォルマートの方向へ、かなりの距離があると思うが歩く。本当に、今日は散歩日和だったので、部屋にこもっているよりずっと良かっただろう。新鮮な空気のおかげで、家に戻って来たときには頭痛も心なしか軽くなっている気がした。

夜なかなか寝つけない。寝つけないとなるとどうしても何らかの思いや考え事に耽ってしまう。それでますます寝られないのだが。ホームシックではないが、妙に、自宅や大学周辺を思い出しては懐かしんだりしている。その影響で、一時的に実家に帰っていたり、バイト先のダイエーにいたりする夢を何度も見た。まあ確かに、家の方が安心する通りだ。頭痛以外の、ある症状も環境変化によるストレスが原因だとか言われ、私はそれを完全に否定していたが、やはり自分の家が最も落ち着くことのできる場所だと分かった。考えてみてようやく分かった。それでも、今の場所は好きだ。気持ちの奥深くにはいつも、不安という要素が存在しているけれど、日々新しい発見を求めて、すべてが貴重な経験となるように、毎日を過ごしたいと決心したはずだ。この場所で。

かつての自分を比べると、今随分と「ポジティブ」な一面が見受けられるようになった。こんなにも変わるものなのか。何かが私を変えたのか。もちろん答えは決まっているが。

悩みも不安も自分では常に多く抱えている気がしてならないが、以前との唯一の違いは、対処の仕方そのものにあるだろう。以前はただ、悩むことが生きがいであるかのように悩み続け、悩み抜き、物事が解決しようがしまいが、時間が過ぎてようやくそれが取るに足らないような悩みであったことに気付くという繰り返しだった。自分では何もせず。客観的に見ようともせず。何が不安にさせているのか、そして自分に原因があるのかないのか、それを少しでも真剣に考えることを忘れてはならないと思う。一般論的に述べると、過去や、そのときにはどうしようもない不安に捕らわれることは少なからずあるだろう。しかしそれでも時間は確実に過ぎてゆく。たまにはペースを落としてもいいから、確実に一歩ずつ進まなければならない。その積み重ねで、成長し続けなければならないのだと。「仕方がない」と諦めるのは、全てが終わってから。

と、君が意味するのはこういうことでしょうか?

随分と間が開いてしまったが、ルディあての手紙を投函した。メール自体あまり好きではないが、かといって手紙を頻繁に、しかも気軽に書く習慣もないので、ついつい先延ばししてしまいがちだったが。手紙というのは、書けるあるいは書きたいと思ったその時が、書くときである。それに相手への気持ちが強ければそれだけ筆も進むことだろう。同時にそれだけの慎重さと緊張感も欠いてはならないが。

肉筆ならではの温かさが好き。

来週はオンタリオ州ロンドン進出のため、その準備に取り掛からなければならない。今日はこれまでとしよう。

「縁」というのを、君は信じるか。


川村 |MAIL