twitterも書いております。
『ミライの源氏物語』のAmazonページはこちらです。
『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

(新たなご依頼をいただける場合、あるいは、既刊の作品についてご質問をいただく場合も、
拙著の刊行がある出版社さん宛てにメールにてご連絡をいただけませんでしょうか?
転送してもらえますので、私から返信します)。

光と男と男友だち
2011年12月17日(土)

光の粒をいつも、面白く受け取るけれど、それはどうしてなのだろう。
DNAが、太陽がなくては生きていられなかった頃のことを、思い出しているのだろうか。
目は光に対していつも、はっとする。
落ちてくる雨が街灯に当たったときだけ存在感を示すところ、
水道の銀色に映る蛍光灯が棒のようにのびるところ、
薄暗いバーで限りなく丸に近い多面的な氷が宝石のようになるところ、
じっと見ていると、
人生なんて幸せに作れなくてもいい、
という気がしてくる。
この世に生命として存在し、
80年程の歳月という贈り物を手にし、
せっかくもらったその時間をどう使うか考えて、
そうだな、幸せじゃなくても、人間関係が滅茶苦茶になっても、
光さえ見れればいい、と思う。
比喩の光ではなくて、本当の光のことだ。

この間、日食をを見たときに心が躍ったのだが、あれもそうなのだろう。

私は人間関係を築くために生まれたわけではない。
光を見るために生まれたのだ。




2011年12月05日(月)

だいじょうぶになりました。



『「ジューシー」ってなんですか?』
2011年11月19日(土)

○『「ジューシー」ってなんですか?』(集英社文庫) 11月18日発売


『ここで消えない会話がある』を改題して、文庫で出版します。
(タイトルを変えただけなので、ご注意ください。
 単行本と内容は一緒です。
 文章を細かく直しました)。


解説は羽田圭介さんです、


職場小説、と銘打ちました。


契約社員と正社員と嘱託社員の、六人の二十代後半の男女が交わす、
詩のような会話でページが埋まっています。


読みごたえ、山場、一切ナシ!

ひたすらポエティックに綴りました。


果たすべき仕事は、評価も金も関係なく、自分の中のやりがいそして正しさを追求したところにある。


社会の隅っこで生きる、あまりに純粋な広田くんの、小さな科白の集積をご堪能ください。





長い長い長い長い長い長い長い長い長い長い終わり、あるいは終わらないかもしれない地獄
2011年10月13日(木)

○文庫『長い終わりが始まる』(講談社)10月15日発売予定



文庫化です。


大学って怖い、そう思うかもしれません。

暗くてばかな、純文学っぽさを出そうとしたんですが、どうでしょうかね。

全体の流れを、音楽のような曲線ができるように構築したつもりなんですけれども、どうでしょうかね。


これはね、もう、死ぬ気で書いたんですよ。


装丁は、水戸部功さん。

ラインは、
指揮の軌跡です。


解説は、宇野常寛さんです。

サークルという小さな世界について書いてくださっています。



○webちくま 
http://www.chikumashobo.co.jp/new_chikuma/

「山崎ナオコーラ×穂村弘
『男友だちを作ろう』刊行記念対談」
がテキスト化されたものが掲載してあります。
高齢化社会、異性との友だち関係について、しごく真面目に話させていただきました。
穂村さんは、やはり面白いです。


ついでに、PR誌「ちくま」に書いた、入魂のエッセイ、
「震災以降、人々は横に繋がるようになった」が、こちらにありますので、
ぜひお読みいただきたいです。
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/639/

『男友だちを作ろう』。



○「アスタ」ポプラ社のフリーペーパー 10月6日発行

小説「秋分」 掲載

老いた女の物語。
意外に、よく書けた気がする。


○「ふらんす」(白水社) 10月1日発売

エッセイ「シャンジュ・シュバリエ」 掲載

金子光晴のフランス旅行のこと。
これも、かなり書けたきがする。



○『BIRD』(ブルースインターアクションズ) 9月9日発売
(『TRANSIT』の妹分の雑誌とのこと)

エッセイ 「小鳥飼い」 掲載

子どもの頃に飼っていた、セキセイインコのことを書きました。




最近は、私は江國香織さんの本をむさぼり読んでいます。
『金米糖の降るところ』の読書がすごく楽しかったので、そのほかの著作も拝読しているところなのです。


あとの私の個人生活は、本を読んでいるとき以外は、地獄です。







今日は11日か
2011年09月11日(日)


◯『群像』10月号(講談社) 9月7日発売

連載小説「昼田とハッコウ」第20話 掲載


◯『文學界』10月号(文藝春秋) 9月7日発売

エッセイ「小説を書くに当たって」掲載




このところは、武田百合子に夢中になって過ごしている。
こんな風に恋のようになるの、金子光晴以来かもしれん。

これまでの人生の中で一番幸せというような日々を過ごしているのにもかかわらず、
私はやはり、現実よりも、本が好きだ。




ブックスルーエにて
2011年08月26日(金)

◯吉祥寺のブックスルーエの二階にて、
8月28日(日)14時から、
サイン会というものをします。

(この前も告知させていただいたのに、
何度も書いてよくないですが、
あんまりお客さまがいらっしゃらなかったら、
書店さんにわるくて恐縮ですし、
肩身が狭いので、
いらしてくれたらいいな、と思いました)。

喋りかけてくれたら嬉しいです。
でも黙っていてもだいじょうぶです。

字は下手ですが、
絵と落款付きにします。

ブックスルーエは私が大好きな、
「町の本屋さん」ですので、
みなさま来てくださると嬉しいのです。



『ニキの屈辱』
2011年08月05日(金)




○『ニキの屈辱』(河出書房新社)8月8日発売
(先ほど、書店さんに積まれてところを見かけて、とてお嬉しかったです。
今日あたりからもう、並べてくださっているところもあるようですね。
たくさんの方に手を取ってもらえたらいいのだけれど、どうでしょうか。どきどきします)。

写真は川島小鳥さん、
スタイリストは森川雅代さん、

装丁デザインは名久井直子さんです。



久しぶりの恋愛小説。
文章から立ち上る雰囲気を味わってもらえたら、と思っております。




出版したので、イベントします。

○立川の「オリオン書房」ノルテ店
(東京都立川市曙町2-42-1 パークアベニュー3F  TEL:042-522-1231)
にて、西加奈子ちゃんとお喋りします。

『ニキの屈辱』(河出書房新社)発売記念
      山崎ナオコーラさん・西加奈子さんトークイベント
・期日:2011年8月20日(土) 16:00〜
・入場料:お一人様につき500円
・定員40名
・トーク終了後、ご希望の方に山崎さんのみサインしていただけます

とのことです。
是非いらしてくださいね。



○吉祥寺の「BOOKSルーエ」
(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-3 TEL:0422-22-5677)
にて、『ニキの屈辱』サイン会をします。

8月28日(日)
14時から

定員 100名くらいまで

(いっぱい来てくれたら嬉しいのです。
とはいえ、そんなにたくさんはいらっしゃらないと思いますので)、
ひとりひとりの方とお喋りしながら、イラスト入りサインを書いていきます。


『ニキの屈辱』の舞台は吉祥寺なのです。
お会いできるのを楽しみにしております。



人間は嫌い言葉が好き
2011年07月25日(月)

もっと集中力と体力を養いたい、と思う日々です。
長い年月をこえて仕事を続けていくためには、二十代のときのように気分で書いたり、仕事以外の時間を全てなくしたりするのではなく、
机に向かう時間を決めて、集中したいと思います。
プライベートの概念をなくして作家としてのみ行動したいというのは今まで通りだが、家族など周りの人たちの応援なくしておばあさんになるまでは続けられないでしょうから、「労働」と「生活」と「余暇」は分けて、どれも集中してこなす方がいい、と考え始めたわけです。
体力がないと年齢をこえて書き続けられないかもしれず、そのためジョギングなども始めたいな、と思いつつ、まだ走っていません。
こう書いてくると真面目になったみたいだが、そんなことはなく、ふざけきっています。
小説では、人間を描くよりも、言葉でしかできないふざけたことを、これからもやっていきたいです。もっとふざけたいものです。

そういえば、先日、現代美術館で名和晃平さんの展示を見てきたのですが、タイトルの下にある文章、作品解説というのでしょうか、の文章の意味がまったくわからなかったのがすごかったです。おそらく、わざと、意味がわかりにくい文章をつけているのだと思われます。文章がついていると、意味だと捉えられがちで、それを避けるためではないのかな、と勝手に思いました。

私も意味のない文章を書きたい。
ドラマや人間愛は書かずにいこう。
文章から雰囲気だけ立ち上らせるぞ。
意味ではなく感覚を伝えたい。

ところで、仙台・福島・郡山の書店さんを、勝手にまわって、
サイン本やPOPを書かせていただいてきたので、
見かけましたら、どうぞよろしくお願いします。
(『男友だちを作ろう』か『論理と感性は相反しない』にしました)。
旅行で訪れて、二日かけて書店まわりしたのですが、とても楽しかったです。書店員さんにすすめていただいたお料理屋さんにも行きました。おいしかったです。
書店員の方々、どうもありがとうございました。


東京でも、書店まわりをしたので、見かけましたら、よろしくお願いします。
吉祥寺のBOOKSルーエでは、『男友だちを作ろう』のフェアの棚も作ってくださっていました。


○『ニキの屈辱』(河出書房新社)8月8日に発売予定です。
装丁がかっこ良くなりそうで、楽しみです。


○『旅』9月号(新潮社) 7月20日発売
エッセイ「母と二人で伊東温泉へ行く」掲載
今年の正月に、母と旅行をしてきたことを、淡々と書きました。


○復興書店のトークイベントに参加します。

Words & Bonds Event Vol. 2

日時:7月28日 (木) 19:00〜22:00
場所:ヒルズ カフェ/スペース
(六本木ヒルズ 森タワー ヒルサイド2F)
主催:復興書店
入場料:3,000円 (2ドリンク付/入場料収入からドリンク代を引いた額を全て震災孤児の奨学金にします)

第1部 Post 3.11 Girl’s Talk 19:00〜20:00
安藤モモ子 × 山崎ナオコーラ
第2部 Voice Collection Improvised 20:30〜22:00
朗読 青山七恵 朝吹真理子 江国香織 奥泉光
角田光代 島田雅彦 山崎ナオコーラ ほか
音楽 渋谷慶一郎 × 灰野敬二


詳しくは、復興書店のホームページhttp://fukkoshoten.com/をご覧ください。

是非いらしてくださいね。





虹と作家
2011年07月15日(金)

昨日、五、六人で集まって喋っていたところ、
皆しょっちゅう虹を見ているという。
私は大人になってから虹を見ていない。
あまり虹を見ないというのは、作家として駄目であろう。
もっと空を見上げていきたい。
空を注視したいと思う。



さて、みんなの大好きな穂村弘さんとトークをさせていただくので、
ネットでご予約の上、是非聞きにいらしてください。
何度も書いてごめんなさい。
7月19日(火)19時から、青山ブックセンター本店でお喋りします。
どうぞよろしく。
http://www.aoyamabc.co.jp/


あと、二つほど、掲載誌のお知らせを致します。

○「料理男子」vol.1(プレジデント社) 7月14日発売

連載エッセイ「孤独酒」 掲載

これは、danchuの別冊で、季刊で出していくそうです。
私はバーについてのエッセイを連載で書いて行きます。
今回は銀座のサンボアバーに行ってきました。



○「ヒュッテ」4 (山と渓谷社)7月16日発売予定

ショートショート「また山に登りたいとは思っている」掲載

登山の短い話を書きました。



線ではなく面で伸びる
2011年07月04日(月)

ゴーヤと朝顔が伸び過ぎてくたりとしていたのを、
昨日今日でネットにからませた。


○エッセイ「人が生きることは必ず他の人たちから祝福される」
『すばる』8月号 (集英社) 7月7日発売予定
刊行記念企画「『戦争×文学』を読む」内

これは、かなり熱をこめて書いたのだがどうだろうか。

タイトルがなんだか恥ずかしい感じになってしまった。
しかし言うのが恥ずかしい言葉でも書き言葉なら平気というのは不思議なものである。



○連載小説「昼田とハッコウ」第15話 掲載
『群像』8月号 (講談社) 7月7日発売予定

いつものごとく、連載は続く。



○エッセイ「震災以降、人々は横に繋がるようになった」
『ちくま』7月号 (筑摩書房のPR誌)

これも真面目に書いた。



○エッセイ「仕事に生きる」
『小説現代』7月号 6月22日発売
「BOOKMARK」内

読書日記を書きました。



○『男友だちを作ろう』(筑摩書房)記念
穂村弘×山崎ナオコーラ トークイベント
異性の友だち作りについて語る

日時 2011年7月19日(火)19:00〜(開場18:30〜)

料金 800円

会場 青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山

定員 100名様

予約は青山ブックセンターのホームページからお願いします。


穂村さんとお喋りします。

終了後、良かったらサインします(たぶん、私の書いた本のみです)。

あと、期間中、私が選んだ男友だちに関する本の棚を作ってくださる予定です。




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