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2002年10月20日(日)

マリアージュでバイト。今日は今シーズンで一番忙しいと言われており、事務所のカレンダーも、「20」が赤で塗りつぶされていた。それなりに覚悟をして行ったのだが、私の担当は午後の1件のみ!しかも割り振られた会場の披露宴は、至ってシンプルな進行で、普段より仕事がはるかに少なく、暇ともいえるくらいだった。ただ、料理が和洋折衷だったことが少しばかり気分を憂うつにさせる。仲居さんが苦手なのだ。今となっては、あしらい方というのも覚えた気でいるけれど、それでもやはり、気持ちを抑えないといけないのは疲れる。おばさん方は、あんなにも、一日中罵って怒鳴ってイライラして疲れないのだろうか。幾松と比べれば(1回生の夏、バイトをしていた料亭)まだ親切な一面も多く見受けられるけれど。とはいえただのバイトなんだからわがままは言ってられません。

花束贈呈の場面はどうしても雰囲気に負けて泣いてしまう。もう何回も経験すればそんな気持ちも薄れてくるのだろうか。今日は新郎側だったか、母親が一人で立っていた。新郎新婦を温かい目で、そして最後には目を潤ませて、見つめていた。どんな事情があったにせよ、いま一人で見守っているその姿。なぜだかわからないけど泣いた。

帰ろうとすると、雨が降っていた。すぐに止みそうもなかった。アバンティも伊勢丹もまだ開いていたけれど、時間を潰す気もなく、傘を買いに行くのも面倒だったので寄り道はしなかった。すでに疲れ果てており、ただ早く家に帰りたかったため、雨の中我慢して自転車で走った。なんだか急に、実家で聞いたことのある昔の歌、たぶん「雨」だったと思うが、そのものすごく哀傷的なメロディが頭の中で回り始めて、さらに気が重くなり、暗鬱な気分になってゆく。

無事に家にたどり着く。すると電話がかかってきた。


川村 |MAIL