| 2002年01月08日(火) |
| 自転車の死 |
カミナリがつれてきた雨が 街を濡らしていく 車も道路も 道端の小さな花も おとなしかった街が すこしだけ慌しくなった 駆け足で家へと急ぐ人 ワイパーを動かしはじめた車 時間の流れるのが どんなに速く感じようとも 僕は僕のまま いつもどおりの時の流れの中で ゆっくりと泳いでいたいと願う 傘をさして 歩いて帰った道の途中 雨に濡れたままで困り果てている 一台の自転車を見つけた サドルに叩きつける雨粒 打ちひしがれたその姿が 果てしなく淋しそうに見えた 淋しくて淋しくて それはもう死んでいるかのように 動く気配すらなくなっていた そして僕は無意識に 手にした傘を強く握り締める 時間の流れに飲み込まれたくはないけれど 時間が止まってしまうのは嫌だ 永遠は死と同じ 動かない自転車がそんなことを叫んでいた 永遠は死と同じ 灰色の世界で君はいったい何を見つけられるの? |
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