twitterも書いております。
『ミライの源氏物語』のAmazonページはこちらです。
『微炭酸ニッキ』  山崎ナオコーラ

(新たなご依頼をいただける場合、あるいは、既刊の作品についてご質問をいただく場合も、
拙著の刊行がある出版社さん宛てにメールにてご連絡をいただけませんでしょうか?
転送してもらえますので、私から返信します)。

お知らせなど
2010年01月08日(金)

○週間ブックレビュー(NHK BS2)

1月16日(土)午前8時30分〜9時24分

出演させていただきます。
村田沙耶香さん『ギンイロノウタ』をご紹介する予定です。


○あと、告知するの忘れてたのですが、
「papyrus(パピルス)」28号(幻冬舎) 2009年12月28日発売
に、「ビー玉、山に登る」という長めのエッセイ書きました。
これは、富士登山で山に味をしめた私が、そのあと小さな山に登って、ビー玉語りで書いたものです。
このエッセイ、いいような気がするので、できたらたくさんの方に読んで欲しいなあ。


○それから、これは私が書いたんじゃないので告知というのでもないですが、
拙著「あたしはビー玉」の書評が、
「星星峡 1月号(幻冬舎)」に載っていました。(前田司郎さんが書いてくれていました)。



・そして、関係ないんですが、この微炭酸ニッキは、2000年12月22日に始めたので、
もう10年目に突入してるんですね。
こんなに続くとは思わなかったですなあ。





今年
2010年01月03日(日)

2010年の刊行は、1冊だけにしようかな、と思っています。
この前「新潮」に載せた『この世は二人組ではできあがらない』を2月に書籍化する予定で、それのみ。

しかしもちろん、執筆にはがっつり取り組みます。

仕事は楽しい。仕事はたくさんしたい。

初めての長編小説の連載開始にわくわくしています(夢の上下巻を作りたいと思っていて、これの出版は3年後以降になるでしょうか)。

あと、もうひとつ書きたいことがあるので、これも連載小説の形で発表していきます(こちらの書籍化は2年後かしら)。

(前者の長編小説に関して、
かなり前にご依頼いただき、構想もして、
2008年に、新聞のインタヴューとか、あちらこちらで「来年は長編小説書きます」と言ってしまったのに、
結局2009年に開始できなかったこと、恐縮しています。すみませんでした。
3話目までできたので、今年から発表していきます)。

並行して書くということに、どきどきもしているのですが、
「この作家の、この時期にしか、生まれなかっただろう」という小説があると思うから、
私もそういう作品を、
書き手の時間も流れていくということを自分自身で楽しみつつ、
作っていけたらいいな、と思っています。

中編小説の構想もしていて、できるならこれも今年、書きたい。でも、焦らず進めたいと思っています。いい作品に仕上げることを優先したいですものね(いつも私は小説はゆっくり書いています。そして、書き直したり、校正したりするのが、好きなんですよねえ)。


あと、これは個人的なことなのですが、
毎日1冊本が読めたらいいなあ、と思っています。
本が好きだから作家になったのに、書くばかりで読めなくなるというのは本末転倒だから、私はやっぱり読書がしたい。


みなさんの2010年も素敵な年になりますように。



挨拶
2010年01月02日(土)

新しい年ということで、
まずは挨拶をさせていただこうかと。
旧年中はお世話になりました。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

2009年はいろいろな方の力を借りることができ、
それから読んでくださる方がいらしたおかげで、
5冊の本を刊行しました。
『手』、『男と点と線』、『モサ』、『ここに消えない会話がある』、『あたしはビー玉』、それぞれ思い入れのある本たち。
本を出す年にしたいと思っていたので、それが叶い、
作家として、本当に楽しかったです。
(私の場合は、ほとんどが書き下ろしではなく、雑誌掲載を経て本にしています。
且つ雑誌掲載までに紆余曲折があった作品もあります。
だから、書籍の出版の直前に原稿を作っているわけではなく、
したがって刊行が続く、そのときが大変ということは、まったくないのです。
原稿は2年前、3年前のものが多くて、
ゲラチェックはあるのだけれど、もともと校正好きだから苦ではなかったです)。

執筆は、冬から春は「ここに消えない会話がある」、
そして春、夏、秋と「この世は二人組ではできあがらない」に、
がっつり取り組んでいました。

(反省としては、ときどき小説に夢中になり過ぎて、
メールの返信ができなくなったり、スケジュールがめちゃくちゃになったりして、失礼なことをいろいろしてしまったことがある。
やっぱりマネージャーさんみたいな方にお願いした方がいいのかな、と考え始めました)。

そして一年通して、小説と出版活動以外の仕事はできるだけセーブして、
基本的にやりたい仕事しかやらず、
遊びも充実させ、友人と会ったり、旅行に行ったりもしたので、
ひとりの人間としても、青春が戻ってきたみたいに日々が輝いて見えました。
その前の2008年は、なんでかわからないけれど、辛かったんですよ。一昨年が、今までの人生で一番苦しかった。

それが翻って、2009年は面白かった。


みなさんの2009年はどうでしたか?



年の瀬
2009年12月29日(火)

○「BRUTUS(ブルータス)」677号 (マガジンハウス) 12月15日発売
本が人を作る。特集

金子光晴にちなんだ世界地図を作るインタヴューを受けました。
『どくろ杯』などを紹介。




○「SPUR(シュプール)」2月号 (集英社) 12月23日発売
CULTURE内のBOOKのページ
コラム「通勤電車読書」 第3回 掲載

中村文則『掏摸[スリ]』と、
サリンジャー『フラニーとゾーイー』の、
レヴューを書きました。



あたしはビー玉、NHK俳句、清川さんのトークショーなど
2009年12月11日(金)

○『あたしはビー玉』発売中


「星星峡」2007年9月号から2008年3月号、2009年2月号から4月号に連載していた、小説の書籍化です。
(書いていたのはけっこう前なのです)。

若い人たちに読んで欲しい、という思いを込めて綴りました。
高校生たちが活躍する、ラブコメディのような物語なのですが、
私が今まで書いた小説の中では、原稿量としては意外と一番多いのです(『人のセックスを笑うな』が102枚で、この本は一応、300枚くらいなので)。
読みどころとしては、会話文の艶っぽさか。
室生犀星「密のあわれ」へのオマージュがあります。
清順、ビー玉、チクチュー、岡本たちがなんやかんやして、物語の山を作ります。

装丁は、芥陽子さん、
装画は、かわかみじゅんこさん、
帯コメントは、佐々木希さんです。

よかったら、手に取ってみてください。



○NHK俳句(教育テレビ)
12月13日(日)朝7時30分から8時

ゲストとして、出演させていただきます。



○『銀河鉄道の夜』(リトルモア)刊行記念
清川あさみ×山崎ナオコーラトークショー
12月20日(日)18時から19時30分
青山ブックセンター本店にて

清川あさみさんのご本、『銀河鉄道の夜』の刊行記念として、
清川さんとお話させていただきます。



出版
2009年12月09日(水)

○「あたしはビー玉」(幻冬舎) 12月10日発売予定

出版の前は、いつもわくわくします。



○「madame FIGARO japon(フィガロジャポン)」12月20日号(阪急コミュニケーションズ) 12日5日発売 

おすすめの本を、紹介させていただいています。



絵をいっぱい見る
2009年11月29日(日)

○「SPUR(シュプール)」2010年1月号(集英社) 11月21日発売

「SPUR版”暮らしの詩集” あなたの心に詩をひとつ」

黒田三郎「夕方の三十分」
という詩を、紹介させていただいてます。



○「夜はぷちぷちケータイ短歌」(NHKラジオ第1放送) 11月29日(日)(今日なんですが……)
20時5分から55分までの生放送

出演させていただきます。



「この世は二人組ではできあがらない」発表
2009年11月07日(土)


○「新潮」12月号 (新潮社) 11月7日発売

小説「この世は二人組ではできあがらない」 とうとう掲載


完全に力を出し尽くしました。

自分でも信じられないくらい、やりきった。

小説について、ずっと考えた。

これは、読んでいただきたい、と思ってしまいます。

構成とか、伏線とか、すごく考えたので、できたら深読みしていただきたい。

もう、これで山崎ナオコーラ第一期は、終わり。



楽しい自転車
2009年11月06日(金)

自転車を買いました。
明日たくさん走るつもり。


○スティーヴンスン 村上博基訳 『ジーキル博士とハイド氏 』光文社古典新訳文庫 11月10日発売予定

帯に推薦コメントを書かせていただきました。



○「ダ・ヴィンチ」 12月号 (メディアファクトリー) 11月6日発売

東村アキコさんの特集に、
コメントを書かせていただきました。



現代小説のこと
2009年11月05日(木)

昨日、野間文芸新人賞の受賞作が発表になっていましたね。

村田沙耶香さんの『ギンイロノウタ』、面白かったです。
せっかくの野間文芸新人賞ですから、
盛り上がったらいいな、と思います。
(と、僭越ながら書かせていただきつつ、村田さんと面識があるわけではないのですが)。

同時代に、いろいろな面白い作家がいることは、やっぱり嬉しいです。


別の文学賞も合わせると、6回、自分の書いた小説が賞の候補にあがって落選という経験が私にはあって、
でもまだ、文学賞がどういうものなのか、知識はあまりないのですけれど、
ただ、だんだんと思うようになったのは、
文学賞というのは文学を盛り上げるために運営されているものなんだろうな、
だったら、自分の書いた作品が受賞をしなくても、
盛り上がって欲しい、
ということです。

今回、私が書いた『男と点と線』という短編集も、野間文芸新人賞の候補作にあがっていたので、
せっかくだから、楽しみたいと思い、
ほかの方の候補作も全部読みました。
どの本も面白かったです。

私は昨日、落選が決まったあとにトークイベントの予定が入っていたので、
ちゃんと話せるかなあ、と少しだけ不安だったのですが、
さすがに落選慣れしていて、結構元気に喋れました。


それから、なんというか、こう、せっかく今の時代に生まれ落ちたわけだから、
今の時代を愛したいな、
と思いますよね。
私は、今までは、昔の小説が好きで、よく読んでいたのですけれども、
最近、現代小説も読んでいきたいな、と思い始めました。

あと、私は同世代の作家の友人に恵まれていて、
だから、みんなでがんばりたいな、という気持ちがあります。
本当にいい人ばかりなんですよ。

そうはいっても、基本的には孤独な仕事でありますが。

文学の隅っこの方でいいから、私も関わって、
今の時代の小説について、考えごとをしていきたいな、と思います。




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